株式の配当で徴収された税金を取り戻す確定申告書の作り方
確定申告の時期が来月に迫ってきました。
毎年、この季節になると確定申告書の作成が面倒くさいよね。
特定口座で源泉徴収ありにすれば、基本的に確定申告は必要ありません。
しかしあえて確定申告することで源泉徴収された所得税15%のなかから、配当所得により還付されます。
と言うことでJ塾長は今年も確定申告書を作成しますね。
本日のブログは配当所得の確定申告書の作成方法についてJ塾長の方法を紹介します。
配当所得の実質増税については「配当所得の増税!総合課税で住民税申告不要の選択が廃止に」も見て下さい。
簡単に作成できる国税庁の確定申告作成サイトを利用しよう
確定申告書の作成は国税庁の確定申告書作成サイトを利用するのが便利です。
めんどうな計算も必要なく簡単に作れます。
赤の「確定申告書の作成はこちら」をクリックしてください。
ステップ①
はじめて作成する場合は「作成開始」を選択してください。
ステップ②
今回はe-Taxではなく「印刷して提出」を選択します。
基本的には操作は同じですが、J塾長は紙で確認してから提出する派ですから…(笑)
次に利用規約が出ますので一番下にある「利用規約に同意して次に」を選択してください。
ステップ③
作成する申告書を選びます。
今回は配当所得の所得税を申告するので「所得税」をクリック。
次の画面では「次へ進む」をクリックしてください。
ステップ④
次の画面では申告者の生年月日を入力。
さらに「給与以外に申告する収入はありますか?」は、配当所得を申告するので「はい」を選択してください。
「はい」を選択すると青色申告の承認確認や税務署からの予定納付通知についての確認が出ますが、ご自身の状況で選択してください。
一般的な個人投資家は「いいえ」で良いと思います。
申告書を作成する準備はここまでです。
つぎからは実際に申告書の入力を行います。
入力したら「次へ進む」をクリックします。
特定口座年間取引報告書を見て申告書を作成する
ステップ⑤
配当所得の欄にある「入力する」を選択してください。
ステップ⑥
配当所得の課税方法では「総合課税」を選択します。
総合課税を選択しない場合、配当控除が適用されませんので、注意してください。
特定口座を作っている証券会社が発行した特定口座年間取引報告書を手元に用意して、「特定口座年間取引報告書に内容を入力する」をクリックします。
今回は証券会社が作成した特定口座年間取引報告書を見て作成するので、次の画面では「書面で交付された特定口座年間取引報告書の入力」を選択します。
ステップ⑦
口座情報を入力します。
特定口座年間取引報告書に記載している「源泉徴収の選択」と「勘定の種類」を入力します。
取引報告書に記載している自身の名前の横に記載されているので、そのまま入力してください。
この例では源泉徴収は「有」、勘定の種類は「保管」と「配当等」にチェックしました。
つぎに特定口座で申告するものを選択します。
今回の例では譲渡益がなく、配当のみ申告するので「配当等」にチェックします。
ステップ⑧
いよいよ配当収入を入力します。
しかし入力方法は簡単なので安心してください。
手元にある証券会社作成の特定口座年間取引報告書は、確定申告作成サイトのフォーマットと一致しているので、各項目を確認して入力するだけです。
番号も同じなので間違えないように入力してください。
ステップ⑨
この例では合計で115万円の配当を申告し、源泉徴収された額は所得税が176,122円、住民税が57,500円です。
これはあくまでサンプルなのでご自身の特定口座年間取引報告書を使用して間違えないように入力しましょう。
配当所得に係る負債の利子の額は、一般的なFIRE(ファイア)投資家は関係ないので未入力で大丈夫です。
つぎに特定口座を作っている証券会社と支店を入力して下部にある「入力終了」をクリックしてください。
ステップ⑩
配当所得の入力ももう少しです。
次の画面では配当控除の入力を行います。
「配当控除の入力」のタグをクリックします。
ステップ⑪
配当控除の計算を行いますが、一般的な特定口座の配当では関係ないので、未入力で下にある「計算」をクリックしてください。
計算すると下にある計算結果に所得が確定され表示されます。
これで配当所得が確定しました。
「入力終了(次へ)」をクリックしてください。
入力が正常にできたか確認する
ステップ⑫
ステップ⑩では空欄だった配当控除の欄に10%控除と5%控除の金額が計算されて入力されました。
内容を確認して「入力終了(次へ)」をクリックします。
ステップ⑬
ステップ⑥の画面に戻ります。
画面をしたにスクロールっして「譲渡損失の繰り越し」状況を選択します。
ここでは「いいえ」を選択して「入力終了」をクリックします。
ステップ⑭
ステップ⑤の画面に戻るので、配当所得に金額が入力されていることを確認します。
確認したら下部の「入力終了」をクリックします。
各種控除を入力する
ステップ⑮
次の画面は所得控除の入力です。
該当する項目があれば各々入力してください。
今回の例では入力せずに進みます。
確認したら下部の「入力終了」をクリックします。
ステップ⑯
住宅ローン控除など税額控除があれば入力します。
ここも未入力として下部の「入力終了」をクリックします。
いよいよ計算結果!還付される金額は?
