株式投資⑬不労所得におけるIPOのメリットと買い方
「上場株式」とは株式市場に上場(公開)している企業の株式のことだと以前に紹介しました。
企業の株式を株式市場に上場するには、さまざまな条件による審査をうける必要があります。
審査に合格し上場が決定されると「新規上場株」として、幹事の証券会社等で公募による売り出しが開始されます。
「IPO(新規上場株式)」とは上場していない企業の株式が、公募により売り出されることで、売り出された後は他の上場株式と同様、株式市場で売買できます。
つまりIPOは初めて上場する株式で、購入するには公募に申込み、買付をおこないます。
本日のブログはFIRE(ファイア)資金を構築と、IPOの活用について考えてみます。
上場企業と非上場企業については「JTBの赤字で考える非上場企業と不労所得の株式投資」のブログをご覧ください。
[blogcard url="https://jj-money.com/post-736/"]
IPO新規公開株投資のメリット
IPOは企業が売出し予定発行枚数が完売するように、公募価格は低めに抑えられることが多く、投資家にとっては短期間で利益を出せるメリットがあります。
IPOは予定される発行枚数が事前に決められる「公募価格」により売り出されます。
公募価格は新規上場する企業と幹事である証券会社等が協議して決めますが、予定発行株式のすべてを売却するために公募価格は低く抑えられます。
「そうかぁ 上場しても株式が売れなきゃ意味ないよね」🤔
「株式が売れ残らない価格に設定するんだな」🤓
そうなんです、IPO株式は市場価格よりも安価で売り出されることが多く、上場直後に株価が高騰する場合があります。😎
そのため注目されている人気企業のIPOでは、公募が高倍率の抽選になり、購入できないこともよくあります。
IPOの買い方!ブックビルディングに参加
IPO株を購入するには「ブックビルディング」に申込みます。
ブックビルディングとはIPO株の需要を確認するための手続きで、ブックビルディングの申込内容から最終的な公募価格が決定されます。
ブックビルディングの参加は、購入希望のIPO株を取り扱う証券会社等のHPや窓口で申込をおこないます。
ブックビルディングから購入までのかんたんな流れを見てみましょう。
- IPO担当の証券会社のホームページで銘柄の目論見書を確認
- ブックビルディングの申込み
- 買付余力の入金
- IPO公募価格および抽選
- 抽選結果公表
- 購入意思確認
- 購入手続き
- 上場
ブックビルディングでは仮条件で販売価格帯が表示され、購入を希望する株式枚数などを申告します。(仮条件で提示された販売価格帯の上限が公募価格になることが多い)
「せっかく申込んでも買えないこともあるんだ」😬
「1,000株申込んでも100株しか当選しなかった…」😓
そうです、ブックビルディングで投資家が申込んだ株式数が発行株式数を超える場合は、抽選となり当選した人のみがIPO株を購入できます。
またあらかじめ人気がある企業については、申込み可能な購入枚数を制限する場合もあります。
IPO株は利益が出やすい傾向がある
先ほども紹介しましたが、IPO株は安価に価格設定されていることから、上場直後から株価が高騰することがあります。
たとえば2017年を見るとIPOを実施した企業は「89件」でした。
そして上場直後に公募価格を上回った銘柄は「81銘柄」と91.01%の株式が、IPO価格を上回っています。
「すごい!90%以上の勝率だwwww」😳
このようにIPO株は上場直後にIPO価格を上回る確率が高く、上場後に売却することで一定の利益が確保できます。
また2017年のIPO価格に対する初値価格の平均は約2倍となり、上場後すぐに大きな利益をあげています。
「え~上場したらすぐに価格が2倍にwwww」😆
「すぐ売ったら大儲けwwww」😃
しかしここで注意しなくてはならないのは、すべてのIPO株が安心ではない点です。
なかには上場直後から下落しIPO価格を大きく下回る株式もめずらしくなく、IPOだから安心ではないことを理解してください。
「抽選で当たったIPOが上場直後の暴落なんて…酷すぎる」😱
そうです、そのようなことにならないためには銘柄選びが大切です。😎
FIRE(ファイヤ)の不労所得とIPO
IPO株は新規発行株式なので、配当については未知数です。
実際には上場して間もない成長企業は配当よりも設備投資に熱心で、とくに人気のIT企業やベンチャー企業などでは無配当なことが多いようです。
その意味ではIPO株をFIRE(ファイヤ)の不労所得に組み込むのは難しく、あくまで上場時のキャピタルゲイン狙いと考えましょう。
投資家のなかには「IPO投資」の名称で、IPO株を専門に投資を繰り返す人がいます。
このような人はあくまで短期決を主眼にしており、上場したら短期で売却します。
これを繰り返すだけで勝率が70%~80%となり、比較的安全に資産を構築できるようです。
J塾長としてはIPO投資で得た利益を高配当株の購入資金へ回し、残りでさらに新しいIPO株を購入することで効率的な資産構築が可能だと考えています。
「IPOで出た利益は高配当株へ」😮
「残りでさらにIPO株を狙うんだね」😉
そうです、しかしIPO株の抽選は人気のある企業ほど倍率が高く、落選することも多いようです。
しかし申込みを行わないと当選しないので、まずは申込みをおこなうことが大切です。
明日はIPOの抽選い関する話題を紹介します。😎ニヤ