FIRE(ファイア)における不労所得生活の必要額

FIRE(ファイア)を実現させる不労所得ですが、その金額はどの程度必要なのでしょうか?

FIRE(ファイア)で必要な生活費用を見てみましょう。

FIRE(ファイヤ)生活の必要経費

FIRE(ファイア)生活で必要な経費を「持ち家」を保有する前提で考えてみます。

  • 住宅にかかる費用(固定資産税、火災保険、修繕費用、町内会費など)
  • 食費
  • 公共料金(水道、下水、電気、ガスなど)
  • 通信費(スマホ、インターネットなど)
  • 税金(年金、健康保険など)
  • 娯楽費
  • その他

これは持ち家を保有しているケースで考えており、賃貸住宅では家賃も必要です。

平均的な生活費はあてにならない

総務省統計局が実施している「家計調査」を参考に考えると、2人世帯の生活費の平均は22万円~25万円程度と想定されます。

しかしこの中には家賃なども含まれており、また平均値であることからそこまで現実にあっていない可能性があり、注意が必要です。

あくまで平均であり中央値ではないので、収入が多い人や少ない人に左右されるので、自分の生活に合った金額をしっかりと計算してください。

FIRE(ファイヤ)生活を早期実現させるには節約も必要か?

FIRE(ファイア)生活を早期に実現させるには、生活費が少ない方が有利。

しかし、節約に注力するだけでは、充実したリタイヤ生活は送れず、働いていた方がよっぽど楽しいかもしれません。

無駄な支出をなくすことは重要ですが、今までの趣味をやめたり食費を大幅に下げたりするのは止めた方がよいでしょう。

FIRE(ファイヤ)生活を始める目安は不労所得が年間240万円前後

塾長がFIRE(ファイア)生活を送っている現状から考えて、新たにFIRE(ファイヤ)生活を始めるのであれば、最低年間240万円、月額で20万円程度の不労所得が必要だと思います。

あくまで地方都市でそれなりの生活を送る前提ですが、やはり毎月20万円は最低必要でしょう。

株式投資で年間240万円を得るには、6000万円の資金を年率4.0%で運用することで実現できます。

現在の株式配当金のなかには、配当利率4.0%以上のものがたくさんあるので、6000万円の資金があればこれは実現できます。(税金を考慮しない場合)

つまりFIRE(ファイア)資金6000万円と持ち家があれば、リタイヤ生活は夢ではありません。

また年率5.0%の運用であれな4800万円の自己資金でも可能です。

ただしこの計算は不労所得が安定していることが前提であり、特に株式投資では運用成績が上下することから余裕を持った計算が必要です。

生活経費を下げると必要不労所得も少なくなる

上で開設したのはあくまで月20万円で生活するケースです。

しかし20万円も生活費はいらない人や、FIRE(ファイア)生活でもアルバイト程度は働きたい人は、もっとハードルが下がるでしょう。

たとえば毎月のアルバイトで5万円を稼ぎ、足りない15万円を不労所得で補うケースでは、必要な不労所得が年間で180万円です。

4500万円の自己資金を4.0%で運用すれば実現可能です。

また5.0%の運用では3600万円です。

つまり、ここで説明したかったのはFIRE(ファイア)は、個人個人の生活レベルにより必要な資金や選択する運用に違い出ることです。

贅沢な生活よりも質素な生活の方が、よりFIRE(ファイア)を開始しやすく安定した生活が送れます。

突発的な臨時費用に注意

FIRE(ファイヤ)生活では不労所得がメインなので、給与所得と違い定期的にアップしたり、ボーナスが出ることがありません。

あくまで自分で運用している金融商品により収入が確定します。

そこで注意したいのが以下のような突発的な臨時支出です。

  • 病気やケガによる手術、入院
  • 車の故障、買換え
  • 事故(火災、地震、水害など)
  • 冠婚葬祭

たとえばFIRE(ファイア)生活のなかで、病気で入院すると多額の費用が発生して生活費に狂いが生じます。

また急な車の買換えでも同じことが言えるでしょう。

このような事態に備えるには生活費以外に臨時費用を別途準備しなくてはなりません。

もちろん不労所得用に投資している資金を流用することも良いのですが、種銭である資金を崩すのはおすすめできません。

そこで臨時費用は運用資金とは別口座で管理し、毎月の生活費の余りを貯蓄します。

もちろんFIRE(ファイア)に入る時点では、一定額(50万円~100万円程度)を臨時費用として別管理します。

そして毎月の生活費のあまりを貯蓄すれば、少しずつ臨時費用が育つ計算です。

FIRE(ファイア)生活で必要なお金は生活費と臨時費用。

慌てないように自分の生活に合った必要額を計算してくださいね。

FIRE関連