許せない!SMBC日興証券の相場操縦は組織的&手口も判明
先日、ブログでも紹介しました「SMBC日興証券の相場操縦事件」で、違法行為の手口が少しづつ報道されています。
また、東京地検特捜部は既に逮捕された幹部社員4名とは別に、「法人としてのSMBC日興証券を起訴する方針」のようです。
また、3月24日にはSMBC日興証券の副社長も逮捕され、組織ぐるみの犯罪と判断された模様です。
この事件はSMBC日興証券が株価を不正に操作して、ブロックオファーで売却する前に株価を吊り上げた事件だよね。
本当にこれが証券会社でまかり通っているなら、個人投資家はカモにしかならない。
日興証券を利用している個人投資家は、かれらのカモであり養分ですよ。
ただ、日興証券だけでなく営業マンを抱える大手証券会社は、すべてこんなものかもね。
だから…少しでもはやくネット証券に移行した方がいいよ。
本日のブログはべっちゃんが怒っているSMBC日興証券がによる相場操縦の手口について、報道を参考に解説します。
今回の相場操縦の経緯は過去ブログ「SMBC日興証券の役員逮捕!ブロックオファーを簡単に説明」を見て下さい。
SMBC日興証券の相場操縦の手口
まず今回の不正行為は買主である機関投資(企業を含む)と、売主のSMBC日興証券(以下日興証券)の戦いが本質です。
過去ブログでも言いましたがブロックオファーとは、まとまった数の株式を時間外取引で売買する手法です。
ブロックオファーを実施する証券会社は、買値より高く買ってくれる投資家を見つけられれば、安全に利益を出せるのでうま味のある取引と言ってよいでしょう。
そうだよね。
安く買って高く売る…これは商売の基本だから。
でもなんで相場操縦が必要なの?
ここで問題化するのはブロックオファーは証券会社の多くが手掛けるサービスで、日興証券も平成24年から開始しています。
つまり、ブロックオファーは証券会社にとって、うま味のある取引であるから故にライバル証券会社も多いんだよ。
そこで日興証券は他社との差別化のために、売却する「取引日」を事前に設定していたんだ。
一般的には取引日は明確化していないの?
そうみたいだね。
ブロックオファーではなるべく高い価格で売却したい思惑から、売却日を曖昧にすることが多いそうだよ。
しかし日興証券は購入を持ち掛ける機関投資家に対して、「翌日の終値」などと取引日を明確に設定していたんだ。
これ自体は他の証券会社との差別化であり、買主にとっては公平な取引だと思うよ。
しかし、結局これが不正を働く要因になったんだよ。
機関投資家とSMBC日興証券の戦いは個人投資を無視
ブロックオファーを手掛ける他の証券会社では、取引日を曖昧にして後日相談レベルで進めていますが、日興証券では「購入を打診する時点で取引日を設定」してしていたと報道されています。
それなら購入を打診された機関投資家も安心できるよね。
株価が高い状態で買うリスクが減るから。
まぁ、売る方も買う方も平等のリスクかな?
べっちゃんwwwww
甘いよ!
実際にはこのような取引をおこなうと、ブロックオファーで購入する機関投資家(買主)は、取引日の株価を少しでも下げようと動くでしょう。
つまり、機関投資家は少しでも株価が下がるように「空売り」などを仕掛けて、売り圧力を該当銘柄にかけます。
そうかぁ
取引日が決まっているから、購入する側(買主)も空売りで相場誘導ができるんだ!
そして日興証券(売主)は株価を下げさせないように、大量の買い注文を仕掛けます。
さらに日興証券は株価を下げさせないだけでなく、株価の上昇を狙います。
今回の日興証券の逮捕劇でこのような攻防がどの程度あったのかは不明ですが、ブロックオファー時の売主と買主の攻防戦はこのような理由でおこなわれているそうです。
買主も機関投資家レベルなら、株価下落目的での空売りも違法行為です。
一緒に逮捕してもらいないよ。
売主、買主ともに逮捕だぁ!
SMBC日興証券エクイティ本部の利益は773億円
今回の相場操縦で逮捕されたのは日興証券の大株主を担当するエクイティ本部の4人と違法行為の報告を受けていた副社長です。
みんな経歴も素晴らしく、まさしく金融エリート集団ですね。
まるでテレビの世界ですよ。
エクイティ本部ができたのが平成26年、現在では年間773億円の利益を出す日興証券の稼ぎ頭に成長しています。
日興証券にとって個人投資家の取引なんかより、大口取引の方がよっぽどうま味があると思っていたんだね。
個人投資家へのあの態度がよくわかるよ。
J塾長も嫌な思いをさせられたので分かりますが、日興証券のような大証券会社は個人投資家をなんとも思っていないですから。
個人投資家を養分にして、自分だけ大儲けをするような金融エリートが5人逮捕されたことは、日本の株式市場にとってもよいことだと思います。
大手証券であっても不正はゆるされない…と。
SMBC日興証券の法人としての相場操縦は罰金7億円
東京地検特捜部は日興証券エクイティ本部の相場操縦を会社ぐるみとみており、法人としての日興証券を起訴する方針だと報道されています。
どんな罪?
軽かったら嫌だな。
社長の懲役とか?(笑)
さうがに社長の懲役はないけど、金融商品取引法では相場操縦の罰則を「罰金7億円以下」と定めています。
日興証券の規模で7億円は高いのか?安いのか?…安すぎだよね。
年間で700億円以上の利益を出している部署に7億円以下って…日興証券にとっては痛くも痒くもないよ。
「ばれないようにやらなきゃ」って思うかも?
アメリカみたいに200億円とか1,000億円でないと抑止力は期待できないな。
とくに悪質な大手企業は…
日本は大手企業に対して甘いよね。
個人投資家を馬鹿にしているSMBC日興証券は使わない
この件で腹が立つのは、ブロックオファーの相場操縦は売主と買主の攻防のように報道されていますが、その横で事情の知らない一般個人投資家が惑わされて購入している可能性があるからです。
突然、買い注文が増加したら「何か好材料が入ったか?」と勘違いして、株式を購入する人もいるでしょう。
しかし、それは見せかけの買い注文で、翌日には何もなかったように下落します。
実際に相場操縦で株価が上がった場合、その上げを作ったのは騙された個人投資家の資金によるもので、日興証券を儲けさせるために資金を提供したようなものです。
つまり、日興証券のブロックオファーの利益は、騙された個人投資家の資金が含まれていると理解してください。
現在、東京地検特捜部や日興証券は不正を行った銘柄を公表していませんが、容疑は5銘柄でさらに5銘柄に疑いがあるそうです。
10銘柄だけどまだまだ一杯あるよね。
ブロックオファーのサービス開始が平成24年だから、相当数の不正で個人投資家が損害を被っている可能性があるよ。
再度言いますが、このような不正を長期間おこなっていても、罰金7億円ですよ。
年間700億円以上も儲けているのに…たった7億円…しかも罰金の上限が7億円だと。
J塾長のような個人投資では日興証券の不正に反撃する方法がありませんが、J塾長はこれからも…いつまでも…SMBC日興証券とは縁を切りたいと思っています。
SMBC日興証券を普段利用している人は、彼らが個人投資家にやっていることをよく理解して考えた方がいいよ。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。