老後FIREに必須の年金!4月からの制度改革で年金が2倍に

年金制度改革

FIRE(ファイア)生活は「不労所得により自由な生活スタイルを構築する」ことですが、将来的な不安がないこともありません。

たしかに今は順調でも将来的に何が起きるかはわからないよね。

とくに高齢になると金融商品を運用するのにも手間取ることもあり、無理をして大きな損失を出す可能性があります。
そこでJ塾長はやはり一定の年齢を迎えた時点では、年金を柱とするFIRE(ファイア)生活を考えています。

2022年4月から老齢年金の制度改革が行われ、条件により年金額が約2倍に増やすことが可能です。

本日のブログは来月から施行される年金制度改革について紹介します。

たまにはFPらしい話題もあるんだね。

公的年金制度に関する話題は「FIREと年金の関係!早くFIREしても年金は投資と考える」も見て下さい。

 

 

75歳まで繰下げると年金額が84%増(繰下げ受給の上限引上げ)

今回の改正で注目されているのが、年金開始日の繰下げによる受給額の増額です。

でも繰下げによる受給額アップは今までもあったよ。

そうですね、今までは基本的な受給権を得られる65歳から70歳までの繰下げ受給が可能でした。
しかし今回の改正では今までの70歳からさらに5歳繰下げして、75歳までの繰下げが選択できます。

年金の繰下げによる増額は月0.7%なので、1年間繰下げすると8.4%年金額がアップします。

今までは60歳から70歳までの5年間、繰下げが可能だったので最長で42%の増額が可能でした。

しかし、今回の改正ではさらに75歳まで5年間の繰下げが選択できるので、さらに42%加算されて合計84%の増額が可能です。

繰下げで増加する年齢ごとの増加率を見てみましょう。

  1. 65歳:増加なし
  2. 66歳:8.4%増
  3. 67歳:16.8%増
  4. 68歳:25.2%増
  5. 69歳:33.6%増
  6. 70歳:42.0%増
  7. 71歳:50.4%増
  8. 72歳:58.8%増
  9. 73歳:67.2%増
  10. 74歳:75.6%増
  11. 75歳:84.0%増

 

FIRE(ファイア)を目指す人は、会社を辞めて厚生千金ではなく国民年金のみに加入するケースが多いから、年金が大きく増える制はいいよね。
あくまで選択だから生活状況で選べるから。

「保有する資産を4%程度で運用し、得られた不労所得で生活をする」ことで、30年程度はFIRE(ファイア)生活が可能だと言われていますが、日本では公的年金制度があるので、現実的には年金受給まで生活を維持できれば大きな問題はでてきません。

しかし、FIRE(ファイア)生活に入るまで加入している年金が、厚生年金、国民年金、共済年金などの種類により受給額に差が出ることから、年金の繰下げ受給を活用して年金額を調することが大切です。

65歳になった時点で保有する資産の運用状況を見極めて、余裕があれば繰下げ受給の選択もありだと思いますね。

年金の繰下げは不労所得の状況を把握して上で、よく考えて選んでください。

ちなみに今回の改正で繰下げ受給が伸びる対象者は、昭和27年4月2日以降に生まれた人です。

 

繰上げ受給時の減額が少なくなる(繰上げ受給の減額率の見直し)

年金は受給を遅らせる繰下げ受給だけでなく、65歳よりも前に受給を開始する繰上げ受給があります。

年金の繰上げは60歳から可能で、今までは繰上げる月ごとに0.5%の年金額が減額されていたよ。
つまり1年間繰上げ受給したら6%、年金受給を60歳からにした場合は5年間の繰上げ受給だから年金額が30%減額されるんだよ。

今回の改正では今まで0.5%だった減額率を0.4%に変更することで、繰上げ受給に対する減額を緩和する変更になります。

改正後は繰上げ受給1ヵ月ごとに0.4%の減額ですから、1年間で4.8%、5年間なら24%の減額となります。
現行制度が5年間で30%の減額なので、6%もお得になった訳です。

繰上げで減額する年齢ごとの減額率を見てみましょう。

  1. 60歳:24%減
  2. 61歳:19.2%減
  3. 62歳:14.4%減
  4. 63歳:9.6%減
  5. 64歳:4.8%減
  6. 65歳:減額なし

今までは繰上げ受給すると5年間で30%も少なくなった年金が、改正で6%も緩和されたんだよね。

コロナの影響もあり生活費で困っている人は多いので、今回の改正で繰上げ受給を選択する人も多いと思います。
FIRE(ファイア)生活者のなかには、ぎりぎりの資産で生活している人もいます。
そのような人にとっても、年金の繰上げ受給を選択しやすい環境になったと思いますね。

年金を5年間繰り下げると42%増、5年間繰り上げると24%減…繰り上げの方がお得なイメージもあるね。

ただし、年金の繰上げは一度選択すると変更ができないため、一生涯年金額は減額されたままです。

将来の生活設計を考えた上で判断してください。

ただし2022年3月31日時点で60歳を超えている人は、今回の改正の対象外です。(現行制度の1ヵ月0.5%減額のまま)

 

FIRE(ファイア)と年金の考え方

高齢者の悩み

日本では優れた年金制度があります。

J塾長は日本の年金は優れた不労所得として見ており、将来的な生活では必須だと考えています。

つまり…めちゃくちゃ当てにしています。

年金は受給が始まると一生涯続く不労所なので、FIREでは年金受給までの生活を確立させることに注力しています。

年金の受給が始まるとFIREで運用していた資産を切り崩しても、大きな問題にはならないと感じていますが、まずは必要な年金額をあらかじめ計算することも大切です。
J塾長は厚生年金が15年程度で、あとは国民年金ですから、受給額は一般的な厚生年金よりも少ないです。

受給開始年齢を迎えたらその時点の資産を考えて、なるべく繰下げを考えたいと思います。

でも公的年金は破綻するって騒いでいる人もいるよ。

国の年金が破綻したら、日本経済も破綻しているよ。

そうなったら貯金や預金も意味なし、通貨である日本円も紙くずだから、何をしても同じなんだよ。
よく「年金を払うくらいなら貯金する」なんて言っている人がいるけど、本当に意味がわかりません。
ドルや金、不動産を買うならわかりますが貯金なんて…www

さらに日本経済が破綻しているのにドルが無事とも思えませんねぇ。

まぁJ塾長が年金を貰えるようになる時代に、日本国が存在していれば問題はないでしょう。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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