高配当&優待株のイオン(8267)が過去最高益を更新

スーパーのレジ

J塾長が長期保有する株のなかの一つ、「イオン(8267)」が7月7日に過去最高益を更新したことを発表しました。

本日のブログはJ塾長のポートフォリオにも含まれるイオンについて紹介します。

過去の優待株についてのブログは「吉野家75億円の赤字に…不労所得における優待株式投資」などをご覧ください。

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業績の詳細

今回の発表は2021年3月~5月の第一四半期連結業績であり、通年連結ではありません。

気になる営業収益は前年同期と比較して3.7%増の2兆1532億円、営業利益は391億円です。

(参考 :「イオン、経常益が過去最高 総合スーパーが回復」時通信社)

前年同期は125億円の赤字ですから、営業利益が大幅に改善したことがわかります。

純利益も50億円で、これも昨年同期の539億円の赤字と比べて、大幅に改善されています。

「え~でもコロナ禍でスーパーも大変だったのでは?」😔

昨年は緊急事態宣言による外出自粛がありましたが、今年はそのような状況までにはならず、イオンのような大型スーパーにはかえって追い風になったようです。

「そうか、行くとことがないからイオンに行ったんだね」😓

そうですね、変な話ですが、レジャーの代わりに商業施設がにぎわったのかもしれません。

GMS事業は赤字

今回の発表はあくまで連結業績であり、実はGMS(総合スーパー)業では、大幅な改善はあったものの72億円の営業損失を出しています。(前年同期は329億円の赤字)

GSMとは「general merchandise store」の略で、大型の総合スーパーマーケットの業態を意味します。

つまり、今回のイオンにGMSビジネスでは大幅な改善を果たしたものの72億円の赤字となり、他事業の業績による黒字化でした。

それでも329億円の赤字だった前年よりも、72億円の赤字へ改善されたのは大きい回復だと思います。

「イオンはスーパーマーケットで儲けているのではないの?」🙄

そうですねぇ、イオンと言えばスーパーとのイメージが強いのですが、それはあくまで一面であり、実は「総合金融事業」や「ヘルス&ウエルネス事業」など多事業を展開しています。

5事業が前年同期と比較して増益に

イオンの第一四半期決算資料を見ると、前年はコロナの影響で大きな損失を受けた5つの事業で増益(営業利益)となったことが、今回の業績回復の要因と考えられます。

増益した事業は以下のものです。

  • GMS
  • 総合金融
  • サービス・専門店
  • ディベロッパー
  • 国際

GMS業態では前年同期よりも256億円の増益、総合金融業態で227億円、さらにサービス・専門店業態で107億円の増益となっています。

「GSM単体では赤字でも、前年同期から見ると256億円も増益なんだね」😚

そうですね、イオンはGMSが主体ですが、それ以外の業種も成長していることがわかります。

イオンは高配当株?それとも優待株?

イオンの株価は第一四半期連結決算の発表により一時は大幅に値を上げましたが、結局は若干の下落に落ち着きました。

この記事を書いている時点で株価は2,904円と2021年4月から続いているレンジ幅に収まっており、大きくは動いていません。

それではイオンはFIRE(ファイヤ)における不労所得に組み込める銘柄なのかを考えてみましょう。

イオンの配当利回りは1.24%(7/8時点)であり、高配当株とは呼べない水準です。

はやり不労所得の高配当株であれば、最低3.0%はほしいところですね。

しかしイオンには優れた優待制度があり、配当利回りをアップさせる効果があります。

イオンの株主優待

キャッシュバック

イオンには株主優待として、保有株式数に応じたキャッシュバックを実施しています。

100株以上     :  3%

500株以上     :  4%

1,000株以上  :  5%

3,000株以上  :  7%

イオンの株主全員にオーナーズカードが送付され、イオンの対象店舗での利用額に対する、キャッシュバックが受けられます。

キャッシュバックは半年ごとに精算され、たとえば100株のホルダーであれば、半年で5万円の買物をした場合、1,500円がキャッシュバックされます。

J塾長は10数年前からイオン株を100株だけ保有しており、半年ごとに3%のキャッシュバックを受けています。

キャッシュバックで返金される金額は毎回、5,000円~6,000円程度ですね。

それでも年間で考えると12,000円程度がキャッシュバックされるので、配当に換算すると4.13%の利回りと同じ効果です。

これに1.24%の配当を加算すると合計で、5.37%の利回りと考えてもよいでしょう。

「そーか 普段の買物でイオン系列を利用するならもっとキャッシュバックが増えるね」😍

「3%でこれなら5%や7%ならもっとキャッシュバックが増えるよ」😘

そうですね、たとえば毎月の食費が5万円なら1年間で合計60万円ですから、それだけで18,000円のキャッシュバックを毎年受けられます。

これが5%なら30,000円、7%なら42,000円ですから大きな金額ですね。😎

普段からイオン系列店を利用する人は必須株?

このようにイオンの株主優待はイオンの系列店での利用金額に応じたキャッシュバックを実施しており、普段の買物に利用することで配当利回りを上げる効果が期待できます。

FIRE(ファイア)生活の不労所得としては配当利回りが少ないイオンですが、キャッシュバックは現金と同じなので高配当株に匹敵する効果があります。

「普段の買物でイオンに3%分貯金するみたいだね」🤔

そうなんです、J塾長は普段からイオンに3%分貯金して、半年ごとにまとめて引き下ろしているようなイメージを持っています。😎

このように株式のなかには一見して配当利回りは小さいのですが、株主優待により利回りを大きくアップさせる銘柄があります。

とくに普段の買物でイオンを利用している人にはお勧めしたい投資銘柄です。

税金がかからないキャッシュバック

NISA等を除き特定口座で受け取る配当は原則20.315%の税金が差し引かれますが、キャッシュバックでは税金はかかりません。(源泉徴収有り)

つまり、3%の配当であっても配当にかかる所得税等を差し引くと、2.39%程度の利回りに低下します。

しかしキャッシュバックは税金が引かれないので、3%そのままを受け取れます。

配当でもらうよりキャッシュバックの方が税金がかからずお得ですね。

イオン株のこれから

イオンの株価は2021年2月の3,500円をピークに下落に転じていましたが、ここしばらくは2,900円~3,100円のレンジに収まっています。

今回の決算発表でわかるように、業績は急激に回復しており、これから3,500円をを目指して上昇すると想定されます。

100株保有が高コスパ

イオン株は100株であれば30万円未満で購入できますが、500株だと150万円程度の資金が必要です。

100株で3%、500株以上で4%のキャッシュバックですから、5倍の購入代金に対してキャッシュバックは1%しか増えません。

たとえば1年間で100万円をイオンで利用する場合、3%なら3万円、4%なら4万円のキャッシュバックです。

130万円多く投資して1万円の差ですから、500株を保有する意味はないと思います。

J塾長なら差額の120万円で他の高配当株を購入した方が効率的だと考えるでしょう。

高配当株のなかには一見して利回りが低くても、条件が合うことで高配当と同様の効果を生む銘柄があります。

FIRE(ファイヤ)生活でも日々の買物は必須です。

普段からイオン系列のお店を利用できる環境であれば、イオン(8267)株はお得な選択になるかもしれません。

このブログはJ塾長の主観であり、投資は自己判断でお願いします。😎ニヤ

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