すかいらーく株を売却!大量閉店の影で人材枯渇の可能性?

実はJ塾長は昨年、株主優待株の整理を行っており、長年持ち続けてきた「ゼンショー」、「マクドナルド」、「ワイズテーブル」、「クリエイトレストランツ」、「アルペン」、「JFLA」…など優待株中の約30銘柄を売却しました。
株主優待は貰うと嬉しいけど、利回りで考えると高配当株に劣ることが多いよね。
株主優待株を売却した理由は、貰ってもヤフオクに出品することも多く、実際に使用するこも少なくなったからです。
また実際に優待を使用すたときに、不快な対応をされることもあったからです。
なかには優待券自体を知らないスタッフも少なくありませんから…
でも今でも優待株はいくつか持っているよね。
「すかいらーく(3197)」、「コメダ珈琲」、「コロワイド」、「アトム」、「イエローハット」、「オートバックスセブン」…など、12銘柄の株主優待株は未だに保有しています。
しかし、このなかから「すかいらーく(3197)」を売却することにしました。
本日のブログは主観ではありますが、「すかいらーく(3197)」を売却する考えに至った経緯を紹介します。
株主優待については過去ブログ「ウクライナ紛争で飯田グループHがピンチ?高配当で割安水準」も見て下さい。
2020年~2021年で約200店舗を閉店
数字的には確認していませんが、「すかいらーく(3197)」は、2020年11月に2021年末までに全国200店舗を閉店すると発表していました。
そんなに閉店したんだ?
J塾長の近所でも3店舗あったガストが1店舗だけになりましたね。
2店舗が閉店になった訳です。
すかいらーくはコロナ下で経営が悪化、不採算店舗の清算を進めており、その結果として2020年の赤字から2021年12月期は経常利益143億円、純利益87億円を達成しています。
ヤバイ!すかいらーくの今期は大幅な減益を予想
そのなかで今期の状況を見ると、順調に事業はすすんでおらず、経常利益は前期比で50%減の75億円、純利益も50%減の40億円程度を予想しています。
採算の悪い店舗を閉店することで、効率化は図れたけど今度は収益が悪化しているのかな?
すかいらーくはガストではなく、別業態の店舗を新規出店する計画があるようですが、コロナ禍の状況でそれも進んでいない印象を受けていますね。
すかいらーくは株主優待銘柄として人気ですが、配当もおこなっています。
前期の配当は年間で14円でしたが、決算では12円に減配することを発表しています。
さらに今期は6円減配して年間6円の予定です。
配当利回りは0.39%程度ですね。
すかいらーくは株主優待が人気ですが1,000株保有で、年間3,4000円の食事券が貰えます。
- 100株以上:2,000円(年間4,000円)
- 300株以上:5,000円(年間10,000円)
- 500株以上:8,000円(年間16,000円)
- 1000株以上:17,000円(年間34,000円)
優待利回りは1,000株保有で2.25%程度だね。
総合利回りは2.64%と高配当ではないよ。
以前は優待利回りも高かったんだけど、昨年の改悪で利回りも低下していました。
だけど…思い入れもあったのでキープ判断でした。
まぁこれが間違いでしたね。
すかいらーく株の売却を決断
普段のJ塾長は株の売却について躊躇しないのですが、すかいらーくは個人的に思い入れがあったので1,000株ほど所有していました。
ガストなどがない時代に、子供とファミレスの「すかいらーく」にはよく行っていました。
その思い出があるので、ずーっとすかいらーく株を保有していました。
しかし、先日ガストであるトラブルが生じ、すかいらーく株の売却を決断しました。
ネットでテイクアウトを注文し、指定の時間に受け取りにいったのですが、食べようとしたら中身が違ったのです。
まあ、人間だから間違いはあると思って、店舗に電話してすぐに持ってきてもらおうとしました。
電話に出た店長は「後日返金します…」で、商品を交換する提案をしません。
さらに「いまから伺っても迷惑でしょうし…」と勝手にこちらの思ってもみない感情を作り出します。
J塾長はまだ夕方だから注文した商品を持ってきてもらおうと電話したのですが、「いまから伺っても迷惑でしょうし…」と言ってもいないことを勝手に決めつけられてしまいした。
ちなみに店舗から自宅までは10分もかかりません。
以前、他のファミレスでも同様のことがありましたが、そこはすぐに新しい商品を持ってきてくれました。(当たり前ですよね)
けっこう怒っていたよね。
正直、商品を間違えることもあるし、それ自体は仕方がないですよね。
だけど間違えたならしっかり対応しろと言いたい。
間違えることは人間の能力の問題だから怒っても仕方がありません。
しかし間違えたことを正さないのは性格の問題であり、それが店舗の責任者であるのなら株主として納得できないかったのです。
とくに今回はJ塾長が言ってもいない感情を勝手に作り出して、適当に誤魔化す態度が気に入らないですね。
要は間違った商品を提供して、「後日金は返すから、おとなしく間違った料理を食っとけ」と言われた状況だと思ってください。
ひゃー
それは酷いね。
ネット注文だから聞き間違いもないし、家も近いし、この対応はひどいね。
「返金するからそれを食っとけ!」みたいな話だよね。
気分が悪いので商品は捨てました。(捨てるはよくないですが…)
さらにあとから別の人から電話があって、返金は現金書留で送るって言っていましたよ。
「800円の返金を現金書留でするのか?」と思いましたね。
サービス業としては最悪の対応だと感じました。
本当にこの店長(マネージャー?)はクソだと感じましたね。
そんなことがあったので、急遽すかいらーくの投資判断を再確認するために、決算等の確認することになったのです。
すかいらーくは人材不足が深刻か?

