【FIRE銘柄】高配当&株主優待のヤマハ発動機を紹介
J塾長が保有する株式のなかの「ヤマハ発動機(7272)」から、第87期中間報告書が送付されてきました。
J塾長の保有株のなかでも高配当で株主優待のあるヤマハ発動機は、FIRE(ファイア)銘柄として長期保有したい銘柄の一つです。
本日のブログはヤマハ発動機の中間決算について解析します。
J塾長の保有株にについては「【日本特殊陶業】株式投資のポートフォリオに組入れました」なども参照ください。
バイクやマリンボートでお馴染みヤマハ発動機
ヤマハ発動機の中間報告書(2021/1~2021/6)を見ると、連結業績の売上高は前期比で約35%増の9,201億円、営業利益は約4.7倍の1,092億円に達しています。
(参考:ヤマハ発動機株式会社「2021年12月期第2四半期決算短信」)
営業利益が4.7倍は凄いね。
業績が急回復しているんだね。
昨年はコロナの影響で販売台数だけでなく生産台数も大きく減少していましたが、今年に入りとくに海外で需要が増加したことが増益の理由だと思います。
また報告書では経費削減としてリモート勤務やデジタル機器の活用により、固定費を削減させた効果も記載されています。
ヤマハ発動機のセグメント別業績
つぎにヤマハ発動機の事業ごとの業績を見てみましょう。
【 セグメント種別 】 | 【 売上高 】 | 【 営業利益 】 |
ランドモビリティ | 5,959億円 | 448億円 |
マリン | 2,059億円 | 440億円 |
ロボテックス | 592億円 | 90億円 |
金融サービス | 236億円 | 99億円 |
その他 | 354億円 | 14億円 |
ヤマハ発動機と言えば世界中で人気のバイクですが、ランドモビリティには自動二輪車以外にもスノーモービル、バギーさらに電動アシスト自転車なども含まれます。
コロナの影響で部品供給に問題があったようですが、大幅な売り上げ増になっています。
マリンボートが主製品のマイリンセグメントでは、コロナの影響が和らいだ北米・ヨーロッパなどからボートや船外機の需要が増しています。
ランドモビリティよりもマリンの方が利益率が高いことから、マリンセグメントの回復は今回の中間決算に良い影響を与えています。
バイクなどの利益率は7.5%なのに、ボートは21%もあるよ。
やっぱりボートは裕福層の娯楽だね。
バイクにはスクーターから大型バイクまでありますが、アジア圏では圧倒的に小型スクーターが主流で、利益率は高くないことが予想できます。
大型バイクやレジャーボートなどは金額も高いことから、利益率も大きくなっています。
ヤマハ発動機にとってはマリンセグメントの事業が拡大すれば、もっと営業利益が改善するでしょう。
2021年12月期連結業績の予想
ヤマハ発動機は2021年5月に出した2021年12月期の業績予想を修正しています。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 年間配当 | |
今回修正予想 | 18,500億円 | 1,600億円 | 1,650億円 | 100円 |
前回予想 | 17,350億円 | 1,300億円 | 1,350億円 | 90円 |
前年同期実績 | 14,713億円 | 8,17億円 | 877億円 | 60円 |
前回の業績予想よりも業績が改善するようだね。
売上高は6%程度の伸びですが、営業利益、経常利益は20%程度の増益予想です。
売上高の伸びに対して利益幅が大きくなった理由としては経費削減、為替効果が上げられています。
前年比40円の増配予想
今回の業績修正では株主配当の増配についても書かれています。
ヤマハの配当はいくらなの?
今回の修正では1株の年間配当90円予想の配当を、100円に増配すると発表されています。
昨年の年間配当は60円だったので、前年比で40円の増配です。
現在の株価が3,080円なので配当利回りは3.24%と、FIRE(ファイア)銘柄としてまずまずですね。
ヤマハ発動機の配当はコロナ前までは減配されることはなく、増配傾向にありました。
- 2015年 : 44円
- 2016年 : 60円
- 2017年 : 88円
- 2018年 : 90円
- 2019年 : 90円
- 2020年 : 60円
- 2021年 : 100円(今期予想)
今回の報告書ではヤマハ発動機の配当性向は30%が基本方針で、今期予想の100円は31.2%になります。
株主優待にも注目
ヤマハ発動機は高配当株でありながら魅力的な株主優待制度も実施しています。
保有期間 | 3年未満 | 3年以上 |
100株~500株未満 | 1,000ポイント | 2,000ポイント |
500株~1,000株未満 | 2,000ポイント | 3,000ポイント |
1,000株以上 | 3,000ポイント | 4,000ポイント |
株主優待の内容はポイント数に応じてカタログから商品を選択するもので、静岡県などヤマハグループ所在地の名産品などから選べます。
静岡のみかんサイダーもらった!
たとえば100株の株主が3年間保有すると年間2,000ポイントがもらえます。
1ポイントの価値を1円と仮定すると優待利回りは0.64%。
合計利回りは3.88%です。
3年以上保有するとポイントが2倍になるので、長期保有でお得になるシステムですね。
ヤマハ発動機の将来性
ヤマハ発動機は自動車産業と同じく将来的なEV化の波が押し寄せてきています。
しかし電動モーターユニットの開発など、将来に向けた事業もスタートしており、またエンジン需要も急激に低下することは考えられません。
とくにヤマハ発動機は先進国以外にも東南アジアなどで強みのある会社だけでに、EV化の影響は受けにくい企業だと思います。
チャートを見ると3,000円の壁を超え、3,300円を目指して上昇を開始したようにも見えます。
J塾長が保有する銘柄から、本日は中間報告書が届いたヤマハ発動機を紹介しました。
FFIRE(ファイア)銘柄としても検討されてはいかがでしょうか?
※このブログはあくまでJ塾長の個人的な感想です。投資はあくまで自己判断でおこなってください。