【恒大集団の行方】株式市場の今後と気になるTPP

日経株価チャート

9月22にこのブログに掲載した中国恒大集団デフォルト危機問題ですが、J塾長の予想通り中国政府の介入(指示?)が入り、破綻の危機は現状ひとまず脱したようです。

詳ししくは「米国株安を招いた中国の大手不動産会社「恒大集団」」のブログ記事をご覧ください。

 

やはり中国政府が救済に動き出したの?

報道では「目先のデフォルト回避を指示」とありますが、中国では政府の指示はもはや命令ですね。

つまり恒大集団の問題に対して中国政府が介入したと考えてよいでしょう。

しかしその対応により混乱した株式市場が安定したのも事実ですね。

(「中国当局、中国恒大にドル建て債で目先のデフォルト回避を指示」ブルームバーグ)

 

本日のブログはひとまず安定した 恒大集団デフォルト問題と、今後の投資環境について考えてみます。

 

 

 

予想通りの展開に

恒大集団のデフォルト問題により、アメリカの株式市場や日本市場、さらにヨーロッパ市場でも大きな混乱が起きましたが、9月24日には株価も上昇し、日本市場では日経平均株価が大台である3万円台まで回しました。

 

「もうだめだ~暴落する」的な報道もあったけど、あっけなく株価は回復したね。

本当に最近は煽る報道が多く、チャイナショックだ、中国危機だ、世界不況だ…と大騒ぎします。

しかし、実際には2日で鎮静化し、現在の株価も恒大集団の問題が出る以前とほぼ同水準に回復しています。

 

J塾長は前のブログに書いた通り中国政府は政情を安定させるためにも、恒大集団の破綻を回避させると思っており、実際に中国政府は「指示」と言う「命令」を出して破綻させない手段に出ています。

 

恒大集団が破綻しない理由

共産国である中国は共産党一党独裁国家であり、経済についても中国政府がコントロールしていると推測されます。

つまり、中国政府が「破綻させない」と決めれば、人民元を刷ってでも破綻を避けさせるでしょう。

 

それならこの問題はひとまず安心だね。

実はそうではないのです。
中国政府がコントロールできるクーポン払い(利払い)はあくまで人民元建てが主流で、ドル建てのクーポン払いには対応できない可能性があります。

アメリカの複数のメディアからは、「23日期限のドル建てのクーポン払いができなかった」との報道が出ています。

(「中国恒大、社債利払いできず=ドル建て、猶予期間入り―米報道」時事通信社)

 

事実はわかりませんが、人民元払いには対応できても、ドル建ての支払いには対応できなかった可能性があります。

支払いの猶予期限は30日間なので、それまでに支払いができないと再度デフォルト危機になるので、株式市場への悪材料になる危険性があります。

 

これからの予想はTPPが鍵?

コンテナ船

恒大集団の破綻問題と同じ時期に、中国政府はTPP(環太平洋パートナーシップ)の加盟申請を発表しました。

中国にはさまざまな思惑があると思いますが、TPP加盟により裏では悪化している中国経済を立て直したい思惑も見えてきます。

 

しかし、TPPに加盟するためにはさまざまな条件にクリアする必要がなり、なかでも「国有企業条項」が中国のネックになると想定されます。

 

国有企業条項を簡単に説明すると「TPPは自由貿易が目的だから特定の企業を国が援助してはならない」との条項です。

 

そっか
各国が平等に自由貿易をするために、国が特定企業を援助したり、優遇したりしたらダメなんだね。

TPPは環太平洋における自由貿易の協定ですから、国が関税を調整したり一定の企業に資金を投入したりすると平等性が失われてしまいます。

そこで今回の恒大集団では、「中国政府がクーポンの支払いを指示」と報道されていることから、これが民間企業への介入だと受け取られる可能性がありますね。

中国がTPPに加盟したいのであれば、これはまずい行為ではないでしょうか?

まぁもともと国有企業条項は中国をTPPに加盟させないために作られたと言われており、それに引っかかっただけと指摘する人も少なくありません。

 

しかし中国としてはTPPへの加盟を申請した手前、中国を代表する不動産開発企業が債務を残して破綻することは、絶対に避けたいと考えるでしょう。

その意味から考えると、J塾長は以前のブログ同様、恒大集団の破綻は考えにくいと判断します。

 

しかし、もしかしたら中国政府はTPP加盟に加盟したいがために、恒大集団を見捨てる可能性もありますね。

恒大集団を見捨てることは中国政府が民間企業に介入していない証明になりますから。

そうなると中国の株式市場だけでなく、世界中の市場に影響が出るでしょう。

J塾長はなんとなくこの問題はTPP含みにような印象を受けます。

 

※今回のブログの内容はあくまでJ塾長の個人的な感想であり、高度な分析などはおこなっていません。

「こんな考え方もあるんだ?」的に思ってください。

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