ステップ⑰
いよいよ計算結果です。
画面で確認できますが、今回の配当所得の確定申告で還付される税金は176,122円です。
内容を確認して問題がなければ下部の「次へ」をクリックします。
ここが大切!住民税の入力へ
ステップ⑱
いよいよ住民税の入力をします。
住民税を申告不要にする大切なステップなので間違えないようにしましょう。
「住民税・事業税に関する事項」のタグをクリックします。
ステップ⑲
配当所得がある方の入力項目で「非上場の株式の少額配当等の金額がありますか?」の「いいえ」を選択します。
ステップ⑳
5の項目に「特定配当利回り・特定株式等譲渡所得の全部について、住民税で申告不要としますか?」が表示されるので、「はい」を選択します。(自動的に「はい」が設定されているので確認する)
「入力終了」をクリックしてください。
ステップ㉑
ステップ⑱の画面に戻るので、「入力終了」をクリックします。
個人情報を入力して申告書を印刷する
ステップ㉒
還付金額を再度確認したら還付を受ける振込口座を指定します。
ネットバンクの一部は還付未対応なので注意してください。
ここではゆうちょ銀行への振り込みにチェックを入れます。
ステップ㉓
ゆうちょ銀行の口座番号を入力し、さらに下にある個人情報(住所、氏名など)を入力します。
終わりましたら「次に進む」をクリックします。
ステップ㉔
次の画面ではマイナンバーを入力します。
入力したら「次へ進む」をクリックします。
これで作成は終了です。
申告書を表示・印刷しよう
ステップ㉕
印刷する申告書にチェックを入れます。
全部にチェックが入っていることを確認して「帳票表示・印刷」タグをクリックします。
パソコンに申告書のPDFファイルがダウンロードされるので、保存してください。
ステップ㉖
PDFファイルを開くと申告書が作成されているので、全てを印刷して内容を確認します。
申告書の控えも含まれているので、それぞれ確認してください。
あとは税務署に身分証明などの書類を添付して税務署へ郵送するだけです。
J塾長は毎年税務署の集配BOXに入れています。
配当所得の確定申告は簡単だから挑戦してはいかが?
結構簡単だったね。
基本的には証券会社の特定口座年間取引報告書を丸写しするだけだよね。
そうだね、証券会社を複数利用している人はステップ⑥~ステップ⑫を繰り返して入力すればいいよ。
このように一定の配当所得であれば税金が還付される確定申告ですが、住民税の申告不要制度が利用できることが前提の節税です。
住民税の申告の部分で申告不要を選択することを忘れないようにして下さい。
また総合課税と住民税の申告不要制度を併用する制度は、令和5年に廃止される予定です。
詳しくは過去ブログに記載しています。
こちらも見て下さい。
今回は国税庁の確定申告作成サイトを利用して確定申告書(印刷)を作成する方法を紹介しました。
基本的にe-Taxでも手順は同じなので、参考にできればと思います。
J塾長は今年も確定申告を行って還付を貰いたいと思っていますが、この方法は来年が最後となりそうです。
うーん 残念…
むーちゃんに言われてしまったwwww
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。