スクエニス(クウェア・エニックス)買収情報による株価の変動

 

2021/4/16ロイターのニュース(yahoo!ニュース)で、ゲーム開発大手のスクエニ(クウェア・エニックス)の事業売却が事実でないと報道されました。

この日、「スクエニに対して複数の買い手が関心を示している」との情報が流れ、同社の株価も終値で12%程度も高騰しました。

 

スクエニからは否定の声明

 

この報道を受けて4/16のスクエニ株価は大幅に上昇、終値で740円高の6900円で取引が終了しました。

そしてその後、正式に声明(スクウェア・エニックス・ホールディングス)が発表され、内容は「売却に関して検討している事実はない」と明確に否定しています。

このように株式の株価は事実であっても、事実でなくても大きな変動をもたらします。

スクエニも12%もの値上がりをしましたが、声明にあるとおり事実でないのであれば来週には価格を戻す動きになるでしょう。

 

株式投資は噂で動く

 

本来、株式投資は投資対象企業の業績で判断するものですが、キャピタルゲインを望むのであれば話題や将来性も考慮しなくてはなりません。

その意味で今回の買収案件はビッグニュースと言えます。

キャピタルゲイン目的の投資家は新製品や新サービスだけでなく、M&Aなどの買収情報を先に仕入れて、株価が安い時点で購入し、値上がりしたところで売却します。

今回のスクエニも買収によりスクエニの企業価値が上がると考えた投資家が、あわてて買いを入れた可能性があります。

この動きは投資のプロである機関投資家がメインと考えらますが、値動きにつられた個人投資家も買いを入れたことでしょう。

しかしこの情報は否定されたことから誤っている可能性が高く、高値で購入した投資家は来週以降損失を被るかもしれません。

 

買収で上がる株もあれば下がる株もある

 

会社の買収案件は株価を上げたり下げたりします。

つまり買収目的や予測される効果が高いと株価は上昇し、効果が少ないと下落します。

今回のスクエニのケースでは買収によりスクエニの企業価値が高まると判断した投資家による買いが大量に入ったことで、株価が大幅に上昇した模様です。

しかし、全ての買収案件が上方に向かわないことを理解してくださいね。

 

FIRE(ファイア)における不労所得(株式投資)は噂に注意

株価は噂や人の感情により上下します。

正しい情報であれば問題ありませんが、誤った情報を信じてしまうと取り返しのつかないことになるかもしれません。

注意したいことは「FIRE(ファイア)における不労所得は、長期的な安定投資を目指す」ものです。

一時の値上がり益を求める投資手法ではないので、情報が明確に確認されるまでは手を出さない方が賢明だと思います。

株式投資