FIREしたらクレジットカードは作れない…対策はあるか?

クレジットカード

現代社会ではクレジットカードを持つことが前提であり、持っていないとないにかと不便を感じることが多いようです。

J塾長も電気、スマホ、インターネットなど多くの支払いをクレジットカードの引き落としに設定しています。

 

そういえば
セミリタイヤしたらクレジットカードが作れないって聞いたことがあるよ。

そうですね。
たしかにFIREを始めるとクレジットカードが作りにくくなる現実がありますね。

 

本日のブログはFIRE(ファイア)とクレジットカードについて、J塾長の経験を踏まえてお話します。

 

FIRE(ファイア)の生活については「【FIRE後の生活】国民健康保険料を甘く見てはいけない」などをご覧ください。

FIRE(ファイア)でクレジットカードは作れなくなる?

FIREを始めると新しいクレジットカードが作れなくなるのは、リタイヤにより勤務先がなくなり審査が通らなくなるのが理由です。

 

新しいクレジットカードを作るには審査が必要で、勤務先や勤続年数、年収など収入情報をつかって合否が判定されます。

学生以外の「無職・無収入」の人は原則審査には通らないことから、セミリタイヤした人はクレジットカードが作れません。

 

収入がない人は返済能力がない…と判断されるんだね。

そうですね。
クレジットカードは借金と同じなので、返済能力のない人には発行しません。



でも、FIREを実践している人は、実際には無収入ではありませんよね。

不労所得で年間に何百万円~数千万円を稼いでいる人もおり、それらの人は普通にクレジットカードを利用しています。
 
実はFIREしている私もクレジットカードはプラチナカードをメインに使用しています。

 

それではFIRE後でもクレジットカードを作るための対策を考えてみましょう。

 

個人事業主として審査を受ける

J塾長のケースではFIREをスタートした時点で何枚かのクレジットカードを持っていましたが、法人カードも含まれていたことから1枚を残してすべて解約しました。

それから数年後して、保有するクレジットカードでは利用枠が少なく不便なことから、プラチナカードの申込みを行いました。

 

職業はどうしたの?

私の場合は、その時点でファイナンシャルプランナーとして活動していたので、個人事業主(FP事務所)で申込をおこない、年収はFIREの不労所得の合計のみ記載しました。

審査は心配でしたが無事にプラチナカードが入手できたのです。

思うに過去に15年以上利用していたクレジットカード会社だったので、過去の実績も評価されたのではないかと推測しています。

 

FIREを始めて肩書が無職になると、それ以降の生活で不便を感じることが多くあります

 

日本では「肩書=信頼」であることは、J塾長もFIRE後に身に染みてわかりました。

 

無職やセミリタイヤ、FIRE生活者では社会の信頼は得られないので、まずはFIRE後の肩書を決めることがクレジットカード対策になります。

 

作りやすいクレジットカードに申込む

クレジットカードは銀行系・信販系・流通系の順番で審査が厳しいと言われています。

 

銀行系クレジットカード

  • 三井住友カード
  • 三菱UFJカード
  • その他

信販系クレジットカード

  • JCBカード
  • 三菱UFJニコスカード
  • セゾンカード
  • その他

流通系クレジットカード

  • Yahoo!カード
  • 楽天カード
  • イオンカード
  • その他

(リンク:各社ホームページ)

 

このラインナップで考えると三井住友カードよりも、Yahoo!カードや楽天カードの方が審査が緩やかだと考えられることから、審査に不安を感じる場合は流通系クレジットカードをメインに申込みを行ってください。

 

デビットカードを利用する

そもそもクレジットカードなどは、もはや古い決済方法だぁwww」と思っている人が増えています。

たしかに最近ではスマホ決済が一般的で、クレジットカードの利用者が減少しているのも事実ですね。
しかしスマホ決済では口座引き落としはできないことから、決済内容により使い分けるのが現実的でしょう。

そこでクレジットカードの審査に不安があれば、デビットカードを利用するのも方法です。

銀行口座からリアルタイムに引き落とされるクレジットカードみたいなカードでしょう。

 

デビットカードは見た目はクレジットカードですが、利用代金は即時銀行口座から引き落とされます。

クレジットカードと違い借入れには当たらないことから、銀行口座があれば原則的に審査もありません。

 

世界的クレジットカードブランドのVISAMastercardが付帯されたデビットカードであれば、利用可能店舗も世界中にあるので安心です。

 

J塾長はPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の「VISAデビット(旧ワンタイムデビット)」を海外決済用に使用しています。

物理的なカードは発行されず数字のみのバーチャルカードで、利用枠も自由に設定できさらにクレジットカード番号の変更もできます。

不安が多い海外決済ではPayPalと同様に重宝しています。

本当に便利ですよ。

審査時はキャッシングを申し込まない

キャッシング

最近のクレジットカードには信販機能以外にキャッシング機能が付帯されていますが、キャッシング機能は貸金業法の対象となり審査が厳しくなります。

 

貸金業法には総量規制をはじめとする様々な規定があり、場合によっては収入証明の提出を求められます。

収入証明は一般的に50万円を超える借入れをおこなう場合に必要とされていますが、クレジットカードの場合はこの「借入れ」に注意しなくてはなりません。

 

50万円までなら収入証明はいらないんだよね。

クレジットカードやカードローンの場合、利用枠が借入実績として情報信用機関に登録されます。

たとえば現在保有しているクレジットカードのキャッシング枠が25万円の場合、あらたに30万円の枠でキャッシングを申込んだらキャッシングの有無にかかわらず55万円と判断されて収入証明が必要です。

えー
実際には借りていないのにキャッシング枠だけで借金と見なされるの?

そうですね。
キャッシングは繰り返し借入れができる仕組みなので、細かく信用情報機関に登録できません。
しかがって利用枠を借入額と判断して審査します。

 

クレジットカードの審査では、キャッシングの有無で結果が変わることは珍しくありません。

FIRE後にクレジットカードを申込む場合は、キャッシング機能を付帯させないことも対策として有効です。

 

FIRE(ファイア)を始めるとサラリーマン時代には思わなかった不便が出てきますが、対応策を考えることで多くは解決できます。

クレジットカードが作れなくても、デビットカードとスマホ決済があれば特に不自由は感じないかもしれません。

それでもクレジットカードを入手したい場合は、FIRE開始前に作るか、対策法をお試しくださいね。

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