FIREと年金の関係!早くFIREしても年金は投資と考える

FIRE国民年金

現在FIRE(ファイア)を目指して投資等を頑張っている人も少なくありませんが、早期にFIREを実現した場合の年金をどのように考えていますか?

年金は老後資金として重要だけど、年金を払うより投資に回した方が利回りがよいのでは?

とくに近年では年金に対する不信が高く、FIREを目指している人のなかにはバカバカしいと思っている人も多いでしょう。
しかし、年金は老後の資金だけでなく、投資で問題が起きた場合の保険の役割も果たします。

本日のブログは公的年金とFIREの関係を考えます。

 

年金についての話題は「年金の繰り上げ受給の減額率が変更へ!FIREでの活用は?」も見て下さい。

 

 

FIREを始めたら基本的に国民年金に加入

公的年金には大きく分けて国民年金と厚生年金、共済年金などがあります。

会社員は厚生年金、公務員などは共済年金にはいるんだよね。
そして自営や個人事業主は国民年金。
あとサラリーマンの扶養者も国民年金かな?

おぉ
ポメなのになかなか詳しいね。
しかし少し間違っているのは、厚生年金に加入しているサラリーマンも、基礎年金にも加入していているので、ぞの意味では全員国民年金に加入していると考えてもいいんだよね。

厚生年金に加入しているサラリーマンは、2階建ての年金に加入しており、1階が国民年金(基礎年金部分)、2階が厚生年金です。

しかし、セミリタイヤであるFIREを始めると、会社を辞めることになるので厚生年金は脱退します。

つまり、国民年金のみの加入なります。

国民年金制度では20歳~60歳までは年金の加入義務があるので、その期間は所得の有無に関係なく年金に加入しなくてはなりません。

え~所得がなくても年金保険料を払うのぉ?ぶー

制度的にはそうですが、低所得者のために部分免除や全額免除の制度もあるから、そこは安心ですね。

若くしてFIREしても60歳までは国民年金に加入して、毎月の年金保険料を支払わなくてはなりません。

投資で成功によりFIREを実現した人にとっては、国民年金の加入は意味のないものに感じるかもしれませんが、投資としても魅力的な商品なので、忘れずに加入してください。

 

FIREが早いと年金も少なくなる

現状の国民年金は40年加入して年に78万円程度支給されます。

うーん、少ないね。

厚生年金に加入していた人は、これに厚生年金の支給が加算されます。

国民年金の支給額は加入月数により決められており、属性による違いはありません。

しかし厚生年金は給与額や加入月数で違いがあるので、収入が高い人の方が年金額も高くなります。

つまり、サラリーマンの人はFIREする時期が早いほど厚生年金額は少なくなります。

将来の厚生年金支給額を高くしたい人は、FIRE開始時期を遅くする方が有利です。

たとえば22歳でサラリーマンとして厚生年金に加入した人が43歳でFIREした場合の厚生年金は、65歳まで加入した人と比べて厚生年金額は半分以下です。

日本では年齢が高い人ほど収入も高くなるので、1/3程度になる可能性もあります。

とくに給与が高くなる世代になってFIREを始めると、厚生年金額も思ったより少なくなると思って下さい。

 

これでもFIREには国民年金が大切

43歳で会社を辞めてFIREした人は残り17年間を国民年金に加入しますが、40年加入して基礎年金部分は78万円程度しかもらえません。

また毎月1.6万円を60歳までの17年間支払わなくてはならず、FAIRE生活の負担と感じる人もいます。

しかし、国民年金はiDeCoの掛け金と同じで、とても効率の良い金融商品だと考えてください。

ざっくりした計算ですが年金を40年間支払うと、合計の保険料は約746万円です。(480ヵ月×1.6万円)

現在の基礎年金の支給額が約78万円なので、40年間の保険料は9.8年で回収できる計算です。

基礎年金を10年間もらうと保険料は全額回収できるんだね。

65歳で支給開始の人は75歳には保険料が780万円と全額回収できるので、そこからは全てが利益だと考えてよいでしょう。

85歳まで貰えば合計で1,560万円になりますので、105%の利益率となります。

20年もらうと支払った保険料の2倍以上貰えるんだね。
じゃ30年間もらうと3倍だよね。
でも95歳まで生きなきゃ!

日本人の平均寿命は女性87歳、男性82歳なので年金を30年以上貰っている人は増えています。
平均寿命から考えても、多くの日本人が年金で得をしていることがわかりますね。

FIREの投資で考えると年金は「超安全投資」になります。

他の投資で損害を出しても年金を支払っていれば、将来的に一定の資金が確保できるので安心感が違います。

また経済状況悪化から配当などが落ち込んだ場面でも年金が支給されれば、生活を維持することも可能です。

 

あぶないから国民年金はやめとけ…は間違い

間違い

一昔前に「国民年金は破綻するからやめとけ」的が議論がありましたが、J塾長はこれはナンセンスな議論だと思っています。

そもそも公的年金制度が破綻する世の中では、経済も泥沼、国も破綻、株も債券も紙くずになっているでしょう。
またお金と呼ばれる通貨はあくまで日本銀行券なので株同様に紙くずでしょう。
国の破綻とは国が保証する金融品が総崩れになるので、年金が駄目で現金なら安心とはならないからです。

よく年金を払わないで貯金しろよって言う人がいるよ。

年金が破綻したら日本円もハイパーインフレで価値がなくなりますよ。
唯一防衛できるのは金を買うことかな?

年金を払わないで金を買えよ」なら100歩譲って理解できますが、貯金は意味がナッシングですよね。

日本で生活して日本円で普段の投資を行っている我々にとって、年金だけが危険だとの意見は理解できないものです。

他の投資と同じように国民年金を論じた方が間違いないと思います。

早期にFIREしても年金は重要でお得な投資対象ですから、加入を忘れないようにして下さい。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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