SMBC日興証券の役員逮捕!ブロックオファーを簡単に説明

日興証券4人逮捕

以前から話題になっていた「SMBC日興証券の株価操縦事件」で動きがありました。

SMBC日興証券って野村證券、大和証券などと同じ日本を代表する証券会社だよね。
そんなに有名な会社が違法取引を行ったの?

過去のブログでも紹介したブロックオファー取引における不正が濃厚なようですね。
また今回はSMBC日興証券の本社に強制捜査が入るだけでなく、執行役員も逮捕されています。
逮捕に至ったのはそれだけ悪質で証拠隠滅の可能性が高いと東京地検特捜部は判断したのだと思います。

本日のブログは投資初心者向けに今回の事件の内容と、ブロックオファーの概要を説明します。

過去ブログで言いましたがJ塾長はSMBC日興証券が大嫌いです。
そこを踏まえてお読みくださいねwwwwww。

 

J塾長がSMBC日興証券が嫌いな理由は過去ブログ「実際の経験談で見るファンドラップ…これでもFIREで使う?」を見て下さい。(記事ではN証券としていますが、バラします。)

SMBC日興証券幹部4人が相場操縦の疑いで逮捕

東京地検特捜部は3月4日、SMBC日興証券(以下日興証券)の幹部社員4名を相場操縦の疑いで逮捕しました。

報道によると逮捕されたのはエクイティ本部長のヒル・トレボー・アーロン容疑者、副本部長のアヴァキャンツ・アレクサンドル容疑者、部長の山田誠、部長の岡崎真一郎です。

本当に部長以上の幹部が逮捕された形だよね。
逮捕された日興証券の本部長、副本部長は外国人なのが特徴だよね。
エクイティ本部ってなに?

エクイティ本部は大株主を担当する部署で、それなりの凄腕トレーダーが集まっていると思われますね。
東京地検特捜部は取り調べが厳しく、逮捕に至るにはそれ相当の証拠を持っていると思われるので、いくらエリート集団であっても言い逃れは難しいかもしれません。
とくに本部長、副本部長が外国人なので取り調べも長期化する可能性があります。
検察も日産のゴーン氏のように逃がさないように注意しているので、彼らにとっては厳しい状況です。

今回の容疑は「相場操縦(株価操縦)」と呼ばれる犯罪で、不正に株価を誘導させる行為です。

相場操縦は多額の資金や大量の株式が必要なので、個人投資が行うのは難しく、機関投資や企業など組織だって実行される犯罪行為です。
しかし、日本を代表する証券会社である日興証券がやっていたとなると、びっくりするだけでなくあきれてしまいますね。
われわれ個人投資家は彼らの手のひらで遊ばされているようで不快な感じがします。

今回、日興証券が行った相場操縦はブロックオファーを有利に進めるために実施ししたと特捜部は見ています。

過去ブログでも一度ブロックオファーを解説しましたが、再度わかりやすく紹介します。

 

ブロックオファーとは市場以外でまとめて株取引すること

証券会社が行う株の取引は東京株式市場などで行う売買の他、時間外取引などいくつかあります。

ブロックオファーとは「大株主が保有する大量の株式を取引市場を挟まないで売却す」ことです。

なんで市場を通さないで売却するの?
普通に売却すればいいじゃない?

大量の株式を一気に市場で売却すると株価が暴落する恐れがあるから、売主としては株価を下げないで売却したいんだよ。
だから証券会社に依頼して時間外取引で、一定数量の株式をまとめて売るのさ。
そして証券会社の関与はあくまで仲介ではなく、買い取った上で時間外取引で売却するから、実質的な売主の立場になるのが特徴かな。

今回のブロックオファー流れを簡単に見てみましょう。

  1. 大株主から日興証券に「市場価格と同等で大量の株式を売却したい」と依頼を受ける
  2. 日興証券は当該株式を買いたい投資家を探す
  3. 買主が見つかったら日興証券が大株主から株式を市場外取引で購入する
  4. 購入した株式を買主に売却する

この取引では売りに出される株式を一度、日興証券が買い取るんだね。
そしてあらかじめ見つけていた投資家に売却するんだ。

日興証券は大株主から買取った株式を買主に売却しますが、ここの差額が利益になるので、なるべく高い値段を付けようとします。
ブロックオファーで使用される株価は、あくまで取引日の終値を参考にされることが多いので、取引日の株価がそのまま日興証券の利益につながります。

わかった!
日興証券は株価が下がると利益が減るから、相場操縦をおこなって株価が下がらないようにしたんだね。

そうだね。
またブロックオファー取引が実施される前に株価が暴落すると、売主も売却を辞める可能性もあります。
そうなるとせっかくの取引もなくなりますよね。
だから相場操縦で株価を維持させたと疑われています。

 

SMBC日興証券が手を染めた相場操縦とは?

日興証券がブロックオファー時に行っていた相場操縦は単純なもので、ブロックオファー取引当日に日興証券の資金で該当する銘柄の買い注文を繰り返し入れる方法です。

つまり買い注文を繰り返すことで株価が下落しないように誘導する行為ですね。
大量の買い注文を入れると株価は上昇します。
下落局面では株価を維持させる働きもあります。

日興証券のブロックオファーはあくまで取引日の終値がポイントなので、取引日当日の株価を操縦していたと見られます。

 

SMBC日興証券が行った不正による被害とは?

法律

報道によると日興証券は2019年1912月~2020年11月にかけて、複数の案件で相場操縦を行った容疑がかけられています。

この問題でどのような被害が出るの?

被害に関わらず市場で決まる株価を誘導、操縦することは禁止されています。
とくに今回の日興証券の相場操縦は、あくまで自社の利益のためだけに行われており、ブロックオファーが終わると買い注文は取消、実際に取得した株は売却したと思われます。

そんなことしたら、その銘柄の株価は一気に下がるよね。

買い板を見て大量の買い注文があることから、好材料が出たと勘違いして株を購入する一般投資家は少なくありません。

ベテラン投資なら「怪しい」と思うかもしれませんが、投資を始めたばかりの人は日興証券の罠にひっかかり、株価を支える手助けをしてしまうかもしれませんね。
そして、あれよあれよで株価が下がる…はめられたのと同じですよ。
本当に犯罪です。

相場操縦の問題は理由もなく株価が上昇、維持されている状況で、一般投資家も巻き込まれることです。

本来、下落する状況の株を高く買ってしまうのでから、たまったものではなないよ。

でもこのような不正に気が付くのは一部のベテラン投資家だけだよ。
とくに投資初心者は大手証券会社のカモなので、気をつけてください。

本日はSMBC日興証券の幹部社員4人が逮捕された事件を紹介しました。

日産のゴーンもそうだけど、日本の大企業で外国人が役員クラスに就任するケースが増えています。
彼らは自己の収入だけを目的に違法スレスレの業務を行っているのかもしれません。
またそのような会社では日本の尊法意識が低くなっているのではないでしょうか?

あえて言います。

SMBC日興証券は欧米のハゲタカファンドと同じレベルだ!

だからJ塾長はネット証券しか使いませんよ。

酷い話です。

個人投資家をなめているSMBC日興証券を利用している投資家は、口座を考えなおした方がいいのではないでしょうか?

東京地検にはしっかりと捜査してほしいと願います。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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