アメリカの利上げで狙い目はUSリート?米国ETFのIYR

USリート

前回のブログでは円安が進行している話をしましたが、円安が進む背景の一つとしてアメリカの利上げが関係しています。

アメリカはインフレを抑制するために利上げを決めたんだよね。

アメリカ市場はインフレ状況にあることが明確なので、米国政府は0.25%~0.5%の利上げにより加熱した市場を冷却させています。
企業は利上げによりお金を借りにくくなるので、過剰な投資を控えることになり、結果として物価上昇を抑える効果があります。

ただし、利上げでインフレがどの程度改善されるかは不明で、原油高の状況でしばらくはインフレが続く見通しもあります。

本日のブログはインフレ下における不動産投資…米国リート(USリート)について考えます。

円安とインフレについては過去ブログ「円安局面でのFIRE投資は?J塾長の米国ETFの状況も報告」も見て下さい。

 

 

インフレ時に強い投資は何?

過去のブログでも触れましたが、物価が上がるインフレ時に強い投資の一つとして「不動産」があります。

物価が上がると不動産価格も上昇するから、売却することで利益がでるね。

不動産価格が上がることで、売却することで大きな利益がでます。
また資産価値があがることで、担保としての資金調達が高まるメリットもありますね。
さらに賃貸物件を保有している人は、家賃も値上げされることからインカムゲインも高まります。

つまりインフレ時には建物価格だけでなく、賃貸における家賃も値上げされるのでインフレに強い投資と言われています。

 

インフレ期待からUSリートが上昇中

米国のリートがインフレ期待により上昇しています。

米国のリート指数である「NFSE NAREIT All REITs」を見ると、2020年1月には大きく値を下げましたが、それ以降は順調に上昇し、現在はコロナによる下落前から約30%も高くなっています。

ウクライナ紛争で一時下落しましたが、現在は急激に値を戻しています。
米国リートの他の指数(MAISなど)を見ても、大方同じ動きなので米国リートが強い動きをしているのは間違いないと思います。

なんでアメリカのリートが上昇しているの?

あくまでJ塾長は指数しか見ていないので、個別のリートの状況は不明ですが、全般的にはやはりインフレよる影響を回避するために資金がリートに集まっているのではないでしょうか?

 

アメリカの不動産価格はこれからも上昇へ

現在のアメリカはアフターコロナによる経済活動が復活しており、各種需要が増えている状態です。

しかし年4%を超えるインフレは最終的に経済を破綻させる可能性があることから、年2回〜5回程度の利上げを計しているようです。

そうなると不動産価格はどうなるの?

利上げで需要が低下すると不動産価格は下落し、USリート指数も下がるでしょう。
しかし利上げをしてもすぐには市場は反応しないので、しばらくは不動産価格も上昇すると見ています。
インフレ対応である利上げですが、現実的には政府がインフレを認めることになり不動産価格が上昇するのですね。

またウクライナ紛争や原油高の状況では、過度の利上げは経済を停滞させる恐れがあるので、FOMCも大きな利上げはできないと思います。

ヨーロッパでは未だにウクライナ紛争問題があるので、見通しが立てられませんが、アメリカ経済は利上げを実施しても強い動きは変わらないと思います。

つまり不動産価格は今年も上昇すると考えています。

 

米ドル資産としてUSリートETFはどう?

ドル

前回のブログでも紹介しましたが、分散投資を考える上で米ドル建ての投資も効果的です。

そうなるとやっぱりUSリートがいいの?

もちろんJ塾長が保有する高配当株や連続増配株などのETFも良いのですが、選択肢の一つとして、アメリカのリート指数に投資するUSリートETFも魅力的です。

日本でも東証に「iシェアーズ 米国リート ETF(1659):USRT」など信託報酬が安いETFが上場しているので、検討するのもよいと思います。

 

USリートに投資するならIYRが鉄板

日本に上場しているUSリート指数ETFも良いのですが、為替などの動きを考えると直接米国ETFを購入した方が分散投資としては効果があります。

そこで注目したいのがIYR(iシェアーズ 米国不動産ETF)です。

IYRはDow Jones U.S. Real Estate Capped Indexをベンチマークとして投資しているETF商品で、総資産が40億ドルを超えています。
分配金の利回りは2.1%~2.5%程度で、米国高配当株ETFよりは若干少ない水準ですね。

IYR以外にもRWR(SPDRダウジョーンズREIT ETF)などがありますので、比較してもよいでしょう。

東証に上場している1659と、IYRならどちらがいいの?

どちらも大きな違いはありませんが、IYRは信託報酬が0.42%と1659(信託報酬0.22%)よりも高くなっています。
日本円で投資するなら1659、直接ドルで投資するならIYRと考えたらわかりやすいでしょう。
分配金の利回りは同程度なので、円かドルかで考えてください。

 

アメリカの不動産に投資するならETFがおすすめ

米国リートの投資では投資信託も数多く販売されていますが、信託報酬が高い商品が多いのでETFを利用した方が無難だと思います。

投資信託だと信託報酬が年間で1.5%~2.0%程度もあるから、購入するさいには注意が必要だよ。

これからのインフレ経済に対応するためには、円資産以外にドル資産を持つことも重要です。

アメリカの不動産に幅広く投資するUSリートETFを利用して、インフレリスクを分散させる方法も考えてください。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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