株価ヨコヨコで高配当!エネルギー銘柄の伊藤忠エネクス
FIRE(ファイア)投資にとって銘柄選びは重要ですが、いくら高配当であっても株価の乱高下が激しい企業は避けたいものです。
なかには一見して配当利回りが高くても、株価が大きく下落しているものもあるよね。
高配当株には業績が好調で増配による高配当利回りを実施している企業もあれば、配当は変わらないのに株価が下落することで高配当利回りになっている場合があります。
業績が悪化している状態でも配当を維持するすることは、株主にとっては嬉しいのですが、来期以降の配当が減配される可能性も出てきます。
また業績悪化による株価続落や無配になるかもしれません。
FIRE(ファイア)銘柄で重要なのは、株価の上昇も大切ですが、安定した株価のなかで配当も安定している銘柄ではないでしょうか?
そこで本日紹介するのは、日本を代表する商社である伊藤忠商事のグループ会社である「伊藤忠エネクス(8133)」です。
「伊藤忠商事(8001)」は日本を代表する商社ですが、J塾長もリーマンショック時代からポートフォリオの中心銘柄の一つとして保有しています。
伊藤忠エネクスは株価が安定しており、高配当が魅力の銘柄で「これぞFIRE銘柄」と言えるのではいでしょうか?
J塾長のお気に入り「日本の商社」に関する話題は過去ブログ「【三井物産、三菱商事、伊藤忠商事】FIREと高配当の商社株」も見て下さい。
伊藤忠エネクスはエネルギーの総合商社
「伊藤忠エネクス(8133)」は、伊藤忠商事が発行株式の50%以上を保有する子会社で、エネルギーの総合商社と言っても良いでしょう。
もともとの社名は「伊藤忠燃料」でしたが、2001年に現在の社名に変更しています。
事業内容は「ガス」、「石油」、「熱供給」、「自動車」、「住宅」そして再生エネルギー等の「エコ」にも参入しています。
ガス、石油だけでなく、ガソリンスタンドや日産ディーラーとして自動車販売もやっているんだね。
さらに住宅用のエネルギー設備もあるよね。
原油高でエネルギー業界は大変な状況ですが、伊藤忠エネクスはそのなかでも大きな業績悪化は招いていません。
ここは事業範囲が広い商社特有の現象ではないでしょうか?
伊藤忠エネクスの業績
2022年4月28日に伊藤忠エネクスは2022年3月期の決算を発表しました。
2022年3月期は増収増益だったんだよね。
【2022年3月期本決算】
- 売上 : 9,363億円(前期:7,390億円)
- 経常利益 : 222億円(前期:200億円)
- 純利益 : 131億円(前期:121億円)
2022年3月期は増収増益で終わりましたが、今期である2023年3月期には増収予想ですが、若干の減益が予想されています。
これは原油などの高騰や、ロシア問題による天然ガスの供給不足が関係しているようです。
【2023年3月期業績予想】
- 売上 : 1兆円
- 純利益 : 130億円
純利益が△1.5%の減益なので、実際にはヨコヨコと考えて良いでしょう。
経費が高騰しているので、これは仕方がないところですね。
伊藤忠エネクスの株価と配当利回り
伊藤忠エネクスの株価は1株当たり1,050円水準で、2020年末から970円~1,100円のレンジ幅を推移しているように見えます。
株価も大きく上下していないイメージだよね。
急騰もないけど急落の心配もなさそうだ。
FIRE(ファイア)投資では株価が安定しており、配当利回り高い銘柄を選ぶのが基本だよね。
もちろん株価が上昇するのは嬉しいけど、株価が上昇することで配当利回りが低下したら、売却を検討する必要があります。
株価の上昇と増配がセットなら言うことないのですが…
伊藤忠エネクスの2022年3月期の年間配当は48円で、配当利回り4.57%と高配当です。
配当性向も41%なので株主還元のしっかりした会社だと思います。
今期である2023年3月期の配当も48円を予定しています。
伊藤忠エネクスのミックス係数は7.4倍の割安水準
伊藤忠エネクスのPERは9.11倍、PBRは0.82倍、ミックス係数は7.4倍だから割安水準にあると思います。
ROAは2.95%、ROEは9.41%%、キャッシュフローが少し悪化しているイメージがあるね。
投資を積極的に展開しており、再生エネルギー投資に191億円程度支出しています。
現金残高も増えているのでキャッシュフローは問題ないと思うよ。
伊藤忠エネクスの株価は現状割安状態とみられるので、投資タイミングは長期投資であればいつでも問題ないと考えます。
FIRE(ファイア)銘柄で安定・高配当を探している方は、投資の検討をされてはいかがでしょうか?
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。