【トヨタショックで気になる銘柄】日本特殊陶業(5334)
2021年8月18日に起きたトヨタショックは、それまで好調だった自動者産業に疑問を投げかけるものでした。
現在の製造業は世界中の部品に支えられていることから、日本や一部の先進国だけがコロナに打ち勝てば経済が安定することはありません。
先日はトヨタショックの影響で株価が下落したグループ会社のアイシンを紹介しましたが、本日は同じ自動車部品メーカーである「日本特殊陶業(5334)」をFIRE(ファイア)注目銘柄として紹介します。
トヨタショックについては昨日のブログ「【トヨタ9月は4割減産】トヨタショックで狙う高配当株は?」をご覧ください。
トヨタショックと日本特殊陶業への影響
日本特殊陶業は自動車用のプラグ製造で世界シェアを占める日本を代表する会社です。
えっ
日本・特殊・陶業 うーん 聞いたことがないなぁ。
そうですか?
それでは「NGKプラグ」は聞いたことありませんか?
うん、それなら聞いたことがあるよ。
このまえ家のバイクもイリジウムプラグに交換したね。
日本特殊陶業は世界で使用されている「NGKスパークプラグ」や「NTKニューセラミック」が事業の2本柱となっており、プラグ以外にもセンサーや半導体パッケージ基盤、各種工業製品を製造しています。
NGKのスパークプラグは世界一のシェアを持っています。
すごいですよね。
日本特殊陶業はトヨタショックで大きな影響はでていません。
8月19日~20日まで若干の下落はありましたが、これは市場全体の流れに沿った動きで、トヨタショックの影響とは思えません。
日本特殊陶業は日本だけでなく世界中でシェアを持っていることから、今回の影響は軽微で済んだことがわかりますね。
日本特殊陶業株の状態
実はJ塾長は以前から「日本特殊陶業(5334)」を注目しており、魅力的な株価になったら投資をするつもりでした。
現在の株価等を見てみましょう。
- 株価 : 1,621円
- PER : 8.84倍
- PBR : 0.72倍
- ミックス係数 : 6.36
- 年初来高値 : 2,154円
- ROE : 9.08%
- ROA : 4.97%
- 配当利回り : 4.57%
株価は年初来高値から25%下落した1,600円水準にあります。
PER、PBRは割安水準で、ミックス係数も6.36倍ですから、投資判断としては割安銘柄だと判断できます。
日本だけでなく世界の自動車産業が回復したことで、業績も急回復を果たしています。
すごいね
なんかコロナ禍なのに絶好調みたい
そうですね。
2021年3月の決算説明会では予想をはるかに超える需要が増加しており、先行して増産体制を整えることを発表しています。
ただし、日本特殊倒産の株価は下落傾向が見られるので、チャートで確認してみましょう。
下落の下限は1,600円目安か?
日本特殊陶業のチャートを見てみると、ここ1年程度は1,600円を下支えに反発していることから、今回もそろそろ反発してもよい状況でした。
しかしトヨタショックが起きたことから、反発力が弱まった感じがします。
実際、トヨタショックが起きる前は1,584円を下値に反発を始めたところだったので、それがトヨタショックで元に戻された状況です。
しかし、それからずるずる下がるのではなく、再度反発を始めていることから、直近の下値は1,600円水準だと思います。
それなら今の1,622円は下値水準だから買いだね。
そうだね、J塾長も色々と調べて判断したいと思います。
配当利回りが4.5%と高配当で業績もよく、さらに国内に依存しない事業モデルは注目したいFIRE(ファイア)銘柄です。
でもガソリン自動車は将来禁止されるんでしょう?
そうなったらプラグはいなないよね?
その点は将来の問題点として大きいですね。
割安なのに株が放置されている理由は、将来性にあるのかもしれません。
しかし、日本特殊陶業はプラグ事業からセラミック事業への転換を進めており、工業製品だけでなく医療器具の分野にも進出しています。
現状スパークプラグ製品は必需品であり、数年以内に業績が悪化するとは思えません。
またスパークプラグ分野は、EVを見据えてライバル企業も現れず、これまでとおり高いシェアが維持できると思います。
日本特殊陶業は基礎技術を持つ会社なので、EV時代の事業転換に対応できるかが重要な投資ポイントです。
※内容はあくまでJ塾長の個人的な感想にすぎません。投資は人に頼らず自己責任おこなってください。