【WTI原油が7年ぶり高値】WTI原油ETFの今後?
2021年10月5日午前のWTI原油は1バレルあたり78ドルで、7年ぶりに77ドルを超えました。
今年の初めは50ドル弱だったから、55%も上昇しているね。
10月4日のブログにも書いたのですが、自然エネルギーが叫ばれているなかで、石油の価値は今すぐに低下するみたないなことを言っている人がいますが、それはまだまだ先の話。
現状では原油国の生産が抑えられると、直ぐに原油が足りない国が出てくる状況です。
本日のブログは7年ぶりに1バレル78ドルを突破したWTI原油とJ塾長が保有する「WTI原油価格連動型上場投信(1671):WTI原油ETF」ETFの今後について考えます。
原油については「【WTI原油】なんか原油が好調みたい!FIREで使える?」もご覧ください。
OPECプラスの結果は現状維持に決定!
10月4日のブログに書いたのですが、原油価格の行方は現地時間の4日に開催されたOPECプラスの結果次第でした。
OPECプラスは中東の原油国やロシアなどが、原油の産出量を調整するための枠組みで、今回の会合では原油高を背景に増産量が拡大されるかに注目が集まっていました。
OPECプラスとしては需要があるなら、増産して売り上げを増やしたいよね。
しかし増産すると原油価格が下落します。
彼らとすれば原油価格の下げを抑えながら、少しづつ増産するのが最良の方策です。
実は10月1日の時点では投資家の多くが、OPECプラスにより原油の増産が拡大されると予想していました。
この予想が広まるなか、WTI原油価格も9月29日から10月1日にかけて軟調な動きを繰り返しており、WTI原油ETFも10月29日には48円の下げで終了しています。
(参考:ロイター「原油先物が軟調、OPECプラスが増産拡大との見方」)
しかし、10月4日夕方の報道ではOPECプラスは、増産を拡大せず日量40万バレルペースの増産を維持することに決定したことを表明しました。
(参考:ロイター「OPECプラス、増産拡大せず コロナ警戒し11月も現行維持」)
お祭りの予感しかしない…
現状維持はコロナ対策?
これまでの増産ペースを維持して、とくに増産を拡大させないんだね。
実はインドやアメリカ、ヨーロッパからは増産拡大を望む声が多いのですが、OPECプラスとしてはコロナの終息が確認できないことから増産拡大には消極的です。
OPECプラスとしてはコロナが終息しないと、経済封鎖などの問題が繰り返される可能性があることから大きな方針転換には消極的になっているようです。
原油は長期間のストックが難しく維持費も莫大なので、長期需要が正確に確認されないと増産拡大は難しいでしょう。
WTI原油ETFは絶好調
この状況下でWTI原油(1671)は絶好調の様相を見せています。
9月22日に1,537円でしたが、OPECプラスの状況により10月4日の午前中に1,700円以上に上昇しています。
今年の年初来安値は940円ですから、8割以上の値がりです。
どこまで原油価格はあがるの?
ここで注意しないとダメなのは、増産の維持はあくまで11月までの話で、それ以降は決まっていません。
このままコロナが終息し、原油の需要がさらに拡大すると増産拡大が始まり原油価格は下落します。
J塾長は11月までは原油価格は上昇すると考えており、WTI原油ETFも近い時点で1,800円~1,900円程まで上昇すると予想しています。(WHI原油価格は85ドルとして)…これは予想、夢、妄想ですから。。。
また天然ガスの高騰から発電用燃料を原油に切り替える国が出始めていることを見ても、原油価格の上昇は避けられないと思います。
やっと塩漬けのETFが売却できる日が近づいたね。
売却でななく解放だよ…
11月が勝負だと思って注視したいと思います。
これから投資を考えている人へ
J塾長が保有するWTI原油ETFにそれから投資を考えている人は、ETFの動きではなくWTI原油価格の動きをリサーチしてください。
株式と同じように購入できる原油ETFですが、先物取引であり株と違う動きをします。
今回のOPECプラスで11月の増産拡大は見送られましたが、12月以降は方針が見えていません。
このまま原油価格は上昇するとJ塾長は読んでいますが、コモディティ(商品)は何が起きるかわからないプロの世界です。
十分に検討されてから投資を判断して下さいね。
ずっと売却できずに塩漬けだったのに…
J塾長が言うな!
ポメに怒られた…
※このブログはJ塾長の個人的な感であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己責任でおこなってください。