【忘れてない?】NISAでロールオーバーを使うコツを紹介

NISA

もうお馴染みになったNISA制度ですが、開始から5年以上経過しており、毎年12月末までにロールオーバーの手続きをおこなう必要があります。

ロールオーバーってなに?

ロールケーキだよ!

ロールオバーとはNISA銘柄の繰り越し手続きのことです。
ケーキではないよ、むーちゃん。

本日はFIRE(ファイア)銘柄でも注意したいNISAのロールオーバーについて紹介します。

NISAについては過去のブログ「NISAでFIRE!不労所得構築にはNISAがおすすめ」も見て下さい。

 

 

NISAのロールオーバーとは?

ロールオーバーを理解するにはまずNISA制度を思い出してください。

NISAとは購入した株式や投資信託、ETF等で得た利益が5年間非課税になる制度です。

そうだよね過去ブログでも説明したとおり、5年間は配当や売却益に対して20.315%の税金がかからないんだよね。

2017年にNISA制度を利用して購入した株式等は、2021年末で5年間の非課税期間が終了します。

そのまま放置していると来年にはNISA口座から特定口座へ移管され、以降は課税対象になります。

このようにNISA口座で管理している株式等は、5年が経過することで特定口座へ自動的に移管され課税対象になります。

しかしなかには5年経過以降もNISA制度を適用したい銘柄もあります。

そこでロールオーバーを利用して、来年のNISA枠を使って非課税期間を延長するのです。

ロールオーバーとは5年経過する株式等を、来年のNISA枠を使って非課税期間を延長することです。

実際には2017年のNISA口座から2022年の新設NISA口座に移管することで、非課税期間の延長をおこないます。

 

NISAをロールオーバーする方法

NISAでロールオーバーするにはNISA口座を保有する証券会社での手続きが必要です。

J塾長のNISA口座はネット証券なので、手続きはすべてオンラインで完結するのでとても簡単。

手続きが簡単なのはいいね。

ネット証券は手続きがオンラインですが、なかには「ロールオーバー依頼書(非課税口座上場株式等移管依頼書」などを提出しなくてはならない証券会社もあるようです。

これは考えただけでも面倒くさいですね。

 

ロールーバーの注意点

ロールオ-バーは翌年のNISA枠を使用するので、移管することで来年のNISA枠が少なくなることが注意ポイントです。

ロールオーバーする銘柄の取得価格はどうなるの?

ロールオーバーした場合の取得価格は、ロールオーバーの手続きをした年の12月末時点の株価に変更されます。

たとえばA社の株を2017年にNISAを使って100株20万円で購入した場合を考えてみます。

2022年の末時点で株価が100株50万円に上昇していた場合、ロールオーバーすると2022年のNISA口座では取得価格が50万円に変更されます。

そうなるとNISA枠は120万円-50万円で、70万円が翌年のNISA枠の残りになります。

ロールオーバーすると取得価格も引き継がれると勘違いしている人が少なくないので、ここは注意してくださいね。

 

J塾長おすすめのロールオーバーのコツ

5年間は経済や企業にとっては長い期間なので、優良だった企業が傾いたり、高配当株が無配になったりすることは珍しくありません。

そこでむやみにロールオーバーを利用すると、せっかくの来年のNISA枠が減少し、効率の良い投資ができなくなる可能性があります。

そこでロールオーバーする前には、必ず各銘柄の評価をおこなうことをおススメします。

ここで注意して貰いたいのは、ロールオーバーを利用しても、しなくても取得価格は非課税期間が終了する年の12月末だということです。

取得価格が上がっている場合

取得価格(株価)あが上がってい場合、ロールオーバーするとその価格が取得価格になるため、新しいNISA枠が大きく減少する可能性があります。

また株価の上昇により配当利回りの低下も考えられるので、ロールオーバーの判断は総合的に考えてください。

J塾長の考えでは株価の上昇は企業の成長なので、配当利回りが下がってないない銘柄は、基本ロールオーバーします。

取得価格が下がっている場合

取得価格が下がっている場合は、銘柄の全体的な評価が必要です。

新しいNISAにロールオーバーするには、さらに5年間は売却しないことが望ましいので、売却を検討している銘柄はロールオーバーに適していません。

株価が下がっていても経営は安定して、高配当であれば取得価格が下がることで新しいNISA枠の影響も限定的です。

J塾長の考えでは株価が下がっていても、配当が安定しており、業績も回復傾向であればロールオーバーします。

取得価格が上がって配当が下がっている場合

取得価格が上がっている銘柄は含み益が出た状態です。

通常ならロールオーバーですが、配当利回りが低下している銘柄は、ロールオーバーせずに売却を検討します。

取得価格が下がって配当が上がっている場合

このような銘柄は業績により判断します。

たとえば30万円で購入した銘柄が、ロールオーバー時には25万円でした。

しかし配当利回りは3.5%から4.2%に上がっていれば、配当は同じ10,500円です。

この場合、1株利益などの指標をチェックして、この先の業績予想で判断します。

 

ロールオーバーは来年の投資計画も視野にいれて

ロールオーバーすることで来年のNISA枠が減少するだけでなく、ロールオーバー数によってはNISA枠がなくなる事態も出てきます。

企業の業績は日々変わっているから、5年前の企業だけに注目したら駄目だね。

注目の企業はどんどんと入れ替わるので、翌年のNISA枠も残しておきたいよね。
だからロールオーバーは闇雲ではなく、新規投資と同じくらいの評価が必要なんだよ。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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