【株主優待の現金化】FIREで活用するには現金化する方法も
先日まで株主優待制度についてお話させていただきましたが、このシリーズの最後として「貰った優待品」の活用方法に触れたいと思います。
以前はそこそこ多くの優待株を保有していたJ塾長ですが、すでに多くを売却しており現在は14銘柄のみ保有しています。
本日のブログではJ塾長が優待株でもらった優待品を、FIRE(ファイア)生活でどのように活用しているかを紹介します。
投資初心者にとっては、優待品をどのように扱えばいいのかがわからない人もいるようです。
参考程度に読んでいただけたら幸いです。
株主優待制度についてのブログは「株主優待制度の新設!その後の株価の行方と利回りの変動」からご覧ください。
FIRE(ファイア)生活で使える優待品を
株主優待制度ではさまざまな商品やサービスを優待品として提供されていますが、なかには生活で必要としない変わったものがあります。
FIRE(ファイア)で重要なのはあくまで一般的な生活で活用できる優待であり、普段使用しない品やサービスなどが提供される優待株は投資を控えた方がよいでしょう。
つかわない優待をもらっても意味ないね
そうそう もらっても結局使わなかった優待もあったしwww
そうだね、優待は普段の生活に使えるかを考えて、利用価値の高い優待品に絞ったほうがいいね
人気の優待品
優待品には多くの種類があります。
一般的な株主優待では、優待品を11種類に分別して検索できます。
- 飲食料品
- ファッション
- 日用品・家電
- 食事券(割引券)
- 買物券・プリペイドカード
- 娯楽・芸術
- スポーツ
- 交通旅行
- 宿泊
- その他
- オリジナル・限定
いろいろあるね
お菓子のギフトボックスもあるんだよ
さまざまな優待が含まれていますが、やはり1番人気なのは「買物券・プリペイドカード」です。
また「食事券」や「カタログギフト」も人気を集めています。
そしてFIRE(ファイア)を考えたときにJ塾長がおすすめする優待品は、ずばり「現金化しやすい優待」を探すことです。
FIRE(ファイア)の不労所得では現金化できる優待に投資を
優待品のなかには売却により現金化できるものがあります。
J塾長も現在いただいている優待品の半分程度を売却することで現金を得ており、配当と同じくFIRE(ファイア)生活資金として活用しています。
たとえばJ塾長が保有する「オートバックス(9832)」は、株主優待として「オートバックス商品券」を保有株数にたいして年2回提供しています。
- 100株 : 1年以上 1,000円
- 300株 : 1年以上 3,000円
- 700株 : 1年以上 7,000円、3年以上8,000円
- 1000株 : 1年以上10,000円、3年以上13,000円
オートバックス株を300株保有しているJ塾長は、半年ごとに3,000円、年間6,000円のオートバックス商品券が貰えます。
あれっ 昔はもっと金額が多かったような…
そうですね、今年の6月までは300株保有の株主の場合、3年間保有で8,000円の商品券でしたが、次回の優待から制度が改悪され金額が3,000円に減額、さらに3年以上の長期保有者特典も無くなりました(泣)
しかしオートバックスは配当利回りも十分高く、優待はおまけとして考えているので売却はしません
オートバックスはコロナ禍の影響で業績が悪化していましたが、今期は増益傾向にあります。
またROEも上昇しており、経営が順調に回復していることがわかりますね。
オークションサイトで現金化
J塾長は直接使用しない優待品は原則として、オークションサイトで販売し現金化する方針です。
オークションサイトではいくつかのカテゴリが用意されており、金券や割引券は「 チケット、金券、宿泊予約 」に登録しなくてはなりません。
さらに「優待券・割引券」、「興行チケット」、「ギフト券」、「フード・ドリンク券」、「プリペイドカード」などに分かれており、オートバックスの商品券であれば、 「優待券・割引券」 か 「ギフト券」 のカテゴリに出品します。
J塾長の感想ですがオートバックスの商品券は人気が高く、額面の90%~95%で売れることが多いようです。
先日も8,000円の商品券を7,750円(普通郵便代84円込み)で売却しました。
手数料8.8%を引かれても7,068円が入金されました。
8,000円のオートバックス商品券が7,068円の現金になったことから換金率は88%程度、換金率としては悪くない結果ですね。
でも1,000円くらい少なくなったからもったいないのでは?
家の近くにオートバックスがあり普段から利用している人はよいのですが、J塾長の近くにはオートバックスがありません
またオートバックス8,000円とアマゾン7,000円では、アマゾンの方が価格が安いので多くの商品を購入できますよね
その意味から汎用性の高い現金7,000円の方が価値が高いと判断しています
オートバックスの合計利回りを計算
先ほども紹介したようにオートバックスの株主優待は次回から改悪され、300株ホルダーのJ塾長は半年で3,000円の商品券しかもらえなくなります。
6月は8,000円いただいたので合計では、11,000円(8,000円+3,000円)となり優待利回りは2.4%です。(株価1,527円、300株保有として)
さらにオートバックスの配当利回りは年間3.93%と高水準なことから、優待利回りと合わせた合計利回りは6.33%にもなります。
来年からは年間で6,000円の商品券しかもらえませんが、それでも合計利回りは5.24%(配当利回り1.31%)の高水準です。
それでは来年以降の優待を前提に、商品券売却にかかる費用(オークション手数料8.8%、配送代)を引いた利回りを見てみましょう。
- 年間の優待券 : 6,000円
- 落札予想額 : 5,760円(96%)
- オークション手数料 : 506円(8.8%)
- 郵送代 : 168円(切手代2回84円)
- 手取り優待収入 : 5,086円
- 現金化後の優待利回り : 1.11%
- 合計利回り(配当+優待) : 5.03%
オートバックスは配当が高いから、優待が少なくなっても合計5%以上の利回りなんだね
2021年6月期の実績も順調で、売上、営業利益、経常利益、純利益は増益です
事業自体は持ち直し傾向になることから、5%以上の利回りは魅力ですね
しかし、優待制度の改悪による悪影響がはっきりと見えているので、これ以上の改悪はやめて貰いたいと思っています
FIRE(ファイア)の優待株投資では現金化できるかが鍵
投資にはさまざまな思惑があると思いますが、FIRE(ファイア)目的の優待株投資については、「売却」できる優待品であることが大切だと思います。
やはりFIRE(ファイア)生活では安定した現金収入を得ることが大切なので、使わない調味料やジュース類が増えても意味がありません。
またカップ麺などを大量にもらっても、食料品の販売には責任が伴うことからJ塾長は避けています。
商品券や割引券であれば安心して販売できることと、送付も普通郵便で済むメリットがあります。
優待目的の投資は利回りだけで判断せずに、最終的な現金化の流れまで検討した上で判断しましょう。