ペッパーフードサービスがついに株主優待を廃止か?真相を探る
ペッパーフードサービス(3053)が2021年11月15日に株主優待の変更を開示しました。
ついにきたか…人気の「いきなり!ステーキ」も客足が少なくなって赤字化。
ペッパーランチを売却して資金をつくり、なんとかしのいできたけど優待の維持は無理だったかぁ~。
べっちゃん、ポメラニアンにしてはなかなか鋭い指摘だったけど、今回の開示されたIRは株主優待の廃止ではなく、維持を前提にした制度変更ですよ。
ペッパーフードサービスは株主優待を続ける予定で、制度を一部変更するみたいですね。
本日のブログはいきなり株主優待制度を変更した、ペッパーフードサービスについて紹介します。
株主優待銘柄については「【2021年11月発表の株主優待】利回り5%超えの新設銘柄」も見て下さい。
ペッパーフードサービスは株主優待を止めません!
ペッパーフードに関しては多くの株主が株主優待の廃止や改悪を予想している状況で今回のIRが発表されました。
ついにきたか!ってJ塾長も思いましたが、中身をみると廃止でもなく廃止でもなくプイリペイドカードへの変更でした。
今回の変更では今まで提供されていた紙製の優待券を、プリペイド式の株主優待カードに変更します。
なんだぁ、優待の内容には変更はなかったの?
そうですね、プリペイドカード以外は特に変更は見られません。
- 株主優待実施時期:年2回(6月末、12月末 株主名簿記載)
- 100株~299株:1,000円(年間2,000円)
- 300株~299株:1,000円(年間2,000円)
- 1,500株~2,999株:6,000円(年間12,000円)
- 3,000株以上:9,000円(年間18,000円)
(300株以上は自社製品の選択も可能)
今回の変更はむしろ株主優待の拡充では?
ペッパーフードサービスが発表した株主優待の変更は、基本的には以前の制度と変わらず特に市場にインパクトを与えるものではありません。
紙がプラスチックのカードになっただけだよね。
いやJ塾長は今回の発表はむしろ優待の拡充だと勝手に思っていますよ。
J塾長が拡充と言い張るポイントは2つあります。
1つ目は赤字で株主優待どころではないペッパーフードサービスが、最低でも今年の12月末の優待は実施すると意思表示したことです。
またプリペイドカード形式の株主カードシステムを作るには、カードだけでなく店舗のシステム変更等の費用がかかります。
つまり、ここしばらくは株主優待を続ける意思があると考えてよいでしょう。
2つ目は株主カードによる支払いは1円単位となるため、端数を現金で支払う必要がありません。
また紙の優待券ではおつりが出ない問題もあったことから、額面金額を無駄にすることもありました。
株主カードでは100%、優待金額を使い切れるのでこれも拡充ポイントです。
このことからJ塾長は今回のペッパーフードサービスの株主優待変更は勝手に拡充案件とさせていただきます。
ペッパーフードサービスの株価と優待利回り
12月15日に優待の変更を発表したことで、一時は株価も上昇に転じましたが、現在は386円(12月17日終値)水準です。
株主優待は100株から貰えるので、最低投資資金は38,600円、年間2,000円(1000円×2回)の優待ですから、優待利回りは5.18%です。
ペッパーフードサービスは赤字なので、前期に続き今期も無配です。
すなわち合計利回りも100株で5.18%ですね。
ペッパーフードサービスは11月12日に2021年12月期第3四半期の決算を発表しており、1月から9月の累計最終損益は1.9億円の赤字と前期比で大幅に改善しています。(前年同期は33億円の赤字)
また通期では黒字化を予想しています。
コロナの影響も少なくなったので、これから巻き返しが計れればいいね。
黒字なら株主優待も安泰だし。
5%超えの株主優待は配当がなくても、FIRE(ファイア)生活者にとっては魅力的な内容ですよね。
もし今期の累計が黒字化できれば、人気優待株なので株価の上昇も期待できます。
クリスマス、年末の売上がポイントです。
FIRE(ファイア)生活にとって株主優待は生活の楽しみであり、外食費を抑える効果もあります。
ただし、会社が傾いていては安定した投資はできません。
投資判断は慌てずに本決算などを見てから判断しても良いでしょう。
業績が不安定なので慎重な判断が必要です。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。