19日の米国株の下落は原油価格も原因だった!WTI原油先物

原油産出

19日のアメリカ株式市場の大幅な下落は、イギリスなどでコロナ感染者が増加したことによる警戒が要因ですが、原油価格の下落も関係していることが指摘されています。

米WTI原油先物はコロナ禍において、価格が上昇傾向にありましたが、19日には一転して7.5%もの下落を出しています。(「原油先物5ドル安、OPECプラス減産縮小合意やコロナ感染拡大で」:ロイター)

原油先物にはJ塾長もETFで投資を行っており、とても関心がある分野です。

本日は原油価格が下落した理由とこれからの動きを考えてみます。

19日の米国株式の下落については「7月19日米国ダウ平均大幅に続落…原因はコロナ変異株か?」をご覧ください。

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原油の供給により原油価格は上下する

原油価格はマーケットの売買で決まるように思えますが、実際には一部の産油国でおこなわれる会議で、おおよその流れは決まります。

原油は中東の産油国で形成する「OPEC」と「ロシア」を含めた「OPECプラス」の会合で、産出量が設定されその量により世界の供給量が決められます。

つまり、1日の産出量が多いと原油価格は下がり、産出量を減らすと原油価格は上がります。

需要と供給の話なので単純ですが、話し合いで値段が決まると考えると複雑な気持ちになりますね。

「まるで談合だね」🤔

「いっぱい産出するとガソリンもやすくなるの?」🤓

そうですね、原油価格が安くなるとガソリンや軽油、灯油などの値段も下がりますから、日常的な生活面ではメリットがあります。😎

原油と株価の関係

実際問題として原油価格と株価の間には、とくに関係性はありません。

しかし近年は原油価格の下落により、株価も下落することが多くなっています。

実はアメリカの企業は日本よりも原油に依存する企業が多く、「エクソンモービル」や「シェブロン」などの世界的な大企業の株価であっても、原油が下がることは収益悪化を招くと判断され株価が下がります。

また大手企業の株価下落は、他の石油関連株にも波及します。

「アメリカの企業は日本よりも原油に依存しているんだね」🙄

「大企業の影響は米国市場の下げに直結するのかぁ」😬

そうですね、とくにアメリカはテキサスの油田を保有する産油国の一面もあり、原油価格の下落はアメリカ経済にも悪影響を与えます。😎

投資家意識としては原油の下落はアメリア経済の不安材料であり、株式を売却して安全資産である債券などを購入する動きが進むのかもしれませんね。

OPECプラスで原産の縮小を合意

灯油価格

18日に開催されたOPECプラスでは、8月以降の減産幅を日量で40万バレルずつ減少させることで合意しました。

また2022年末までの協調減産を世界経済の回復を見て、早めることでも合意したそうです。

原油先物市場では減産量が緩和されたことで、米WTI原油先物が7.5%北海ブレント原油が6.8%の下落となりました。

「そーかー合意したらすぐに先物価格に反映されるんだね」🤔

「このまま原油価格は下がるの?」😮

今回の合意で原油価格は下落しましたが、コロナウイルスの感染状況により需要が思ったよりも伸びない可能性があります。

その場合はまた減産を強めるでしょう。

また反対に経済の回復がおもったよりも早い場合は、供給が需要に追い付かず価格が高騰する可能性もあります。

あくまで今回の会合では減産を止めたのではなく、あくまで減産量の緩和に合意しただけです。

J塾長はWTI原油先物ETFを保有

実はJ塾長はWTI原油先物のETFのホルダーであり、最近の原油価格の上昇にホロホロしていました。

ただ儲けが出ているのではなく、大昔に購入したETFの成績は未だに赤字です。

なんとかトントンにして売却したいのですが、やはり上手くはいかないですねぇ。

ただ、まだ原油先物の動きが見えない部分もあるので、期待したいと思います。😎残念

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