劣後特約って?利率2.75%のソフトバンク無担保社債が発売

ソフトバンクG社債

J塾長の保有する社債のなかでも中心的なものは「ソフトバンクグループ(9984)」が発行する無担保社債です。

以前のブログでも第3回無担保社債を購入したことを紹介しています。

(詳しくは「【債券投資】ソフトバンクグループ無担保社債を購入しました」を見て下さい。)

利率の高さと会社の安定性から、毎回人気のソフトバンクグループ社債ですが、今月の1月21日から第5回無担保社債の発売が決まりました。

本日のブログは毎回売り切れ必須の人気社債である「ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債」について内容を紹介します。

 

 

ソフトバンクグループ(株)第5回無担保社債 (劣後特約付)の概要

ソフトバンクグループの無担保社債は毎回、利率の高さからすぐに完売する人気の社債です。

J塾長が買った第3回の利率は2.4%だったよね。
この時勢に2%を超える社債なんて、日本にはなかなかないよね。

怪しい社債にはあるかもしれませんが、一部上場企業かつ格付けもしっかりしている社債で2%以上はソフトバンク以外では見たことがありませんね。

それでは第5回無担保社債の内容を見てみましょう。

  • 商品名:ソフトバンクグループ株式会社 第5回無担保社債(劣後特約付)
  • 発行体ソフトバンクグループ株式会社
  • 予定格付け:BBB+(JCR)
  • 利率仮条件:年2.15%~年2.75%(税引前)
  • 利払い日:毎年2/4および8/4
  • 額面:100万円以上、100万円単位
  • 償還日:2029/2/2
  • 償還期間:約7年
  • 特約:劣後特約付
  • 発行額:5,500億円
  • 申し込み期間:2022年1月21日~2月3日まで(売り切れ終了)

見た感じではいつのもソフトバンクグループ無担保社債と同じ内容だね。
利率が高くなったように感じるけど。

J塾長が昨年9月(2021年9月)に購入した社債の利率は2.4%でした。
この時の仮条件は1.5%~2.5%だったので、2.0%程度で決定されると思っていましたが、まさかの上限2.4%だったので購入を決意しました。

また第3回と同時期に発行された第4回無担保社債は機関投資家向けに発行されており、利率は同じく2.4%です。

つまり今回の社債は第5回ですが個人投資家向けとしては、第3回の次の発行になります。

今回の発行条件を見ると利率の高さに注目が集まります。

利率が2.15%~2.75%に設定されており中央値でも2.45%です。

前回の第3回のように上限に決定されれば、2.75%の利率ですから、これはFIRE(ファイア)で利用できる安全資産となるでしょう。

勝手な予想ですが2.75%に決定される可能性が高いと思いますね。

 

無担保社債(劣後特約付)をおさらい

以前のブログでも説明しましたが無担保社債(劣後特約付)を少しだけおさらい的に説明します。

無担保社債(劣後特約付)は「劣後債」と呼ばれる社債で、普通社債よりも高リスクの債券です。

 

リスクが一般社債よりも高いと聞いてビックリする投資初心者がいますけど、劣後債自体は危険視するほどリスクは高くありません。

実はリスクの高い順にで見ると「株式 > 劣後債 > 一般社債」となり、劣後債は株式投資よりリスクが少ない金融商品です。

このリスクと言うのはあくまで会社が破綻した場合の弁済順位の話であって、弁済順位が株式よりも高く、一般社債よりも低いことが特徴です。
ですから株式を購入するよりも劣後債の方が低リスクだと考えてもよいでしょう。

劣後債は一般社債よりも弁済順位が低いことから、債券の利率は高く設定されており、投資商品としては優れています。

あくまで会社自体の破綻確率がひくければ、一般社債よりも魅力的な投資だと言えます。

倒産する確率が低い会社の劣後債は、魅力的な投資商品です。
それを見極めるのに重要なのが格付けです。

 

ソフトバンクグループ(株)第5回無担保社債の格付けはBBB+

格付けBBB+

これまでのソフトバンクグループの社債は「日本格付け研究所(JCR)」の評価で「BBB+」と投資適格債券に該当します。

現状では第5回無担保社債の格付けは審査状態ですが、会社の格付け等には変更がないことから、今回もBBB+が予定されています。

利率と格付けは販売開始前には確定するから安心してね。

JCRのBBB+の格付け内容をみてみましょう。

  • 保守的な評価が必要だが、現状の管理状態を見る限り一定の安全性は確保できる
  • 利払いについても配当や保有する資産の活用により相応の余裕がある

BBB+なら期間も7年なので安心できる内容だと思います。

 

最新のNAVは20.89兆円、LTVは18.7%

ソフトバンクグループの社債発行では、必ず危険視する意見があるよね。

J塾長もそれは否定しません。(キッパリ)

しかし投資である以上、一定のリスクを負う必要もあることから、十分考えて投資することが大切です。
その意味から、ソフトバンクグループの社債ではNAVとLTVを確認しています。

NAV(時価純資産)は保有している株式資産から純負債を差し引いた時価総額で、現在保有する純資産額がわかります。

さらにLTV(純負債/保有株式)は保有株式の純資産額に含まれる純負債の割合を見ます。

 

ソフトバンクグループが公表している2021年9月末のNAVとLTVは以下の通りです。

NAV:20.89兆円(発行1株当たり12,191円)

LTV:18.7%

現在のソフトバンクグループの株価は5,500円水準だけど、1株当たりのNAVは12,191円だよね。

つまりNAVでみると1株あたり12,191円の純資産があるだよ。
株価は5,500円程度だから倍以上の資産を持っていることが分かるね。

またソフトバンクグループの方針として、債券の発行はLTVで25%未満を基準としています。
現在LTVが18.7%、今回の社債は5500億円の発行なので、これでLTVが大きく悪化することはないと予想します、

ただし第3回の無担保社債発行時のLTVは16.2%程度だったので、少しづつ増えている印象を受けます。

これからもソフトバンクグループの社債を検討するなら、LTVについては随時確認してください。

 

ソフトバンクグループ(株)第5回無担保社債 の購入先

ソフトバンクグループ(株)第5回無担保社債はさまざまな証券会社で購入できますが、大手の証券会社ではお得意様を優先する可能性もあるので、事前に確認してから申し込みをおこなってください。

J塾長はいつもネット証券だよね。

J塾長はソフトバンク社債ならSBI証券、マネックス債ならマネックス証券で購入します。
ネット証券はネットで買えて早いもの勝ちなので…

今回は高利回りの ソフトバンクグループ(株)第5回無担保社債(劣後特約付)を紹介しました。

あくまで投資商品なので絶対はありません。

購入される方はしっかりと検討されることをおススメします。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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