すかいらーくは一部店舗の閉店を進めるなかで、社員に対する賞与のカットなどを行っているようです。
2020年の賞与は25%カット、現在も人権費を抑制する取り組みを行っているようだよ。
なんせ店舗のスタッフ数が少ないよね。
あれではランチ時間などはキッチンが回らないと思います。
店舗によってはタブレットや配膳ロボットを取り入れていますが、それでさらに人数を減らすことでミスが多発すると思います。
これはJ塾長の主観であり感想ですが、すかいらーくは大量の店舗の閉店だけでなく、同時に優秀な人材も失っていると想定されます。
実際、地方のガストのスタッフは、ろくに研修も受けていない素人ばかりです。
J塾長は過去に事業としてイタリアンレストランの経営を行っていた経験があるので、そこは大きく感じています。
昨年、経験したガストではランチ時にスタッフ2名(店長とアルバイト女性)で対応しており、食事が50分間出なかったこともありました。
スタッフが少なければ人数制限なり、休業なりすればいいのに、無理やり営業して顧客に迷惑をかけています。
すかいらーくの人材不足は深刻な様子がわかります。
すかいらーく株の売却を決定…もう売りました!
このようななかですかいらーく株の売却を決定しました。
売却理由をまとめてみましょう。
- 業績が芳しくない
- 配当の減配
- 優待の維持が怪しい(近日中に再改悪か?)
- 店舗の閉鎖に伴う新規出店が進まない
- 良い人材が流出している可能性が高い
すかいらーくは思い入れもあったので、長期保有してきましたが、売却することにします。
と言うか…先ほど売却しました。
若干の含み益が出ていたので、損失もなく良い判断だったと思います。
株主優待株は思い入れに左右されることもある
株主優待株を購入する場合は、優待内容に魅力を感じることが多いのですが、なかには過去の思い出などを考えて選択することもあります。
J塾長は他の優待株には厳しいのに、すかいらーく株は業績が悪くても、優待が改悪されても、売却を検討しませんでした。
今回は損失は出ていませんが、やはり思い入れがある優待銘柄であっても業績や優待内容を随時確認して判断することが大切だと感じました。
銘柄の評価は実体験を信じて
今回のように「自身が投資している」、「投資を検討している」企業で、さまざまな経験をすることがあります。
単純に企業のサービスに好感を持てたら「投資」、イマイチだったら「保留」、嫌な思いをしたら「投資しない(売却)」的な対応は大切だと思います。
FIRE(ファイア)は長期投資なので、現場の印象での判断は重要で、アナリストの評価や決算だけではわからないこともあります。
今回のすかいらーくでは業績うんぬんよりも、「人材不足と教育の劣化」を感じました。
タブレットや配膳ロボットを積極運用しているのも人材不足が原因で、最終的にはアルバイトとロボットだけの運営になるかもしれません。
「所詮ファミレスなんてそんなもの…」と考える人も多いと思いますが、J塾長はすかいらーくには、別の良いイメージを持ってたので残念です。
だから売却して見直すことにしました。
また将来的に投資判断をすることもあるかもしれませんが、現状では投資したい企業ではありません。
投資判断は決算やチャート、指標などで判断することが多いのですが、企業が提供しているサービスなどを実体験して判断することも重要だと改めて感じています。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。