中外製薬がコロナのみ薬の開発を中止!株価暴落の危機
中外製薬(4519)は新型コロナウイルス治療薬の開発を終了したことを12月16日に発表しました。
結構期待してた薬だったのに…終了ってどうゆうこと?
今回、開発が終了した治療薬はアメリカの医薬品メーカーのアテア社が開発したコロナ用の経口治療薬(AT-527)です。
いわゆるコロナに効くのみ薬ですね。
スイスのロシュグループ傘下である中外製薬が日本で治験を行っていましたが、効果が見られないことから共同開発契約を打ち切ったそうです。
それは残念だね。
期待していただけに…中外製薬の株価にも影響が出そう。
大丈夫なの?
全く影響が出ないことはないと思います。
これから株価やこれからの値動きを考えてみましょう。
本日のブログは中外製薬のコロナ関係の動きと株価の動きを紹介します。
コロナワクチンの話題については「【米製薬2社ワクチンで大幅増収】来るか!武田薬品(希望)」も見て下さい。
中外製薬の株価は反落へ
コロナ治療薬における共同開発を中止ことで翌日17日の株価は反落から始まっています。
このブログを書いている段階では142円安の3,668円と3.73%の下落です。(12/17 10:09)
やはり株価は下がったね。
12月頭に下値をつけてから上向きになっていた株価ですが、ここにきて一転反落しています。
やはり「AT-527」治療薬の開発中止が悪材料されています。
12月6日には年初来安値の3,490円を付けた中外製薬ですが、好材料により3,800円水準まで戻してきた矢先だったのでこれからの値動きに注目です。
あく抜けによる再上昇の可能性も
中外製薬のコロナ関連の薬は今回中止になった「AT-527」以外に、「トシリズマブ」があります。
実は12月上旬から中外製薬株が高騰を見せた理由は、トシリズマブがEUでコロナ治療薬としての承認勧告が出されたことが好感されました。
それじゃAT-527が駄目になっても、またトシリズマブがあるんだね。
リウマチ薬であるトシリズマブは中外製薬が開発して、親会社のロシェ(スイス)が販売している薬です。
中外製薬はトシリズマブが売れた方が収益性は高まるのではないでしょうか?
今回の開発中止はインパクト的に悪材料とされていますが、中外製薬の業績には大きな影響を与えないと見る投資家が多いようです。
実際に中外製薬の業績は順調で2021年12月期第3四半期では累計売上で過去最高を達成しており、最終利益も過去最高でした。
AT-527がなくても問題ないね。
アクが抜けたところで再上昇するとJ塾長は考えています。
今期は増配の可能性も
中外製薬は 2021年12月期第3四半期 の決算を発表する時点で、今期の年間配当予想を60円から未定に修正しています。
配当が未定に変更って…もしや無配?
いや中間配当はすでに30円出ているので無配はありません。
また先ほども紹介したとおり、業績3Qで過去最高を記録しているので増配を予定しているとみていいでしょう。
中外製薬のホームページには株主還元として配当性向45%を記載しています。
今期の1株当たりの利益予想178円が維持されているので、年間配当の予想は80円程度だと思われます。
つまり期末配当は50円となり、当初予定から20円の増配ですね。
これは好材料として株価上昇のきっかけになるでしょう。
中外製薬の年間配当が80円とした場合、現在の株価でみる配当利回りは2.18%程度です。
FIRE(ファイア)銘柄としてはもう少し配当利回りが欲しいところですが、株価の下落によっては魅力的な投資になるかもしれません。
またチャート的には4,500円を超えるとさらに上が見えてくるので、アク抜け後の上昇にも注目ですね。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。