【FIREの株式戦略】日米の株式市場の動きを予想する
日銀が9月21日、22日に開催した金融政策決定会合で、金融緩和政策の維持を決定しました。
(「日銀、金融政策を維持 気候変動対応オペの詳細も決定」ロイター)
本日のブログはこのニュースを軸に、これからの日本株投資の環境について考えてみます。
アメリカ経済の動きについては「【量的緩和は年内維持】FRB議長テーパリングは年後半に?」を参照ください。
日銀は政策維持を決定
日銀の金融政策決定会合は年に8回開催され、日銀が主導する金融政策を決める重要な会合です。
今回開催された会合ではおもに、コロナ禍における「経済状況と対策についての評価」を行い、さらに「気候変動対応オペ」についても議論された模様です。
アメリカと比べて日本の経済は弱いと言われているね。
アメリカではインフレ率が4%を超えているとの報道もあり、経済はやや急速に動いているようです。
日銀は2%のインフレ目標を設定しているにもかかわらず、インフレ率は0%(-0.2%~0.2%)程度のままです。
今回の会合は2%のインフレ目標は変更せずに金融緩和の継続を決定しました。
ETFやJ-REITの買い入れも継続
投資家が気になる政策としては、日銀によるETFやJ-REITの買入れオペがあります。
今回の会合でも従来通り、ETFとJ-REITの買入れを行い、株式市場を安定させる方針が示されました。
株式市場が暴落したら日銀の介入によりETF等を購入し、株価を支える政策だよね。
日銀が介入する基準には変化がありますが、大きな下落起きた場合には介入買いを実施するので投資家には安心感がありますね。
また国債買入れなどによる資金供給も続けられるので、企業も資金を集めやすくなります。
アメリカではテーパリングの準備が始まっていますが、日本ではまだまだ金融緩和が続くことが確認できたので、その意味では投資家の不安は解消され、株式市場が急激に悪化することはないと思います。
アメリカは11月にテーパリング開始か?
アメリカでは今年の11月にテーパリングの開始が決定されることが決定的です。
9月21日、22日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)では、早ければ11月のFOMCでテーパリングの開始が決定され、続いて利上げも検討されるとの認識を示しました。
この流れはこのブログで以前に紹介した内容通りに動いていますね。
詳細は過去ブログ「【量的緩和は年内維持】FRB議長テーパリングは年後半に?」をみてください。
米国株式市場ではすでにこのスケジュールは織り込み済みであり、混乱は起きていません。
ただしFRBのパウエル議長は「利上げのハードルはテーパリングよりもはるかに高い」との認識を示したことで、テーパリングの開始だけで利上げに向かうことはないと受け止められています。
つまり、テーパリングと利上げは別政策であり、テーパリングを開始した状況で、インフレの動きを注視してから利上げを判断する意味だと思います。
また現在アメリカのインフレ率は4%を超えていますが、失業率が改善されていないとの報道があります。
通常であればインフレが加速すると失業率も改善するのですが、現状はそうではないようです。
利上げについては失業率が改善されてから実施されるとJ塾長は考えています。
これからの株式市場の動きは?
日本では日銀の金融緩和が続くことから、大きな悪化材料は少なく比較的堅実に推移することが想定できます。
アメリカ市場はすでに11月のテーパリングを織り込んで動いていることから、11月開催のFOMCの結果が出ても混乱等の状況にはならないでしょう。
しかし気になるは失業率で、これが改善しないまま金融緩和を縮小すればさらに失業者は増える可能性がありますので、これがアメリカ経済を悪化させる原因になるかもしれません。
その意味では米雇用統計には注意が必要です。
FIRE投資もしばらくは安泰かな?
J塾長は楽観的なので、現状では市場が大きく崩れることはないと考えています。
冬には再度コロナが…などの話も聞きますが、ワクチンや治療薬により死亡率も大幅に減っているので、もはや世界経済にダメージを与えることはないと期待しています。
新総理に期待
日本では新総理大臣が選出される予定なので、期待感から株価も上昇してきました。
だれが総理になればいいかな?
J塾長としては経済的に賃金を上げる政策をとる人を応援したいですね。
インフレ目標を設定しても実現しないのは、労働者の賃金が上がらないことが原因だとJ塾長は思っています。
企業ばかり儲かって労働者にお金が回らない日本経済は、本当にセコイ社会になっています。
賃金を上げて国民がお金に余裕をもったら、インフレ目標なんかすぐに達成できると思いますが…どうですか?
新総理誕生で日本経済が上向くことを期待しています。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、思い込みや誤った評価などが入っている可能性があります。