【米国の連続増配株】FIREにおすすめのETF(VIG)

ウォール街

日本では花王のように30年以上も連続増配している企業がありますが、企業数は限られており決して多くはありません。

しかし、アメリカでは日本よりも多くの企業が連続増配を実施しており、世界中の投資家から注目を集めています。

 

本日のブログはFIREを実現させる不労所得として人気の米国連続増配株ETFについて紹介します。

連続増配株については「【連続増配株とFIRE】長期の株式投資は増配銘柄がおすすめ」をご覧ください。

あのアメリカ有名企業も連続増配銘柄

アメリカでは日本よりも株主利益にたいして厳しく、適正な配当を求める株主が多いようです。

 

利益が出たならしっかりと株主還元を求めるんだね。

そうですね。
アメリカの投資家は配当に対してシビアなので、設備投資などの理由なく配当を渋る企業は嫌われるようです。

 

日本では「社内留保」などの理由で、簡単に配当が見送られることも多いのですが、アメリカではしっかりとした理由を示し株主の了承をえて、さらに実績を残すことが求められます。

 

そのような環境のなかで、花王をはるかに凌ぐ長期間、連続増配をおこなっている米国企業があります。

 

  1. アメリカン・ステイツ・ウォーター 67年
  2. ドーバー             66年 
  3. ノースウェスト・ナチュラル・ガス 65年 
  4. ジェニソン・パーツ        65年 
  5. プロクター・アンド・ギャンブル  65年 
  6. パーカー・ハネフェン       65年 
  7. エマソン・エレクトリック     64年 
  8. スリーエム            63年
  9. シンシナティ・ファイナンシャル  61年 
  10. コカ・コーラ           59年 

 

日本では31年連続増配の花王が1位でしたが、アメリカでは60年以上連続増配の企業が9社もあります。

 

それじゃ30年以上の連続増配なんて一杯あるね。

J塾長が調べた時点では、30年以上の連続増配企業は約80社もあるよ。

 

このトップ10のなかにはP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)、3M(スリーエム)、コカ・コーラなど日本でもお馴染みの企業が含まれています。

連続増配株投資なら米国株がおすすめの理由

 

米国株銘柄のなかには30年以上も連続増配を実施している企業が約80社もあり、それらの企業は長期にわたり安定した業績を保っていると推測できます。

 

FIRE(ファイア)における不労所得で最も大切なのは、短期間の利益ではなく長期に渡る安定した収入だと考えています。

 

その意味で米国の連続増配株への投資は、FIRE(ファイア)を実現させる上で魅力的な投資先であり、実際に多くの日本人投資家も積極的に投資をおこなっています。

 

アメリカの連続増配株がFIRE(ファイア)に適切な理由をまとめてみます。

 

1.長期間、連続増配を実施している企業は配当実績に対する安心感が高い

2.米国株の配当は年4回なので、FIRE(ファイア)の生活資金として便利

3.アメリカは人口が増えており、これからも経済成長が見込める

4.株式の購入単位が1株からなので投資しやすい

5.世界的に有名な企業が多い

6.その他

 

米国株の配当は年4回もあるんだね。

配当が年4回あるとFIRE(ファイア)生活が始まってからも定期的に収入が得られます。

また配当時期をずらして複数の企業に投資することで、毎月配当収入を得ることも可能です。

 

米国連続増配株ならETFの活用がおすすめ

コーラ

 

それでもアメリカの会社なんて有名どころしか知らないし…
どこに投資すれないいの?

そうだよね!
日本では知られていない超優良で連続増配している米国企業はたくさんあります。

そこで活用してもらいたいのがETFです。

 

米国ETFのなかには連続増配株に特化した商品があります。

このようなETFは連続増配を実施している企業のみに分散投資をおこなっており、これを買うだけで複数の連続増配株を取得したと同じ効果が期待できます。

 

J塾長がおすすめするETFはバンガード社のVIG(バンガード連続増配株ETF)です。

 

VIGは米国株のなかから10年連続して増配を実施している企業(REITを除く大型株)に投資をおこなうETFです

(参考:ブルームバーグ VIG)

VIGの銘柄構成は約250社で、マイクロソフト、JPモルガン、ジョンソン&ジョンソン、ウォルトディズニー、コカ・コーラなどが主要銘柄として含まれています。

 

VIGはETFなので運用経費も0.06%と安いことも魅力ですね。
ただし分配金の利回りは1.8%程度とそこまで高くはありません。

えっそれじゃFIREとして使えないよ?

 

VIGの分配金利回りは1.8%~2.2%程度のなので、FIRE(ファイア)の不労所得としては十分ではありません。

しかし、VIGの分配金は毎年増配されることから、分配金も年々多くなり長期間のトータルリターン(インカム、キャピタル)は、ほかの高配当ETFと比較しても引けをとりません。

 

また人気企業が多く含まれることで投資家の注目も高く、コロナショックなどの暴落時においても株価の回復が早いことが実証されています。

日本では投資信託

日本には連続増配を対象にした投資信託はありますが、連続増配がテーマのETFはありません。

 

日本のETFはあくまで株価指数や金価格の指標に連動する商品がメインです。

 

もし日本株の連続増配株をまとめて投資するなら、「日本株連続増配成長オープン:岡三アセット」などの投資信託を購入する必要があります。

 

ただし、これらの投資信託は経費率が高いので投資判断は慎重におこなってください。
資金に余裕がある人は投資信託でなく、連続増配企業に直接投資した方が効率がよいかもしれません。

 

連続増配を実施している企業はFIRE(ファイア)にとっても魅力的な投資先なので、日本、米国関係なく投資判断をおこなうことが大切ですね。

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