【株式分割】トヨタの株式分割の行方を予想した

トヨタ自動車

昨日のブログでは双日の株式併合について紹介しました。

 

5株を1株にまとめたのが、双日の株式併合だよね。

株式併合株式を併合することで、株式の発行数を少なくする効果がありますが、反対に1株を複数に分割して株式数を増やす株式分割もあります。

 

2021年9月30日を基準日に株式分割を実施したトヨタ自動車(7203)を例に、株式分割とその行方を考えてみます。

株式併合については「【株式併合】双日の株式併合のメリット&デメリット」をご覧ください。

 

 

株式分割とは

株式分割とは株式を分割することで、1株を複数株にすることです。

たとえば「1:10」の分割であれば、基準日に該当株を保有していれば1株が10株に増加します。

 

1株が10株に増えれば評価額も増えるの?
だったらお得だね。

いいえ、株式併合と同じで株式が分割されると1株利益が下がるので、株価も分割されます。

たとえば1株5,000円の株式が10株に分割された場合、1株500円水準になります。

資産額としては原則変化はありません。

 

トヨタ自動車の株式分割

9月30日に基準日としてトヨタ自動車1:5の株式分割を実施しました。

今回の分割は2021年5月12日にトヨタが「当社普通株式の分割のご案内」で公表しており、目的は最低投資金額を下げることで株式の流通を高めることです。

 

なんで株式分割すると流通が良くなるの?

トヨタの株価は分割前の9月28日は10,420円でした。
トヨタに投資するには1単元である100株単位なので、最低でも1,042,000円が必要でした。

しかし株式分割後の9月30日には、株価は2,088円なので最低投資価格は208,800円に下がります。

そーかぁ
今まで100万円ないと買えなかったトヨタ株が20万円で買えるようになるんだね。

 

トヨタ株は昨年夏ごろから上昇を続けており、最低投資価格の高騰により一般投資家には手が出し辛い状況でした。

トヨタとしては株式分割により株式を分割することで、株主数を増やし幅広い株主を得たい考えです。

 

トヨタの株主分割の行方を予想

トヨタチャート

バブルの時代は株式分割は株価高騰のきっかけとして注目され、IPO並みの人気があったと記憶しています。

 

株式分割が公表されると株価はドンと上がり、分割された後も株価は上昇。
結局、分割された後の株価が、分割前と同じになった…なんて話がよくありました。
 
株式分割は1財産作れるお祭りでしたね。(懐かしい)

しかし、現在では株式分割のメリットはありますが、以前のようなお祭りにはならないようです。

たとえば、今年5月に1:2の株式分割を実施したアスクル(2678)を見ると、分割を公表した3月18日からは株価の高騰が見られましたが、現在は株式分割公表前の水準に株価が下落しています。

 

最近は株式分割により若干の反応はあっても、直ぐに元の水準に戻ることが多いようです。
今年株式分割を実施した複数の企業でも同じような動きで、分割発表後は株価が反応しますが、分割実施後には元の水準まで下がる傾向が見られます。(もちろんすべてではありません。)

 

トヨタも株式分割公表から株価は上昇していますが、コロナの影響での減産が影響して一時は大きく値を下げています。

しかしその後、株価は上昇し分割前には1万円の大台を超えています。

 

トヨタはこのまま上昇を続けるのかな?

さすがのトヨタも分割後は株価を下げています。

もちろんアメリカのデフォルト問題も要因ですが、株式分割が実施されてお祭りが終了した可能性がありますね。
つまり分割発表で購入したした投資家が、分割実施前後に利益確定の売りを加速したことが原因です。

個人的な感想としては、今からトヨタに投資するならしばらくは様子を見た方がよいと思います。
とくに日本では緊急事態宣言は終わりましたが、アジアでの部品調達問題は解決していません。

また今回のトヨタの分割効果も終了した感じがしますね。
状況により1,800円近辺まで下げる可能性がありますので、投資判断は慎重におこなってください。
 
しかし長期的には株式分割はトヨタにとってメリットが高いので、これからも株価は上昇すると思います。
投資のタイミングだけ…ですね。

 

※このブログはJ塾長の個人的な感であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己責任でおこなってください。

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