インフレが加速する社会で不動産投資?住宅ローンと資産価値

不動産投資

本日は久しぶりに不動産投資の話題です。

実はこの間、友人から不動産投資についての相談がありました。
どうもローンを組んで一戸建ての不動産投資を考えているようです。

たしかに地方では1DK~2DK程度のアパートが多く、かえって一戸建ての賃貸物件は人気だよね。
だけど現状で不動産投資はどうなのかなぁ~。
経済も不安定だし、不動産価格自体も高いような気がするよ。

本日にブログは先日友人から受けた不動産投資について、J塾長の考えを紹介します。

 不動産投資の話題については「正月から一括返済①フラット35の不正融資がバレた」なども見て下さい。

 

 

不動産投資の相談内容

友人を仮に「田中さん」とします。

田中さんは現在、自己所有の一戸建てに住んでいますが、子供が大学に入学したことから将来に備えて投資を考えています。

何回か遊びに来たこともあるよね。

知り合って5年程度ですが、最近は株式投資について興味を持っているように感じていました。
株式投資の銘柄相談を受けたことがあるよ。

田中さんは株式投資をメインに考えていたそうですが、コロナ禍で株価が上下する状況を見て、今度は不動産投資に興味を持ったようです。

田中さんの自己資金は1,500万円、将来受け取る退職金を含めると3,000万円程度になりますが、退職金は手を付けずに老後資金にしたいようです。

 

インフレと不動産投資

現在、世界ではインフレが加速しており、いよいよ日本でもインフレが見えてきました。

日本はインフレターゲット2%があったにも関わらず、なかなかインフレが進まなかったよね。

そうですね。
しかしコロナによる需要増に対して、供給が間に合わないことから、インフレが加速しているように思います。
また原油価格高騰による商品価格の値上げも始まっており、ある意味悪いインフレのようにも感じますね。

「良い・悪い」はありますが、インフレが進んでいる社会で不動産投資は有効なのでしょうか?

インフレが加速する社会では不動産投資は効率のよい投資だと思います。

 

不動産投資がインフレに強い理由

不動産投資がインフレに強い理由は、毎月の「家賃」にあります。

家賃は定期的に価格の見直しが可能なので、インフレ状況により値上げが可能です。

またインフレが進むことで土地、建物の評価も上がるので、資産価値が増えることも魅力です。

そーかー

インフレの状況で現金を持っていても、どんどん価値が下がってくるけど、不動産なら評価が上がるから価値が下がりにくいんだ。

そうだね。
インフレで最も危ないのが低金利の預金だよ。
とくに普通預金なんかは、金利がインフレに追いつかないこともあるので要注意だね。

 

相談に対するJ塾長の回答

田中さんにはあくまでJ塾長の個人的な見解だと話した上で、不動産投資はインフレ時には有効だと話しました。
しかし、「現在は銀行が不動産投資に融資を渋っている話を聞くので、とくに需要の限られている地方の物件では難しいのでは?」と話しました。

田中さんはあくまで地元エリアで一戸建ての賃貸を考えており、それは問題ないと思います。

そこでJ塾長は現状を反対にする考えを提案しています。

現在、フラット35の不正融資が問題になっており、これを不動産投資に利用できません。
見つかれば即時全額返済なので大変な事態を招きます。

不動産投資ローンは審査が厳しく、フラット35は使えない…どうする?

そこで現在、田中さんが住んでいる自宅を賃貸として貸出して、自分が住む家をフラット35を利用して新築する案を出しました。
これならフラット35を利用できるし、自宅を賃貸に出せるので安定収入も狙えます。

田中さんは子供が巣立ったことで、広い自宅を持て余しているようでした。
築28年程度ですがリフォームすることで、賃貸物件としては十分活用できます。

うん、それなら賃貸物件を新築するより現実的だよね。

そうです。
新たに田中さんが住む家は、夫婦2人をメインとして小さめの平屋で建築費を抑え、その分を今まで住んでいた家のリフォームに充てます。

現在の家に住みながら賃貸住宅を新築するよりもトータルコストは安くなるでしょう。

賃貸物件が築古ですが、田中さん夫婦の老後に対応できればいいので、新築である必要はないでしょう。
また狭くなりますが老後を新築の住宅で過ごせるので、田中さんの奥さんもきっと喜びますねよ。

 

インフレが進むと資産価値が高まる

PRICE

この田中さんの投資案では2つのポイントがあります。

ポイント1:固定金利の住宅ローン

賃貸物件を現在、田中さんが住んでいる住宅にして、新たに住む家をフラット35を利用して購入します。

夫婦2人なので土地や地区面積を抑えることで、ファミリー層狙いの賃貸一戸建てよりも安価で建築できます。

新しく田中さんが住む家ならフラット35が使えるので、安い固定金利でローンが組めます。
インフレ時では安い固定金利でローンを組むことで、ローンの実質負担は年々が下がります。
長期のローンを組むことが大切ですね。

ポイント2:資産価値が高まる

インフレが加速すると物価が上昇することから、土地や建物価格も上昇します。

物価上昇は家賃も同じなので、契約単位で値上げを行えば実質利回りも高まります。

不動産投資では利回りが高まることで、物件自体の評価もあがるのでさらに資産価値も上昇します。

インフレ時には不動産価格が高騰することもあり、賃貸物件に人気が集まる可能性もあります。

 

このようにインフレ時であっても不動産投資は悪い投資ではありません。

しかし、あくまで不動産投資は人気商売なので、需要をしっかりと確認する必要があります。

田中さんの最終的な判断はこれからですが、慌てないでシミュレーションすることが大切だと思います。

今回は久しぶりに不動産の相談があったので、簡単に概略を紹介しました。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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