FXでFIREは実現可能か?初心者が知りたいFXとは
FXとは「外国為替取引」の1種で、おもに「外国為替証拠金取引」のことです。
15年程度前に大きなブームを起こしたFX投資ですが、FIRE(ファイア)における不労所得として活用できるのでしょうか?
とくに投資初心者にとってFXは、「短時間で大金を得られる魅力的な金融商品」だと見られています。
しかし、その見方は本当に正しいものでしょうか?
本日はJ塾長の考えるFXと不労所得について紹介します。
米国経済などの話題は「NYダウ好決算により続伸!米国経済復活の3万5千ドルへ」をご覧ください。
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外国為替取引とは?
海外旅行に向かうさいに空港で日本円を現地通貨に両替しますが、この両替行為も「外国為替取引」に該当します。
つまり日本円を売って外国の通貨を買う取引のことですね。😎
また銀行の外貨預金をするときに、外国通貨に変換しますが、これも外国為替取引ですね。
「なんで外国の通貨を買うことが投資になるの?」🤒
「たんなる購入じゃないの?」🤓
そうですよね、しかし、成田空港で米ドルを1ドル100円で5,000ドル購入したと考えてください。
購入金額は50万円ですよね。(手数料は含まず)
この人は結局現地ではクレジットカードを使用したので、両替した5,000ドルは使用しませんでした。
そして帰国した時は米ドルが1ドル110円になっていました。
帰国した成田空港で5,000ドルを日本円に両替したところ55万円を受け取り、5万円の利益になりました。(手数料は含まず)
「えー持っていただけで5万円も増えたの」😤
「これは投資だわ」🤔
そうですね、外国為替は日々値動きしており、数円単位の変動は当たり前です。
数日で10円もの変動が起きることはめったにありませんが、海外旅行で余った通貨を家にしまっていて、知らない間に大きな利益を得た人は大勢いますね。
このように外国為替取引は基本的に異なる2つの通貨を交換(売買)することで、為替差による利益を求める投資です。
しかし、反対に帰国時に1ドル95円と円高になっていた場合、日本円に買いなすことで損失を生む結果になります。
- 1ドル100円で5,000ドル購入 = 500,000円
- 1ドル110円で5,000ドル売却 = 550,000円(利益)
- 1ドル95円で5,000ドル売却 = 475,000円(損失)
外国為替証拠金取引(FX)とは?
外国為替取引は各国通貨の為替変動による差益を狙う投資ですが、「外国為替証拠金取引(FX)」はどのような取引でしょうか?
外国為替取引では原則1対1の交換で売買をおこないます。
たとえば1ドル100円で1万ドル購入するには、100万円の日本円を支払わなくてはなりません。
しかしFXでは「証拠金」による取引なので、購入代金の数%の証拠金で外国通貨が購入できます。
この証拠金のことを「レバレッジ」と言い、SBI証券の「SBI FXα」では、最大25倍のレバレッジが利用できます。
(参考:SBI証券 SBI FXα)
- SBI証券(SBIFXα) : 最大25倍
- SBI FXトレード : 最大25倍
- YJFX : 最大25倍
- DMM FX : 最大25倍
昔は100倍以上のハイレバレッジを提供する会社もあったのですが、現在では金融庁の規制により国内業者は25倍が最大のレバレッジです。
たとえばSBI FXαで1万ドルの米ドル取引をおこなう場合、1ドル110円、レバレッジ1倍では110万円の資金が必要です。
しかし25倍のレバレッジを利用すると、「44,000円」で1万ドルのポジションが持てます。
「1万ドルの投資に4.4万円を預けるだけでいいの?」😬
「10万ドルなら44万円でいいのかぁ」🙄
そうですね、本来1万ドルのポジションを持つには、110万円が必要にもかかわらず、4.4万円で投資ができることから、少ない資金で大きな利益が期待できます。
また10万ドル(1,100万円)のポジションでも証拠金が44万円あれば取引可能です。
「なんかお得に感じるけど…怖い気持ちも…」😰
そのとおり、レバレッジを上げると利益も大きくなりますが、損失も大きくなるので注意が必要です。😎
FXのレバレッジ効果は魅力的だが危険な面もある
少ない資金で大きな利益が狙えるFXですが、レバレッジのかけすぎにより破綻する人も少なくありません。
FXには「ロスカット」があり、損失が一定程度発生した場合は、「証拠金を追加する」か「反対売買する」のどちらかの対応が必要です。
対応をおこなわずに為保証金維持率が低下し基準を下回った場合、強制的に反対売買されるロスカットが執行されます。
世界情勢により為替が大きく変動することは珍しくなく、ポジションを持ったまま放置していると強制ロスカットの対象になるかもしれません。
また、リーマンショック時の急落などでは、ロスカット自体が間に合わず、証拠金だけで賄えない損失を出した投資家も大勢いました。
「ロスカットができないくらいの暴落ってwww」😨
「知ってる!ロスカットできずに何百万も損した投資家がいたって」😭
そのような投資家は後日、保有資産を崩してFX会社に補てんする必要があります。
もはや地獄ですね。😎
J塾長のFX体験
J塾長も昔FX投資をおこなっていた時代があります。
現在は配当、分配目的の投資がメインですが、一時はパソコンに張り付いて為替取引に夢中になっていました。
FXは投資としては大きなチャンスがあると思いますが、この簡単な仕組みこそ投資初心者には難しいものだと思っています。
つまり、FXは株式や債券、ETFよりも多くの知識が必要な投資で、投資初心者が安易に手を出すと大きな損失を生む結果が待っているでしょう。
またFIRE(ファイア)の不労所得としてFXを利用することはおすすめできません。
FXはあくまで安定収入にはならず、利用するならFIRE(ファイア)前の資金を集める段階で使用すべき投資です。
J塾長はFXの経験はあまり多くはありませんが、なるべく最新の情報をこのブログでも紹介したいと思います。😎