【ブロックオファーとは?】SMBC日興証券が相場操縦の疑い

日興証券

FIREにおける投資だけでなく、全ての投資で我々個人投資家はカモにされる部分が少なくありません。
これは大口の機関投資家と一部の証券会社が組んで、株式市場などを操作することを言ってるのですが、11月2日にまたそのような不正行為の疑いが明らかになりました。

本当にこの手をの話を聞くたびににむかつきますね。

本日のブログはSMBC日興証券が調査を受けてる相場操縦ブロックオファーについて紹介します。

 

投資ニュースについては「【衆議院選挙】自民党が絶対的安定多数を確保…株価は上昇へ」も見て下さい。

 

 

SMBC日興証券に証券取引等監視委員会の調査が入る

11月2日のYahoo!ニュースに掲載されたロイタ―発の記事には、SMBC日興証券証券取引等監視委員会(証券委)の調査が入ったことを公表しています。

(ロイター「監視委が社員を調査とSMBC日興、相場操縦の疑いとの報道に」)

なんで調査が入ったの?

詳細は明らかにしていないのだけど、どうも一定の銘柄の株価を下げないように大量の取引を繰り返した「相場操縦」の疑いがあるらしいよ。
そしてその目的は「ブロックオファー」にあるとにらんでいるんだ。

過去に日興証券で痛い目にあったJ塾長ですから、SMBC日興証券の不正は許せません。

しかし、相場操縦とブロックオファーを知らない人も多いはず、さっそく解説しますね

 

違法行為の相場操縦とは?

上場株式の価格は株式市場の取引で決まりますが、資金力があれば人為的に意図した思惑で価格を操作することも不可能ではありません。

もちろんそのような行為は法律で厳しく規制されています。
しかし、一部の投資家や企業は法律のギリギリのラインで、このような相場操縦を行なうことがあります。

それでは相場操縦の一部を紹介します。

 

  • 見せ玉:成立しない大量の取引を繰り返す
  • 仮装売買:同じ株主が同時期に同じ銘柄の株式を同価格で売買同時に注文することを繰り返す
  • 馴合売買:何人かで事前に話し合い同一銘柄の株を同一価格で売買して頻繁な取引を演出すること
  • 風説の流布:特定の株価を変動させるために事実関係に関わらず、企業の情報を広く広める行為(ネットの書き込みなど)
  • その他

 

今回、日興証券が疑いをかけられているのはどれ?

具体的な情報は入っていないけど、見せ玉や仮装売買あたりではないかと思っています。

見つかったらどんな罰があるの?

不公正取引に関する罰則は重く、相場操縦行為では10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金です。
また不公正取引の結果、実際に取引をおこなって利益を得た人は、10年以下の懲役及び3,000万円以下の罰金となるんだよ。

相場操縦をやっただけの人と実際に相場操縦で実際に利益を得た人を区別しているね。
さらに相場操縦で得た利益は罰金とは別に全額没収されます。

そして相場操縦に証券会社などの法人がかかわった場合は、さらに重い罰則が適用され法人に対して7億円以下の罰金となります。

けっこう罪が重いね。

そうだね。
実際に資本力のある証券会社は簡単に相場操縦ができる環境ですから。

それを許すと一般投資家は全て彼らのカモになってしまうので、厳しい監視と罰則で不正を抑制しているんだね。

そしてそれをやっているのが監視委と呼ばれる証券取引等監視委員会なんだよ。

 

目的はブロックオファーか?

操縦

今回、日興証券の社員が相場操縦をおこなった背景には、ブロックオファーを成功させる思惑があったと報道されています。

また聞かない名前がでたよ。
ブロックオファーってなに?

ブロックオファーとは大口株主が大量の株式を売却するさいに利用する手法で、いったん証券会社が株式を引き取り、一般市場ではなく時間外取引で特定の投資家に売却する方法です。

 

ブロックオファーのメリットは日中の市場で売買しないことから、大量の売りが出ても株価には影響を与えず一定価格での売却が可能です。

しかし事前に大量売却の情報が漏れた場合は、その影響で株価が下落することもあり、証券会社の利益は少なくなってしまいます。

そーかぁ、市場で売るよりも高く売れる可能性があるんだね。

ただし時間外取引であっても大量売買の噂が事前に流れると、個人投資家の売りを誘発し株価が下落してしまい、ブロックオファーを実施しても高く売れないこともあるんだよ。

極秘裏に動いていても大量売買の噂は流れるもの、これは仕方がないことだよね。

しかしそれを警戒した日興証券が不正行為の相場操縦をおこなって株価を維持させたのが今回の問題だと思いますね。

現在、詳細は伝えられていませんが、J塾長の想像する妄想的な今回の流れを紹介します。

 

  1. 大口株主(企業、機関投資家など)から大量の保有株式の売却を依頼される
  2. 売却方法を時間外のブロックオファーを選択
  3. 日興証券としては株価が下がると利益が減るので株価維持対策を決定
  4. 対象株式に対して相場操縦を実施(見せ玉、仮想売買など)
  5. 株価の維持に成功
  6. ブロックオファー実施(利益発生)
  7. 情報提供?
  8. 数ヵ月後、証券取引等監視委員会の調査が入る
  9. 11月2日に報道
  10. 現状に至る

うん、流れは分かりやすいね。

これが本当であれば個人投資家としては許せない行為でしかありません。
岸田総理が力を入れる企業の再分配化のためにも、しっかりと調べて違反があれば罰則を適用して貰いたいですね。

この案件では監視委は検察への告発も視野にいれているようで、最悪では営業停止の処分も考えられます。

 

FIRE(ファイア)生活を目指している人に中には、なかなか投資が上手くいかないとの話をききます。

今回の不正操縦をおこなった銘柄は公表されていませんが、日興証券の手法に騙されて高値で購入した投資家も多いと思います。
日興証券の利益は騙された一般投資家の損失なので、この問題はもっと取り上げて怒るべきものだと思いますがどうですか?

今回は投資の世界のドーピングであるSMBC日興証券の不正操縦疑いについて紹介しました。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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