【2021年11月発表の株主優待情報】注目の拡充銘柄を紹介

2021/11株主優待拡充銘柄

さて株主優待も11月を迎えたことで新設&拡充の発表が多く出ました。

なかには「これって拡充なの?」的な銘柄もありますが、本日のブログでは2021年11月に発表された注目の株主優待 拡充銘柄を紹介します。

 

株主優待の新設&拡充については「【2021年10月株主優待 前半】新設&拡充銘柄を紹介」も見て下さい。

  

 

【拡充】きちりホールディングス(3080)

11月8日に「株主優待制度の一部変更(拡充)のおしらせ」発表したきちりホールディングスですが、結果として株価が大きく下落しました。

拡充したのに…なぜ下がったの?

きちりは拡充と言っていますが、実際には今まで居酒屋で利用できた3,000円分の金券の代わりに、1万円に対して30%引きになる割引券を2枚提供する内容に変更しました。

株主サイドとしては今まで3,000円分の食事券だったのが、30%引きの割引券2枚になったのだからとても拡充とは言えない内容ですね。

なぜこれで拡充って言ってるの?

今までは100株~499株の株主に対して3,000円の食事券1枚でしたが、これからは上限1万円で使える30%の割引券を2枚提供するからです。
たしかに1万円の食事を2回したら、合計で6000円割り引かれますが、そもそも比較対象が金券と割引券とでは違うでしょう。

市場の反応も改悪と認識しており、株価は大幅に下落、654円あった株価が現在は475円水準です。

30%の割引券が原因で30%程度株価が下落したのですから、ブラックジョークですね。(笑)

コロナで経営が厳しいいのは分かりますが、拡充と言って改悪する方法は通用しないので、潔く廃止などの対策が望ましかったのではないでしょうか?

【拡充】STIフードホールディングス(2932)

発表日2021年11月9日 年2回に変更(12月末日、6月末日名簿記載)

  • 100株以上保有の株主:3,000円相当の自社製品

(自社ブランド缶詰セットなど)

 

ここは今年3月に株主優待を始めたばかりだよね。
もう拡充するだね。

拡充は嬉しいのですが、半年後に拡充とは…

年1回だった優待を年2回に増やす拡充です。

STIフードホールディングスはセブンイレブン向け商品が8割を占めており、おこもり需要もあって業績は悪くありません。

また今期は配当も増配予定で、これからのFIRE銘柄として期待できる企業です。

現在の株価が2,873円で優待が年間6,000円なので、優待利回りは2.08%と高水準です。
さらに好業績から配当も増配され55円、配当利回りでは1.91%ですね。

合計利回りが3.99%なのでFIRE(ファイア)銘柄としては合格です。

STIホールディングスの直近の決算では2021年12月期第3四半期累計の売上が192.2億円(前期比114.9%)、経常利益13.3億円(前期比155.7%)と好調です。

通期の業績予想については、前回の上方修正した予想が達成できる見込みから変更はありませんでした。

それでもなぜか株価が下がっているね。

実は懸念材料としてアジア圏のロックダウンによる水産資源の価格高騰があります。
原材料である水産資源が高くなると、STIフードホールディングスの業績も悪化するでしょう。
今期については予想を維持する方針ですが、市場は疑っているのかもしれません。

しかし株主優待を拡充したことで合計利回りが4.0%に迫っており、FIRE(ファイア)銘柄としても注目できます。

セブンイレブンとの繋がりも強く、ビジネスには問題はありません。
タイミングがあれば購入してもよいと考えています。

 

【拡充】なとり(2922)

発表日2021年11月10日 年1回(3月末日名簿記載)

  • 100株~999株:2,500円相当の自社製品
  • 1,000株~2999株:3,500円相当の自社製品
  • 3,000株以上:4,500円相当の自社製品

(全保有数で500円アップ)

優待品の価格を500円アップしたんだね。
なとりは珍味やチーズなどのおつまみが主流だから、500円アップでも結構うれしいかも。

現在の株価は1,972円なので100株ホルダーは1.26%の優待利回りです。
配当利回りが1.12%なので合計利回りは2.38%ですね。

業績は売上が若干の減少ですが、利益については40%以上の増益です。
ROE、ROAも上昇しており、期待できるのですが、海産物の原料高が影響する可能性があります。

 

【拡充】オカダアイヨン(6294)

発表日2021年11月12日 年1回(3月末日名簿記載)

  • 300~399株             :3,000ポイント 2年目以降3,300ポイント
  • 400~499株             :6,000ポイント 2年目以降6,600ポイント
  • 500~599株             :3,000ポイント 2年目以降3,300ポイント
  • 600~699株             :15,000ポイント 2年目以降16,500ポイント
  • 700~9,999株            :20,000ポイント 2年目以降22,000ポイント
  • 10,000~99,999株          :30,000ポイント 2年目以降33,000ポイント
  • 100,000~499,999株         :40,000ポイント 2年目以降44,000ポイント
  • 500,000~              :50,000ポイント 2年目以降55,000ポイント

(400株保有以上のポイント数アップ)

すごく細かくポイントが決められているね?
自社サイトのポイントクラブで優待品を選ぶシステムだよね。

オカダアイヨンは解体用重機メーカーで粉砕機や鉄骨切断機などを提供しています。
今回の拡充は400株以上の株主が対象で、300株ホルダーは据え置きです。
しかし400株で1,000ポイント、500株で5,000ポイント、600株で6,000ポイント…も増えています。

株式保有数が多いほど拡充幅が広がっていますね。

株主優待の拡充を発表してから株価は高騰しており、1,259円水準だった株価が現在は1,512円まで上昇しています。
業績も悪くなく増収、増益を予想しています。

優待利回りは300株保有で0.6%ですが、600株では1.6%まで上昇、さらに700株では2.26%ですが、そのぶん投資額も高くなります。

配当利回りは2.05%なので合計利回りも保有数により2.65%~4.31%程度でしょう。

投資すればするだけ得をする、株式数を多く待ちたい人にはおすすめできる銘柄です。

100万円以上の投資を考えるならよい銘柄だと思いますね。

 

J塾長の感想

今回は各主優待制度の拡充を発表した銘柄を紹介しましたが、なかにはきちりホールディングスのように拡充なのか改悪なのかわからないものもありました。

しかしSTIフードホールディングス、オカダアイヨンのようにFIRE(ファイア)銘柄として注したいものもあります。

気に入った銘柄は定期的にチェックして投資タイミングを逃がさないようにしたいですね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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