【三井物産、三菱商事、伊藤忠商事】FIREと高配当の商社株
大手商社である「三井物産」、「三菱商事」、「伊藤忠商事」などの業益が好調で、2021年9月の中間決算で過去最高益を達成したことが判明しました.
(参考:「商社3強、最終益7000億円台の首位争い 通期予想 資源高追い風、構造転換も奏功」産経新聞)
商社株と言えば配当利回りも高く、FIRE銘柄のなかでも注目されるセクションだよね。
そうですね。
大手商社は業績も比較的安定しており、大きな減配などもありません。
また株価も上下はありますが、ここ10年は上昇トレンドが続いている印象があります。
本日のブログはコロナ禍において過去最高益を出した大手商社のかなから、 高配当銘柄である「三井物産」、「三菱商事」、「伊藤忠商事」を見てみましょう。
高配当銘柄については「【優待利回りは?】ゆうちょ銀行が株主優待制度の導入を決定」なども見て下さい。
FIRE銘柄として商社株は主軸と考える
ここからはあくまでJ塾長の投資方針の話で参考程度と考えてください。
結論から言います。
J塾長は大手商社株をFIRE投資の主軸においています。
もちろん今回の決算で過去最高益をたたき出した、三井物産、三菱商事、伊藤忠商事も長期間保有しており、売却したことは一度もありません。
過去には株価が大きく下げる局面もありましたが、決算内容だけでなく世界情勢も踏まえた上でホールドしています。
また大手3社に加え「住友商事」、「丸紅」、「双日」などの株も保有しています。
商社株のオールスターや~
商社の宝箱やね~
J塾長は資源の少ない日本では、海外で活躍する商社こそが日本経済のかなめと信じており、「日本の強さ=商社の力」と考えています。(J塾長はリゲイン世代です)
そこで日本経済が強くなれば、最終的に商社の業績が上がると思います。
商社に投資する理由は、日本経済の強さは商社にあると考えているからだけではありません。
商社株の配当利回りが魅力的だからです。
商社株の配当利回り
それでは各商社の配当利回りを比較します。
会社 | PER | PBR | ミックス係数 | 配当利回り |
三井物産 | 6.10倍 | 0.92倍 | 5.61倍 | 3.56% |
三菱商事 | 6.94倍 | 0.87倍 | 6.03倍 | 4.08% |
伊藤忠商事 | 6.68倍 | 1.33倍 | 8.88倍 | 3.26% |
今回最高益を出した3大商社の配当利回りは全て3%を軽く超えており、三菱商事については4%以上の配当を出しています。
また商社はPER、PBRが低く割安感もあり、J塾長が指針としているミックス係数においても10倍以下です。
商社についての割安感の判断は人によって違いがありますが、長期保有前提&ミックス係数で判断するJ塾長としてはこれらの会社は現在もバリュー株(割安株)だと思っています。
しかしJ塾長が投資したのは大昔なので、現時点の株価が割安なのか?は各自で判断することが大切ですね。
配当性向で見てみる
次に配当性向を見てみましょう。
配当性向は1株当たりの利益からどの程度の配当を出すかの指数です。
今回は会社発表ではなくEPSと配当金から算出します。
会社 | EPS(2022年3月) | 1株の配当金(2022年3月) | 配当性向 |
三井物産 | 438.12円 | 95円 | 21.6% |
三菱商事 | 501.29円 | 142円 | 28.32% |
伊藤忠商事 | 504.96円 | 110円 | 21.7% |
配当性向の実績から見ると全ての商社で配当性向が20%を超えています。
三菱商事は30%近い配当性向だよね。
FIRE投資における配当性向の目安は20%以上と考えています。
配当性向が高い会社は株主還元に積極的なイメージがあるので、商社株はここでもFIRE銘柄として合っていると考えます。
つまり安定した配当が期待できるという訳でですね。
これからの商社株
コロナ禍にあるにもかかわらず商社の業績が上がった理由は色々ありますが、原油などの高騰も関係しています。
なんで原油があると商社が儲かるの?
そうだね。
原油価格が上がっても商社的には大きな利益は出ません。(少しは出るけど)
しかし原油の高騰でエネルギーが石炭などに流れると、石炭価格なども高騰することで大きな利益が出るでしょう。
またコロナの影響で止まっていた世界経済が動き出すことによる需要も大きいと思います。
ただし、必要な資源は限られており、それがこれからも続くとは考えられません。
原油価格も来年初めには下落するとの指摘もあり、商社的には難しい局面を向かえます。
しかし、世界経済が動き出す来年は、商社にとってビックビジネスの年なので業績ももう一段上がるのではないでしょうか?
商社株は長期保有
J塾長はたくさんの商社株を持っていますが、基本は長期的な投資です。
理由は商社のビジネスは結果が出るまでに時間がかかることが多いので、短期的な判断はできないことです。
商社は種をまいて利益が出るまで時間がかかるイメージだよね。
J塾長が伊藤忠商事に投資した時点では、伊藤忠商事は繊維系の商社との認識が一般的でした。
しかし繊維以外のビジネスにも積極的に進出した時代であり、その結果、現在では立派な総合商社に成長しています。
長期の保有でしたがその間も高配当は続き、株価はなんと4倍以上に上がっています。
株価4倍以上は凄いね。
新興企業でない伊藤忠商事の株価が4倍になるのは凄いことです。
商社株は株価があがったからと売却を検討するのではなく、高配当を維持している間はキープするのが基本的な投資スタンスですね。
結局、ずっと保有しています。
J塾長にとって商社株はFIRE(ファイア)生活における生活費を得る、不労所得の柱的な投資と言う訳です。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。