【出遅れ高配当株】経常利益を上方修正「クラレ(3405)」

アルパカ

最近のJ塾長はアフターコロナを見据えて、高配当株のなかでも株価が出遅れている銘柄を探しています。

出遅れ株って?

出遅れ株とは本来なら株価が上昇するはずなのに、株価が上昇せずに放置されている銘柄のことです。
要は「忘れられている銘柄」とでもいいますか…

本日のブログは出遅れ感の強い銘柄のなかから、FIRE(ファイア)銘柄としても注目の「クラレ(3405)」を紹介します。

 

高配当株については「【高配当株】JTの買場到来!事業一本化でいよいよ高騰間近?」も参照ください。

 

 

クラレが急回復している

アルパカのテレビCMでもお馴染みのクラレは、繊維製品のイメージがありますが、売上の5割近くが機能性樹脂などの素材製品です。

機能性樹脂って?

クラレが生産する機能性樹脂で有名なのは、液晶パネルで使用される光学用ポバールフィルムで80%程度の世界シェアがあります。

クラレはアルパカの会社ではありません。
日本を代表する化学素材企業です。

クラレが8月12日に2021年12月期第2四半期の決算をおこない、1月~6月の上期の決算も公表しました。

2021年の上期の決算では、

売上が前年同期比15.4%増の3,023億円、
営業利益が全同期比55.0%増の304億円、
経常利益は 全同期比61.6%増の285億円

となりました。

(株式会社クラレ:2021年度上期実績)

営業利益、経常利益が前年と比べて50%以上も増えているね。
これは凄い。

クラレの好業績は大型ディスプレイ向けの光学用ポバールフィルムの需要が増加したことが要因で、コロナで需要が減っていた反動も考えられます。

また洗濯、食器洗浄用の包装材素材などの需要も増加しています。

 

2021年度通期業績の上方修正

今回、クラレは2021年度の通期の業績予想を上方修正しています。

 

  • 売上   : 6,100億円 (従来予想5,700億円)
  • 営業利益 : 660億円(従来予想550億円)
  • 経常利益 : 610億円 (従来予想500億円)

 

利益で20%程度の上方修正だね。

これだけ上期の業績が良かったのと、上方修正が重なると株価も大幅に上昇していると思いきや…
反応が薄い薄いように感じますね…つまり…出遅れ株!

 

クラレの株価は?

クラレチャート

クラレの株価は10月22日の終値で1,048円です。

2021年3月に1350円水準を付けたあとから、株価は下落し一時は970円水準、そこから株価は1,100円を抜けない状況です。

好決算が出ても株価は上がらなかったの?

一時的には反応しましたが、結局は終値ベースで1,100円を越えないまま膠着状態にありますね。

 

ミックス係数に注目

クラレの指標をみてみましょう。

PERは10.92倍
PBRは0.68倍
ミックス係数は7.42倍です。

PBRが0.68倍と低く、株価が割安であることがわかりますね。
またJ塾長が信頼を寄せるミックス係数も7.42倍なので出遅れ感が半端ありません。

 

FIREで嬉しい高配当

クラレの配当利回りは3.82%とFIRE銘柄の基準をクリアしています。

またクラレの株主還元に基本方針は、総還元性向35%以上と明記されており、株主還元も悪くはありません。

無理をしない配当性向で3.82%の配当利回りですから、将来的に業績が若落ちても配当には大きな影響は出ないと思います。

2021年度第2四半期決算説明(総括)を見ると、配当性向35%以上、1株の配当金が40円以上と説明されています。

( 株式会社クラレ:2021年度第2四半期決算説明(総括) )

近い将来株価は上昇へ?

ここまで紹介したとおりクラレの株価は、出遅れ感が強く近い将来上昇する可能性が高いと考えます。

また業績面でも問題なく配当の減配不安も見当たらないことから、まずは1,300円、さらに1,600円を目指す展開になると思います。

それでもなぜクラレの株価がすぐには上がらないのでしょうか?

もしかしたらクラレが個人投資家に人気がないのかもしれませんねぇ。
どう感じますか?

どちらにしてもクラレはFIRE(ファイア)の不労所得として検討するべき銘柄だと感じました。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

株式投資