JTが増配と株主優待廃止を発表!当6%超えの高配当の行方

JT優待廃止

JT(2914)」が2022年2月14日の大引け後に2021年12月期連結決算(通期)を発表し、純利益は前期比で9.1%増の3,384億円となりました。

高配当&株主優待で人気のJTは、ここ最近苦戦しているイメージがあるよね。
やっと復活の見通しが立ったのかな?

JTも花王と同じく有名な連続増配株でしたが、2021年度は残念ながら減配になり、株価も失望売りで下落していました。

本日のブログはJ塾長の保有株でもあるJTの決算と株主優待制度の廃止について紹介します。

株主優待株の改悪&廃止の話題は「ひろぎんHDの優待改悪はFIRE投資のチャンスかも?」も見て下さい。

 

 

JTが今期10円の増配を発表

日本のたばこメーカーである「JT(2914)」が、2022年2月14日大引け後に2021年12月期の連結決算(通期)を発表しました。

簡単な内容を見てみましょう。

  • 2021年12月期連結決算
  • 売上:2兆3,248億円(前期2兆925億円)
  • 営業利益:4,990億円(前期4,690億円)
  • 純利益:3,384億円(前期3,102億円)

売り上げが約11%、純利益が約9%増加しているね。

1株当たりの当期利益」も190円と前期の174円よりも16円増えています。

今回の好業績はたばこ事業の成長が要因で、海外たばこ事業で過去最高の販売数量が貢献しているそうです。

またHTS(高温加熱型の加熱式たばこ)であるPloomの成長が業績に直結しているようです。
Ploom Xのデバイス販売数は昨年12月時点で100万台を突破しています。
さらにPloomの会員クラブの入会者が25万人に達しています。

電子タバコや加熱式たばこなどの低リスク製品をRRPと言いますが、JTのPloomはRRPシェアで11.8%まで成長しており、以降も成長が続くことが予想されます。

そしてこの決算を踏まえて今期の配当予想を10円の増配にしたんだね。

JTは連続増配で人気でしたが、2021年度の配当予想が減配と発表して株価が下落していました。
2020年度の配当は年間154円でしたが、2021年度の年間配当は減配されて140円でした。

しかし2022年12月期の業績予想で純利益が5.2%増と見込まれることから、2022年度の年間配当を10円増配し150円の予想としています。

増配はあくまで2021年度ではなく、今期の2022年12月期の配当予想なんだね。

2021年12月期の決算は予想よりもよかったのですが、この状況下なので利益は増配ではなく事業投資に利用したいと説明されています。

2021年度の年間配当は減配のまま140円に決まりましたが、配当性向はそれでも73.4%なので仕方がないですね。

 

JTと言えば高配当&株主優待しかし…優待制度が廃止へ

JTと言えば高配当株でありながら、魅力的な株主優待制度で人気でしたが、2023年発送の優待品を最後に株主優待制度を廃止することが決まりました。

JTの株主優待はもともと年2回が1回に変更されたり、内容が変更になったりと迷走していたけど、ついに廃止かぁ?

冷凍食品のテーブルマークを売却したことで、優待品の選択も少なくなっていたので魅力は低下していました。
J塾長は選択肢がなかったのでカップ麺を2ケースもらって、子供にあげていました。

JTの発表では株主に対する公平な還元目的から廃止を決定したと書かれていますが、はやり優待品の負担が大きくなったと思われます。

株主も「減配するくらいなら優待いらないよ」…ってなるよね。

株主優待でカップ麺もらうより、安定した高配当の方がJ塾長も嬉しいですね。

ここで注意なのですがJTの株主優待は1年以上の株主が対象です。
JTの
優待廃止の案内では解りにくいのですが、2023年の優待品を貰えるのは、2021年12月末日までに株主になっている必要があります。

つまり、いまから買っても2023年の優待はもらえない…と。

そうですね。
新規株主にとっては実質的にはもう廃止していると同じ意味です。
今から購入を検討している優待狙いの人は勘違いしないようにして下さいね。

 

高配当株1本で配当利回り6%、FIRE銘柄本命復活か

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JT株は発表を受けて翌2月15日には一時2,312円と値を下げましたが、2月16日には値を戻し、2月18日午前は2,353円です。

株主優待の廃止の悪影響は限定的で大きな混乱はなかったね。
反対に業績予想&増配効果で株価は強いイメージだ。

JTの株価はここ一年緩やかな上昇を続けており、今回のは優待廃止でもそのトレンドはきれなかったようです。

現在のJTの配当利回りは6.38%程度で、FIRE(ファイア)投資としては非常に高い利回りです。

株価が低迷していた1年前は配当利回り8%を超えていたので、現在は落ち着いていますがそれでも6%はびっくりですよね。
また株主優待を廃止してまで配当を維持する方針なので安心感もあります。
今期は150円配当を予想していることも安心材料です。

JTのPERは11.72倍、PBRは1.49倍、ミックス係数は17.46倍で20倍以下です。

大企業としては割高感がないこともJTの魅力です。

株主優待はなくなったけど、これからは高配当1本で頑張れJT!

JTは安定的配当性向を75%としており、2022年12月期の1株当たりの純利期を200円と予想していることから、配当予想も150円としています。

1株当たりの純利益が増えれば、配当も増える可能性が高いので、さらに今期は増配の可能性も低くありません。
今期の業績に期待しています。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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