NYダウ急落に見るこれからの米国株と日本株
2021年6月21日の日本株式市場は一時、1100円を超える大暴落となりました。
(参考:共同通信:東証急落、一時1,000円超安 4カ月ぶり下げ幅)
そろそろ日本株がヤバイのではないかと言う声は今までも多くあり、それが「いよいよきたか!」と思ったのですが、今回の暴落はそうではない予感がします。
今回の大幅な下げについてJ塾長なりに考えてみました。
株価の暴落についてのブログ記事は「株価暴落の原因は米国長期金利の上昇!理由を初心者向けに解説」をご覧ください。
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今回の株安はセントルイス連銀総裁の言葉がきっかけ
21日に起こった日本株式市場の混乱は、18日に発生したアメリカ株式市場の大幅な下落が原因です。
近年の日本株は米国株と連動した動きが多く見られ、NYダウ、S&P500などが暴落することで、引きずられる傾向にあります。
つまり今回の暴落は日本経済の問題ではなく、アメリカ市場の下落が原因です。
実はアメリカでは16日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されており、2023年内の利上げ予定を公表していました。
しかし、18日になってFOMCの投票権を持つセントルイス連銀総裁ブラード総裁が、物価上昇の早さから利上げを2022年に早める可能性について示唆したのです。
それでは投資初心者でもわかりやすく、今回のアメリカ株式市場の下げの流れを見てみましょう。
「なに~利上げは23年でなく22年になるのか」😵
「話が違うじゃないか」😩
ブラード総裁の発言はオフィシャルではなく、マスコミ向けの発言だったそうですが、アメリカの株式市場はこの発言に過敏に反応します。
「やべーぞ!資金が債券に流れるかも」😖
「株の手じまいをするのじゃ~」😫
「利益を確定しろぉ!」😤
そしてNYダウで533ドル、S&P500で55ドルの値下がりとなる大幅な下落をもたらしました。
どうですか?
こうやって考えると、わかりやすいでしょ。😎ニヤ
ブラード総裁の発言はインフレ懸念から
どこの国でも同じですが、政治家や総裁、会長などと呼ばれる人の中には、リップサービスが得意な人が必ずいますよね。
今回のブラード総裁の発言がリップサービスなのかはわかりませんが、彼が心配する要因はアメリカ経済のインフレ懸念です。
現在アメリカでは急激な経済の回復により、予定よりもインフレが加速しており、熱した経済を一度冷やす必要があると指摘されています。
そこで利上げを早め市場に出回るお金を抑制、インフレの速度を緩める目的があります。
この動きは当たり前の動きであり、市場も予想していました。
しかし、急にこのような話が飛び出したことでびっくりした投資家が、売りを出したのが今回の顛末だと思います。
アメリカ経済は上向き
今回の下落は一時的だとJ塾長は考えています。
「でもアメリカ経済が好調だからインフレでしょ?」🤔
「経済が順調なのに株価が下がるの?」🙄
そう…インフレ懸念や利上げなどは、アメリカ経済が予想よりも早く回復している証拠で、ある意味では健全な反応だと思います。
その意味ではアメリカ経済や米国株は、早い段階で持ち直し上昇を再開するのでないでしょうか?
J塾長は今回の下げはチャンスと見ており、米国株やETFの投資を考えています。
不労所得の構築では下げはチャンスなので色々と考えて、チャンスを生かしたいですね。