【株主優待改悪の影響?】オートバックスセブンの株価・配当

オートバックス

J塾長が保有するFIRE(ファイア)銘柄のなかの、オートバックスセブン(9832)から株主優待券と配当明細が送られてきました。

たしかオートバックスセブン(以下オートバックス)は人気の株主優待を今回から改悪したんだよね。

オートバックスは人気の優待銘柄でしたが、今年の9月基準から優待内容を改悪しています。

本日のブログはJ塾長が保有する株主優待株からオートバックスセブンの状況を確認します。

株主優待株にについては「【回転すし株主優待選手権!】優待利回りがお得な会社はどこ?」なども見て下さい。

 

 

オートバックスセブンの株価はしばらく低迷か?

オートバックスの2022年3月期上期連結決算(2021年4月1日~9月30日を見ると、売上については当初予想の1,049億円を下回る1,035億円でした。

しかし、前年同期比と比較すると3.8%増であり、売上については若干ながら回復傾向と見れます。

 

  • 連結売上高(予想1049億円):1035億円(前期比+3.8%)
  • 売上総利益(予想352億円):348億円(前+5.1%)
  • 営業利益(予想26億円):29億円(前期比-18.7%)
  • 経常利益(予想29億円):30億円(前期比-20.9%)

 

営業利益、経常利益ともに前期と比較して大きく落ち込んでいるね。
売上は計画よりも少ないけど、前期と比較すると3.8%増だから管理費などの経費による問題かな?

コロナの影響での外出自粛が響いて決算自体はよくはありませんが、営業利益、経常利益については計画を達成していることから、着実な回復が進んでいるように感じます。

オートバックスの下期(2021年10月1日から2022年3月31日)については、連結売上予想を1,229億円、経常利益を69億円としています。

とくに冬場はタイヤ交換需要などが増すことや、コロナワクチンの普及による外出需要などから売上も回復傾向になると予想しています。

しかし、今回の決算によりオートバックスの株価は大きく値を下げており、1株1,500円水準だった株価が現在は1,360円水準まで下がっています。

オートバックスは株主優待を改悪したことでも株価に悪影響が出ていることから、しばらくは新規投資は控えた方がよいかもしれません。

 

改悪されたオートバックスセブンの株主優待が来た!

オートバックスギフトカード

オートバックスセブンから改悪後初めての株主優待が送付されてきました。

いつもの株主優待券だよね。

オートバックスの株主優待は優待券ではなく、オートバックスの商品券です。
違いは優待券ではなないので有効期限がなく、いつでも使用できます。
車検にも利用できるのでなかなか人気のある優待です。

今回から適用になった改悪制度は、今まで300株~999株の保有で5,000円(3年以上保有8,000円)でしたが、300株~699株は3,000円、700株~999株は5,000円(3年以上保有8,000円) に分割されたものです。

300株の株主は今まで3年保有で8,000円分の商品券だったのが、いきなり3,000円に減額されたの?

300株のホルダーにとってはなかなか厳しい改悪でした。
今まで通り8,000円の優待権利を得るには700株以上ですから、2倍以上の株式を追加購入する必要があります。

オートバックスの株主は優待狙いの300株ホルダーが大勢いたので、この改悪に嫌気をさして売却した人が大勢出たようです。

これが株価下落要因になったのですね。

J塾長は配当利回りなど色々と考えた上で改悪発表後の株価下落局面で、700株まで買い増しており、今回も8,000円の商品券が送られてきました。

オートバックスの優待は年2回なので、合計16,000円の商品券が貰えます。

 

オートバックスセブンの合計利回りを計算

現在、オートバックスの株価は1,368円です。

700株投資するには957,600円が必要です。

  • オートバックスセブン(9832)
  • 株価:1,368円
  • 1株配当:60円
  • 配当利回り:4.39%
  • 優待利回り:1.67%
  • 合計利回り:6.06%

配当が60円もあるので利回りも高くなっているね。

オートバックスは2015年から配当を60円に設定しており、今期も60円配当を維持する方針です。
ただし配当性向がかなり高くなっているので、これからの減配リスクも考えなくてはなりませんね。

オートバックスの合計利回りは年間で6%超なので、結果的にはFIRE銘柄として注目できますが、業績の低迷と配当性向の高さからの減配リスクがあるので、そこは注意しなくてはならないポイントです。

 

オートバックスセブンの商品券はオークションで高値で取引

ちなみにJ塾長は貰ったオートバックスの商品券をオークションサイトに出品して現金化しています。

でも落札額が安くなると利回りが低下するから…オークションは損じゃないの?

オートバックスの商品券は優待券とは違うので、金券として高水準で取引されています。
J塾長が出品した8,000円の商品券は7,750円で落札されたので、96.87%で売れことになります。
ただしオークションサイトの手数料、送料などが必要なので、手取りは約7,000です。

そうなると年間で14,000円だから現金化した場合の優待利回りは1.46%ですね。
結果的に現金での合計利回りは5.85%になります。

J塾長がオートバックスの株主優待を評価する理由は、有効期限や条件のある株主優待券ではなく、縛りがないオートバックスの商品券であることです。

それにより現金化する場合も他社の優待券よりも高い利率で換金が可能なので、実質利回りを大きく上げる効果が期待できます。

一般的な配当はNISA口座以外では、原則20.315%の税金がかかりますよね。
優待の商品券には税金が必要ないので、優待券の額面が高い方がお得です。

つまり、配当で20%の税金を取られるなら、優待券を10%の手数料で換金した方がお得と言うことです。

とくに換金しやすい優待券は、実質利回りを上げる効果がありますので、覚えておきましょう。

自動車業界の回復により来年は上昇するか?

現在、自動車産業はアジア圏を中心とした部品供給不足問題で、計画通りの生産ができない状況です。

しかし2021年12月には一部正常化の見通しが立っており、各メーカー共にそこから増産体制に入る見込みです。

オートバックスも新車の納車が少ないことで、売上に悪影響がありましたが、12月以降は解消される可能性が高いと考えます。

オートバックスは海外事業も積極的でとくにオーストラリアは好調のようですね。
また新車の納車が増えるとオートバックスの売上も上がると思います。

オートバックスの現在の苦境はコロナの影響が大きいことから、半導体不足などの問題が解決した暁には、業績も大きく上がるのではないでしょうか?

J塾長は株価的には若干のマイナスですが、これまでの配当と優待を考慮すると大きな黒字です。
このままホールドで考えています。

 

来年以降、自動車メーカーの半導体不足が完全に解消された時点で、FIRE(ファイア)銘柄として投資を考えるのはアリだと思います。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

優待株,株式投資