【連続増配株とFIRE】長期の株式投資は増配銘柄がおすすめ
株式投資でFIRE(ファイア)を実現させたいと考えている人は少なくないでしょう。
このブログを書いているJ塾長もFIRE(ファイア)生活で得ている資金の約70%は株式投資やETFによるお金です。
株式投資で利益を得るには「キャピタルゲイン」、「インカムゲイン」の2種類があり、それぞれ「売却益(譲渡益)」、「配当益(配当収入)」になります。
FIRE(ファイア)生活に入ると、投資で得た収入は生活費として使用することから、J塾長はなるべくインカムゲインが充実する投資をすすめています。
本日はFIRE(ファイア)の株式投資でおすすめしたい連続配当株(一定期間連続で増配している株式)について考えてみます。
株式投資については別ブログ「不労所得の株式投資では長期の保有期間で配当狙い」などもご覧ください。
増配とは?
株式投資をおこなっていると「増配」との言葉を耳にします。
増配とは前期の配当と比較して配当金が増えることです。
たとえばA社の2018年の配当が1株当たり年間60円(中間30円、期末30円)とします。
A社の業績は2019年も引き続き好調だったことから、2019年の配当は1株年間80円(中間40円、期末40円)でした。
配当金が前年よりも20円増えているね。
そう、このように前期より配当が増加していることを「増配」といいます。
さらに「増配株(増配銘柄)」は前期よりも配当が増加した株式銘柄を指す言葉です。
基本的に業績がよい企業が増配をおこなうことから、増配株=業績のよい企業(成長企業)と見ることもできますね。
連続増配とFIREでおすすめの理由
つぎにFIRE(ファイア)で注目してもらいたい「連続増配株」について説明します。
連続増配株は一定期間連続で増配を行っている銘柄です。
たとえば先ほどのA社は2018年、2019年と増配していますが、実際には2012年を皮切りに毎年配当が多くなっています。
- 2012年:10円
- 2013年:15円
- 2014年:25円
- 2015年:35円
- 2016年:45円
- 2017年:55円
- 2018年:60円
- 2019年:80円
A社のように毎年、配当を増配している株式を「連続増配株」と呼び、とくに長期投資にはおすすめしたい銘柄です。
連続増配は好調な業績が数年間も続いている証明であり、連続増配企業は長期に渡る成長性を持っていると判断されます。
独自の技術を保有したり、世界的なシェアを持っていたりする企業などでは、ライバル企業がいても業績に与える影響は少なく、長期の成長が可能です。
このような企業は毎年事業が成長しており、利益も増えていることがわかります。
増益の結果としての連続増配ですから。
反対に考えると連続増配企業は、数年間業績が成長している証拠であり、低リスクな投資と安定した配当金が狙えるおすすめ銘柄と言えます。
連続増配は「結果論」だとJ塾長は考えています。
業界予想や製品の好みなどについての考え方は人それぞれありますが、連続増配の事実は「事業が一定期間成長している」結果(事実)なので、低リスクで株式投資を始める人はぜひ注目して貰いたい銘柄です。
増配株と高配当株
FIRE(ファイア)の不労所得では高配当株による株式投資をおこないますが、実は連続増配株が高配当株でない場合が少なくなりません。
この理由として考えられるのは、連続増配株は業績がよいことから、株価も上昇することが上げらえます。
たとえば上記のA社で考えてみると、2018年の4社の株価が1800円と仮定すると配当は60円なので3.33%の配当利回りです。
2019年の業績もよく株価が2500円になった場合、配当は80円に増配されましたが配当利回りは3.2%へ低下します。
20円も増配されたのに配当利回りは下がっちゃったね。
しかし3.2%の利回りはあくまで2500円の株価で購入した株主お話で、1800円で購入した株主は4.44%に配当利回りが上昇しています。
また連続増配株は来期も増配が期待できることから、2500円で購入した株主も来季は配当利回りがアップする期待が持てます。
そーかぁ
連続増配株は翌年も配当がアップする可能性が高い銘柄だから、購入時点の配当利回りは必ずしも高くなくてもいいんだ。
配当利回りが小さすぎても困りますが、翌年の増配も考えて投資ができることは連続増配株のメリットですね。
FIRE(ファイア)では3.5%以上の高配当株への投資を基準にしていますが、連続増配株は株価の上昇も期待できることから配当利回りは2.5%程度でも問題ないと考えています。
配当利回りの予想
連続配当銘柄では増加する配当を予想することも大切です。
たとえば上記したA社では毎年10円程度の増配を実施しています。
これを踏まえるとこれからも10円程度の増配を繰り返す可能性が高く、期待値として見てもよいでしょう。(上昇金額ではなく上昇率で見てもよい)
2019年にA社の株を2500円で購入した人も2020年には、10円増配の配当年間90円、3.6%の利回りが期待できるのでFIRE(ファイア)銘柄の基準は達成できます。
さらに2021年には4.0%も期待できるでしょう。(あくまで購入価格に対する配当利回り)
もちろん急激な業績悪化による減配の可能性はあります。
日本たばこ産業(JT)は2004年から2019年まで16年連続の増配銘柄でしたが、2020年には据え置き(横ばい)、さらに2021には20円の減配を実施しました。
J塾長も持ってる銘柄だよね。
JTは業績悪化で2020年にの配当は横ばいとなり、16年間続けていた連続増配がストップしました。(泣)
JTの総会では減配はしないと話していましたが、結局2021年に24円(配当130円)の減配を予定しています。
増配は16年連続でしたが、減配するのは1994年に上場して初めてのことです。
連続増配はあくまで過去の実績なので、現在の事業状況とは関係ありません。
長期間の実績を見るには間違いありませんが、現在の状況は見えないことを覚えておきましょう。
(日本たばこ産業: 1株あたりの配当金、配当性向の推移)
連続増配株だからと安心しないで、決算など最新の業績を加味して投資判断をおこなってください。
明日は実際に連続増配をおこなっている株式銘柄を紹介します。