人気優待株で業績悪化のビックカメラが自社株買いを発表

ビックカメラ自社株買い

株主優待株のなかでも人気が高い「ビックカメラ(3048)」が、2022年1月13日に発表した2022年8月期第一四半期決算報告自社株買いを発表しました。

これにより大きく値を下げていた株価が持ち直し、若干の上げに転じています。

ビックカメラはコロナ禍において業績が苦戦しており、株価も2018年4月の1,942円を最高値に下落しており、現在は約1,000円と半値になっています。

本日のブログはFIRE(ファイア)投資に人気の高い銘柄であるビックカメラの今後と投資判断について考えます。

株主優待株については「ドンキホーテのPPIHが株主優待新設!内容と投資判断」も見て下さい。

 

 

ビックカメラ株価が上昇へ…その理由は?

長らく下落していたビックカメラの株価が1月14日に急騰を見せました。

業績が悪いと聞いていたけど、なんで急に株価が上昇したの?

実は1月13日に2022年8月期第一四半期決算報告をおこなったのですが、決算内容より同時に発表された自社株買いが注目されたようです。

自社株買いってなに?

企業が自社の株式を市場を通して購入することです。

ビックカメラの場合は発行済株式総数の3.41%にあたる600万株(最大)を取得する方針です。
また今回の自社株買いの予算として50億円を計上しています。

そうかぁ
自社で株を購入することで株価を上げるだけでなく、発行済み株式総数を減らす効果も期待できるね。

ポメなのに鋭いね。
短期間で50億円もの買入れが入ると株価は上昇します。
さらに600万株の株式が減るので、1株当たりの利益が増えます。
結果として配当利回りも上昇し、株主にとっては大きな恩恵となるでしょう。

今回ビックカメラが発表した自社株買いは上限600万株で50億円を予算枠として考えており、自社株買いの期間は1月14日~6月30日までです。

発行済み株式の3%以上が対象なので、単純に1株あたりの純利益が3%増えると考えると分かりやすいですね。

ただし、あくまで自社株買いの予算が50億円なので、株価が上昇すると取得株式数は減少します。
ここは覚えてきましょう。

 

ビックカメラの業績は低調…復活は?

2022年8月期第一四半期の決算を見ると、売上高は1,789億円と前期比で7.3%減、純利益は12億円で前期比25.8%減でした。

前期と比較してさえない決算だね。
家電業界はもっと儲かっていると思っていたよ。

ビックカメラの決算では、路面店の時短の影響が大きいと説明されています。
また緊急事態宣言時には臨時休業した店舗もありました。
この部分をネット販売で完全に補えなかったのが要因ですね。

しかし、これは仕方がないと思います。

ビックカメラは今回の決算のなかで、業績見通しについては変更しないとしており、売上8,400億円(前期比0.7%増)、経常利益175億円(前期比19.1増)を維持します。

気になるのはオミクロン株の流行でさらに時短営業が再開されることですね。
また半導体不足が家電にまで影響しているので、人気家電が販売できないジレンマが出ています。
ここも家電業界にとっては逆風でしょう。

現在のビックカメラの業績は一過性ですが、本格的な回復はオミクロン株の流行が終わってからだと思います。

自社株買いで一時的に株価は持ち直していますが、長くは続かないと思います。

チャート的には1,050円を超えるかに注目しています。

ビックカメラの配当利回り&株主優待…投資タイミングは?

ビックカメラの配当は年間15円で現在の株価1,001円では、配当利回り1.50%です。

また年2回の株主優待が100株で年間合計3,000円(2,000円+1,000円)なので2.99%の優待利回りです。

総合利回りが4.49%あることから、FIRE銘柄としては合格ですね。

コロナを考えると路面店がメインのビックカメラは不利な状況ですが、投資で考えると株価が下がった状況はチャンスかもしれません。
チャートを確認して1,050円を越えるのを確認してから購入するのも方法ですね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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