NISAでFIRE!不労所得構築にはNISAがおすすめ
みなさんは「NISA」を利用していますか?
もう、投資の世界ではお馴染みになったNISAですが、金融庁の調査では口座数が「1,586万口座」になっています。
(引用:金融庁「NISA口座の利用状況調査(2021年3月末時点)」)
J塾長の感覚では思ったよりも少ないイメージで、もっと多くの人がNISAを利用していると思っていました。
J塾長はNISA開始から毎年、制限いっぱいまでNISAを利用させていただいており、それなりに節税効果を受けています。
いやいや、実際には多くのメリットを甘受していると言ってもよいでしょう。
実はNISAは2024年から新NISAとして生まれ変わることが決まっており、現行の「一般NISA」、「つみたてNISA」、「ジュニアNISA」は2023年で終了し、「新NISA」制度が開始されます。
そこでFIREを実行するためにぜひ利用していただきたいNISAを2回に分けて紹介します。
本日は2023年まで実施される現行のNISAについてです。
株式投資の税金、特別口座については「株式投資⑫特定口座と源泉徴収による所得と税金の違い」をご覧ください。
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NISAとは
株式や投資信託に投資をした場合、受け取った配当や売却して得た譲渡益に対してて約20%の税金(20.315%)がかかります。
配当の20%って結構きついんだよね
100万円のキャピタルゲインが出ても20万円以上が税金にwww
税金は配当だけでなく株価の値上がりで得られるキャピタルゲイン(譲渡益)に対しても課税され、投資にとっては大きな負担です。
NISA(小額投資非課税制度)とは、一定の条件でこれら税金を非課税にする制度です。
NISAを利用するためには証券会社等で、専用のNISA口座を開設し、その中で運用しなくてはなりません。
日本のNISA制度はイギリスのISA個人貯蓄口座(Individual Savings Account)をモデルにしたもので、ISAの初めに「NIPPON」のNを付けています。
イギリスの制度ISAに日本のNをつけたんだね
JAPANのJを付けてもよかったのに…JISAとか
まぁネーミングにも色々ありますが、金融庁系はどうもJAPANよりもNIPPONで表記することが多いようですね。
現行のNISAの種類
現行のNISAには「一般NISA」、「つみたてNISA」、「ジュニアNISA」の3つがあります。
各NISAの特徴を見てみましょう。
一般NISA
- 対象:日本に住んでいる20歳以上の個人
- 年間投資上限:120万円
- 投資方法:スポット購入、積立
- 非課税期間:最長5年
- 対象商品:国内外株式、投資信託
つみたてNISA
- 対象:日本に住んでいる20歳以上の個人
- 年間投資上限:40万円
- 投資方法:積立
- 非課税期間:最長20年
- 対象商品:国が定める一定の投資信託
ジュニアNISA
- 対象:日本に住んでいる0歳~19歳の個人
- 年間投資上限:80万円
- 投資方法:スポット購入、積立
- 非課税期間:最長5年
- 対象商品:国内外株式、投資信託
- 制限:18歳までは原則引き出し不可
かんたんな各NISAの概要はこのとおりです。
一般NISAでは新規の投資額として年間120万円までが最大5年間非課税です。
NISAは制度を選択して利用する
このブログでは将来的に廃止が決まっているジュニアNISAについては省略して、FIRE(ファイア)資金で利用したい一般NISAとつみたてNISAを紹介します。
この2つのNISAはそれぞれに特長がありますが、2つを並行して使うことは制度上できません。
同時に2つは使えないのか
選ぶんだよね
そうだね、NISA口座を開設する際には、投資目的を考えて選択する必要があります。
つみたてNISAは長期的な積立でおこなうもので、年間40万円までの積立て投資が非課税です。
つみたてNISAの制度は2037年まで実施されますが、年間の上限が小さいかわりに非課税期間は20年と長期です。
ロールオーバー(新規枠への引継ぎ)はできず、最大800万円までが非課税で投資できます。
おー800万円まで非課税はすごいぞwww
ただし投資できる対処商品はあらかじめ指定された投資信託で、一般的な株式やETFは購入できません。
つみたてNISAはあらかじめ指定された、対象投資信託から選択しなくてはなりません。
だから…
投資信託があまり好きでないJ塾長は、つみたてNISAは好きでありません。
(J塾長が投資信託を嫌いになった原因は「FIREの不労所得でファンドラップをおすすめできない理由」を見て下さい。)
J塾長は過去のファンドラップの苦い経験から、一般的な投資信託はあまり好きではありません。(ただしインデックス連動型の投資信託は好きです。)
つみたてNISAで利用できる投資信託のなかにも「S&P500インデックスファンド」など優れた投資信託も含まれていますが、やはりFIRE(ファイア)目的で投資するなら自由度の高い一般NISAがよいと思います。
また長期的に見るとつみたてNISAの方が合計800万円と対象額は大きいのですが、年間で考えると40万円なので、年間120万円まで非課税投資ができる一般NISAの方が「日銭を稼ぐ(生活費)」意味でFIRE(ファイア)に適していると思います。
つみたてNISAは40万円までが20年の投資なので、生活費目的の不労所得では使いにくいかも
一般NISAとFIRE(ファイア)
一般NISAでは年間120万円までの投資が、最長5年間非課税になります。
現行の一般NISAは2023年までで終了することから、まだNISA口座を開いてない人は今年と来年と再来年の合計360万円が非課税で運用できる計算です。
- 2021年NISA枠 : 120万円(2025年まで非課税)
- 2022年NISA枠 : 120万円(2026年まで非課税)
- 2023年NISA枠 : 120万円(2027年まで非課税)
たとえば2023年までにすべての一般NISA枠を使用しして360万円の株式を購入した場合、年間平均で4.0%の配当金を受け取ると「144,000円」です。
配当に対する税率は20.315%なので、29,253円が所得税・住民税等で差し引かれます。
しかし、このケースでは一般NISA枠で投資しているので、非課税で税金は0円です。
3万円は小さなお金ではありません。
また夫婦で利用したら年間で約6万円もの税金が節税できます。
FIRE(ファイア)資金として株式投資をおこなうなら、今からでもNISAを活用してくださいね。
このように投資において節税効果の大きいNISAを賢く利用するには、制度を理解して早めに口座を作成することが大切です。
NISAに関する情報はネットに溢れていますので、詳しくは「金融庁:あなたとNISA」などで勉強してください。
また2024年からスタート予定の新NISA制度を利用するにあたり、2024年までに一般NISAを利用した方が有利になる可能性があります。
これらについては明日のブログで紹介します。