バフェットも注目の高配当 商社株!利回り5%超の双日

双日

海外投資から日本の商社株が注目されています。

最近ではアメリカの伝説的な投資家である「ウォーレン・バフェット氏」が、日本の商社株に注目し自身のファンドで組み入れたとの報道も入っています。

ウォーレン・バフェット氏って投資の世界では神様だよね。
日本株には否定的な発言が多かったけど、いよいよバリュー日本株に目を付けたのかな?

ウォーレン・バフェット氏は自身の投資法人であるバークシャー・ハサウェイで
日本の商社株を組み入れたと報道されており、その影響で世界中の投資家も日本の商社株に興味をもつかもしれません。

日本の商社と言えば「三菱商事(8058)」、「三井物産(8031)」、「伊藤忠商事(8001)」あたりが有名ですが、今回は配当利回りが5%超える中堅商社である「双日(2768)」を紹介します。

大手総合商社については過去ブログ「【三井物産、三菱商事、伊藤忠商事】FIREと高配当の商社株」も見て下さい。

 

 

ウクライナ紛争の影響のなか商社は過去最高益

ウクライナ紛争が始まった時点では、ロシアへの経済制裁の影響から日本の商社は大きな被害を受けることが予想されていました。

日本の商社はロシアと共同で油田を開発しているから、撤退することで出資金が損失となると予想していたよね。

政府の経済制裁のなかには、ロシア企業への出資を抑制することも含まれているから、商社としては撤退か中断を余儀なくされているよ。

海外の石油メジャーのなかには、提携を強行して世界中から袋叩きにあった末、撤退を決定した会社もあるから気をつけなきゃね。

その状況下で発表された商社各社の決算ですが、日本の7大商社は全て過去最高益を更新しています。

なかでも三菱商事と三井物産は、日本の商社史上初となる純利益9,000億円を達成しています。

2022年3月期の各社純利益を見てみましょう。

  • 三菱商事  :  9,375億円
  • 三井物産  :  9,147億円
  • 伊藤忠商事 :  8,202億円
  • 住友商事  :  4,636億円
  • 丸紅    :  4,243億円
  • 豊田通商  :  2,222億円
  • 双日    :  823億円

ウクライナ紛争でロシアの油田開発が中止に追い込まれている状況で、史上初の純利益9000億円達成だって~
誰だよ、ロシアへの経済制裁で商社株が下がるって言ってたのは?

もちろん原油開発プロジェクトの「サハリン2」などの共同開発停止により、減損損失が計上されているけどそれを上回った利益が出たんだよね。

現在の商社はいわゆる「資源高バブル」真っ最中だと思うよ。

 

日本の商社株は割安で高配当だった

ウォーレン・バフェット氏が日本の商社株に注目する理由として、業績の好調も理由だけど、株価が割安で配当利回りが高いことも理由と言われています。

例えば三菱商事の配当利回りは3.34%、三井物産は3.68%、伊藤忠商事も3.50%もあります。

父ちゃんは商社株をFIRE(ファイア)投資の主軸の一つにしているって言ってたよね。

J塾長が商社株を保有する理由は、高配当で安定していることだから、大手商社の大部分を保有しているよ。

 

2023年3月期の業績予想は双日以外は若干の減益

2022年3月期は史上初の純利益9,000億円に乗せた大手商社ですが、2023年3月期の業績予想は不透明な要素が多いことから、若干の減益予想となっています。

  • 三菱商事  :  8,500億円(前期比9%減)
  • 三井物産  :  8,000億円(前期比13%減)
  • 伊藤忠商事 :  7,000億円(前期比15%減)
  • 住友商事  :  3,700億円(前期比20%減)
  • 丸紅    :  4,000億円(前期比6%減)
  • 豊田通商  :  2,100億円(前期比6%減)
  • 双日    :  850億円(前期比3%増)

今期についてはロシア問題、物価上昇の影響が不透明さ、原油高が一服する可能性が高いことから各社減益予想です。
それでも十分な利益を予想しており、株価に対する影響は少ないと思います。

でも…ちょっと待ってよ。
双日は増益予想しているよ。

 

双日は来期も増益予想

双日(2768)」の2022年3月期の決算を見てみましょう。

  • 収益    :  2兆1,007億円(前期比31.1%増)
  • 経常利益  :  1,173億円(前期比213.5%増)
  • 純利益   :  823億円(前期比204.9%増)

双日は三菱商事と違って中堅商社だから、規模は大手と比べて小さいけどしっかり利益を出しているイメージがあるね。

双日は石油よりも石炭、鉄鋼、リサイクル資源に強い商社。
さらに海外での自動車、船舶、航空機の販売、さらにインフラ整備などをおこなっています。

ロシアへの経済制裁の影響が大手商社より少ないのは、自動車販売や石炭取引によるものがメインだからだよ。

双日が商社のなかで唯一2023年3月期の業績予想を増益にしている理由は、石油開発停止による減損が少ないことが上げられます。

 

双日の配当利回りは5.38%で株価も好調

双日チャート
参照:Yahoo!ファイナンス

双日の今期の配当予想は1株あたり112円で、現在の株価(2,082円)では配当利回り5.38%です。

またPER:5.65倍、PBR:0.66倍、ミックス係数:3.72倍とミックス係数が4倍以下の水準です。

たしかミックス係数が4倍以下は、「損することはない」って提唱者のグレアム氏が言ってた記憶が…

損するか?しないか?は断言できないけど、ミックス係数4倍以下は、超割安な株価水準であることは間違いないよ。
これで配当利回りが5%以上だから、FIRE(ファイア)銘柄してポートフォリオに組み入れたい企業だね。
また双日の配当性向は30%程度なので、これからの増配も期待できます。

双日の株価は2021年1月には1,200円水準でしたが、段階的に上昇して現在は2,100円水準まで上昇しています。

2019年の高値水準に達していることから、ここ力強く抜けると2006年の最高値である3,500円に向かう可能性が高いと思います。

海外の投資家も双日に注目していると思われるので、まずは2,500円を超えて貰いたいですね。

商社株は長期的な上昇トレンドに突入か

日本の商社株は割安感もあることから、買いが集まりやすい状況で、株価も長期的な上昇トレンドに突入した印象を受けます。

商社で史上初の純利益9,000億円を達成した三菱商事、三井物産も見逃せませんが、派手さはなくても堅実な双日もFIRE(ファイア)銘柄として注目したいです。

J塾長は5年前に双日株を1株1,400円で購入しています。
理由はテレビで双日社員が東南アジアのインフラ整備に奮闘する姿を見たから。
なんか、双日を古い昔の商社と言う人も多いけど、若い人も世界で頑張っているんだよね。

だから翌日に200株だけ応援にって購入しました。
もっと買っておけばよかったと思っています。
まだ間に合うけどね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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