FIREには年間支出の25倍の資産が必要!4%ルールとは?
これまでFIRE(ファイア)を目指す上で必要な不労所得を紹介してきましたが、FIREを実現させるにはどの程度の資産が必要なのでしょうか?
FIREを始めるには一定の目標資金額を定めて、効率のよい投資をおこなうことが大切です。
しかし目標とする金額がわからず困っている人も少なくありません。
そこで本日のブログではアメリカで提唱されている「FIRE(ファイア)の4%ルール」について紹介します。
J塾長が実践しているFIRE(ファイア)については過去ブログ「50代FIRE&セミリタイヤ生活の現実とあるある」もご覧ください。
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FIRE(ファイア)資金の目標は年間支出の25倍
FIRE(ファイア)を実現させるには、なるべく多くの資産を用意した方が安全だと考えますが、現実的にはどの程度の資金を準備すれば良いのでしょうか?
そこで目標額として目安になるのが「FIRE(ファイア)の4%ルール」です。
FIRE(ファイア)の4%ルールとは「年間の生活費(年間支出)」が、「運用する資産の4%以内」であれば、「30年間生活が維持できる」との論文により作られた言葉です。
単純に考えると「年間の生活費の25倍の投資資金がFIREに必要」と言い換えることもできますね。
この論文はアメリカのトリニティ大学の論文「Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable(1998)」にて発表されています。
- 年間支出の25倍(保有資産の4%)の資産を運用
- 年利4%の投資を行う
- 30年間資産維持できる確率が95%
この論文で書かれている内容はざっくり上記のもので、あくまで「米国のインフレ率(3%)」、「米国株式市場の成長率(7%)」などを加味して算出しています。
「そーかぁ 4%ルールはあくまでアメリカの経済を元に算出されているんだね」🤓
「日本でもそのまま当てはまるのかな?」🤔
そうですね、日本は日銀がインフレターゲットとして年間2.0%の物価上昇を目標にしていますが、未だに実現の目途が立っていません。
インフレ経済ではない日本であれば、運用利回りはもう少し必要になるかもしれませんね。😎
FIRE(ファイア)資金の目安を計算してみよう
それでは4%ルールを元にFIRE(ファイア)に必要な資金を計算してみましょう。
今回の計算では総務省統計局の「家計調査 2021年1~3月期平均」を参考にします。
この統計では2人以上の世帯の消費支出が月に276,000円になっており、年間にすると3,312,000円です。
このことから生活に必要な年間支出額を330万円と仮定した場合、FIRE(ファイア)に必要な資金は以下の計算になります。
【 8,250万円(必要資産額) = 330万円(年間支出額) × 25倍 】
年間で必要な生活費が330万円の場合、8,250万円の運用資金があれば、95%の確率で30年間FIRE生活が維持できる計算になります。
「えー8,250万円も必要なんだぁ」😨
「ちょっと遠い世界に見えてきた」😭
いやいや、これはあくまで統計上の計算ですから、実態とは若干違う気がしますね。
現在FIRE(ファイア)を実践しているJ塾長も、生活費はもっと少ないと思います。😎
住居費用による変動
統計にある支出には家賃などの住居費用も含まれており、持ち家の有無により大きく変動することが考えられます。
たとえば毎月の家賃が10万円と仮定すると、持ち家の人は年間で120万円の支出が減少します。
しかし、固定資産税や修繕費用はかかりますので、家賃の7割程度を減額し年間支出は80万円減の約250万円です。
【 6,250万円(必要資産額) = 250万円(年間支出額) × 25倍 】
「持ち家なら家賃がかからないから年間支出が減るんだね」😃
「6,250万円なら実現できるかもwww」😙
「家賃の安い地方に住むのもアリだね」😂
そうですね、持ち家だけでなく賃料にの安い公営住宅などでも生活費は大幅に減ります。
実際に必要な年間の生活費を吟味して、4%ルールに当てはめることが大切です。😎
4%ルールの効果は30年間
実はJ塾長が受ける相談でも4%ルールを勘違いしている人が少なくありません。
4%ルールはあくまで「30年間」の話であり、生活を維持できる確率は「95%」です。
ですから、25歳の人が55歳までFIRE(ファイア)できる確率の話であり、56歳以降は新たに考えなくてはなりません。
「えーじゃぁ 35歳でリタイヤしたら65歳には資産がなくなるの?」😱
「もっとお金が必要だぁ~」😰
実際には資金が底つく前に何らかの対策を打つでしょうから、そのような状況にはならないと思いますが、考え方は合っています。
資金がなくなるのではなく、「30年以降は個々による」と考えても良いかもしれませんね。
ただし、日本には海外と違い「公的年金制度」が整備されているので、65歳以降は年金だけで生活できる体制を整えることも可能です。
公的年金だけでは年間支出が賄えない場合は、個人年金やiDeCoによる投資も早めに考えてください。
J塾長もFIRE(ファイア)資金としては、最低6,000万円は必要とのスタンスを持っており、4%ルールの計算と合致しています。
またFIRE(ファイア)生活をおこなっていても、副業やアルバイトなどで収入を得ることもできるので、実際のハードルはもっと下がるかもしれませんね。
FIRE(ファイア)実現に向かい、目標額を決めて頑張りましょう!😎ガンバロウ