【2021年11月発表の株主優待】利回り5%超えの新設銘柄

2021年11月株主優待新設

昨日のブログでは2011年11月に発表した株主優待制度の拡充銘柄を紹介しました。

STIフードホールディングス(2932)やオカダアイヨン(6294)など、メリットの多い拡充もありましたが、きちりホールディングス(3080)のように、拡充なのか改悪なのかわからない銘柄も見られました。

拡充か改悪かの判断は結局、市場が株価でおこなううんだよね。

本日は2011年11月に株主優待制度の新設を発表した注目の銘柄を紹介します。(J塾長の好みで一部抜粋します)

 

株主優待拡充については「【2021年11月発表の株主優待情報】注目の拡充銘柄を紹介」も見てください。

 

 

【新設】チノー(6850)

発表日2021年11月1日 年1回(3月31日名簿記載)

  • 300株以上:4,000ポイント
  • 400株以上:8,000ポイント
  • 500株以上:15,000ポイント
  • 600株以上:20,000ポイント
  • 700株以上:25,000ポイント
  • 1,000株以上:30,000ポイント
  • 2,000株以上:35,000ポイント
  • 5,000株以上:40,000ポイント

(チノープレミアム倶楽部でポイント数に応じた優待品と交換。食品、電化製品等)

最近優待でお馴染みのプレミアム倶楽部だよね。
ポイント制で好みの商品が貰えるんだ。

チノーは温度センサーやガスセンサーなど計測機器の大手メーカーです。
2022年3月期第2四半期累計を見ると、経常利益は前期比で3倍以上の5.2億円でした。
しかし経常利益の計画進捗率は37%と振るわない状況ですね。

また純利益では前期比で53.4%減である2.4億円で、まだまだ厳しい状況下にあるようです。
配当は期末配当のみで45円を予定しており、現在の株価から計算する配当利回りは2.95%です。

今回新設した株主優待は300株以上からなので、1株1,521円として最低投資金額は45万円程度からです。

チノーの株主優待は株式の保有数が多いほど優待利回りも上昇し、300株なら0.8%、400株なら1.31%、500株では1.97%…と増えます。

700株保有では2.34%まで優待利回りが上昇するので、配当と合わせた合計利回りは5.29%の大台です。

300株保有でも合計利回りが3.75%だからFIRE(ファイア)としても注目だね。

単に優待だけ考えて投資するには間違っていますけど、コロナ明けで業績が回復した時点では多いに注目できる銘柄です。

 

【新設】丸山製作所(6316)

発表日2021年11月12日 年1回(9月30日名簿記載)

100株以上の株主

  • 保有1年以上3年未満:QUOカード1,000円
  • 保有3年以上5年未満:QUOカード2,000円
  • 保有5年以上7年未満:QUOカード3,000円
  • 保有7年以上    :QUOカード5,000円

うん、
久しぶりに出たっ!みんな大好きQUOカード!

農業用機械メーカーの丸山製作所は、防除機や洗浄用機械など農家向けの製品を取り扱っています。
11月12日に決算を発表し連結経常利益は前期比70%増の13億円で着地しました。
来季の決算予想も14.5億円の経常利益を予想しており、11.4%の増益予想です

配当は8円の増配により43円、今期も43円を維持する方針です。

丸山製作所の株価は1,572円なので配当利回りは2.73%ですね。

優待利回りは1年間の保有で0.63%、3年の保有で1.27%で、合計利回りはそれぞれ3.36%、4.0%とFIRE(ファイア)銘柄としては合格です。

事業モデルが農家向けなので、多きな落ち込みなどは考えにくい業種なので、安定した配当が期待できそうですが、2021年7月~9月でみると2.8億円の赤字であり、回復が順調でない可能性もあります。
チャート的には株価が1,600円をすんなり超えるかがポイントのような気がします。

【新設】ゆうちょ銀行(7182)

ゆうちょ銀行の株主優待新設については別ブログで紹介しています。

こちらを見てください。

 

J塾長の感想

2021年11月に株主優待の新設を発表した企業はこれ以外にもありますが、配当が少なかったり、優待品が実用的でなかったりとFIRE(ファイア)で活用できないものは省きました。

そのなかでもチノーと丸山製作所は配当利回りも高く、優待も普段の生活で利用できるものです。

また合計利回りも高くFIRE(ファイア)生活者にとっては、配当と優待が期待できる嬉しい優待だと思います。

ただしチノーは保有数が多くなるほど優待利回りも高くなり、丸山製作所は保有年数により優待利回りが違います。
昨今の株主優待の特徴として、優待を新設することで安定株主を得たいとの思惑があります。

安定株主を増やす手段として保有数や保有年数で優待に差をつけるやり方は、これからも増えると思います。

とくにM&Aを防ぐには数多くの一般投資家に株式を分散させた方が有利なので、分散を実現させる方法として優待を利用していると見ています。

チノーと丸山製作所はFIRE(ファイア)銘柄として注目できる株主優待銘柄でした。

業績に注視して投資タイミングを考えたいですね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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