ウクライナ紛争で防衛銘柄が今年のトレンド?本命は三菱重工業

三菱重工業

ウクライナ紛争は未だ終結しておらず、避難を余儀なくされている方々は本当に気の毒としか言いようがありません。

J塾長も楽天が実施したウクライナ支援募金などに参加しました。
少ない金額ですが少しでも役に立てれば幸いです。

今回の紛争は終結していませんが、同時に注目されているのが日本の「防衛(国防)」ではないでしょうか?

平和を維持するには一定の防衛力が必要なことを今回の紛争は示しており、日本も国の防衛について装備を含めて考えなくてはなりません。

このような状況のなかで注目されているので、防衛銘柄と呼ばれる企業です。

本日のブログは日本の防衛銘柄の本命であり「三菱重工業(7011)」について考えます。

ウクライナ紛争の株式への影響については「ウクライナ紛争で飯田グループHがピンチ?高配当で割安水準」もご見てください。

 

 

三菱重工業は日本の防衛の中心企業

明治17年に造船所からスタートした「三菱重工業(7011)」は、船舶、航空機、鉄道、重機などを製造する巨大企業です。

 

三菱重工業(以下三菱重工)の製品

  • エネルギー製品
  • 航空製品
  • 宇宙開発製品
  • 船舶・海洋製品
  • 交通インフラ製品
  • 物流・運搬製品
  • 環境装置製品
  • 自動車関連製品
  • 産業機械製品
  • インフラ設備製品
  • 生活用品・レジャー製品
  • エンジニアリング事業
  • 防衛製品

 

三菱重工は日本有数の企業だけあって、船から飛行機、自動車…なんでも作っている印象を受けるよ。
凄いや。

年間で3.8兆円近い売上がある企業ですから、その規模は予想を超えていますね。
社員でも会社の全体像を把握するのは難しいと思います。

三菱重工は自衛隊に対して国防を支える防衛製品を数多く製造しており、今回のウクライナ紛争の影響から注目を集めています。

 

三菱重工の防衛製品

  • 特殊車両(戦車、戦闘車両など)
  • 艦艇・特殊機械(護衛艦、潜水艦、魚雷など)
  • 戦闘機(F-2、F-15J、F-4EJ戦闘機)
  • ヘリコプター(SH-60K、UH-60Jなど)
  • エンジン(TS1、TFE731エンジンなど)
  • 誘導機器(空対空誘導システム、空対艦誘導弾システム、地対艦誘導弾システムなど)
  • サイバーセキュリティ
  • その他(F-35組み立て、整備など)

 

三菱重工はいろいろな防衛製品を扱っているね。
メイドインジャパンだから品質も間違いないよ。

このように三菱重工は数多くの防衛製品を制作している企業です。
品質は世界トップクラスで、海外からも高い評価を得ています。

 

ウクライナ紛争で三菱重工業株が注目されている

日本だけでなく、ヨーロッパ、アジア、北米を含めた世界中で、自国の防衛に対する議論がされています。

何が議論されているの?

簡単に言うと「防衛力は十分なのか?」ですね。
つまりは仮に「他国が侵略してきた場合に、十分な軍事力があるか?」を再確認しているようです。

そうかぁ
実際の戦争を目の当たりにして、防衛体制が十分なのをか再チェックしてるんだね。

その結果、ドイツやポーランドなどヨーロッパの一部では、早くも国防費を引き上げたり、武器の購入をおこなったりしています。

このようななかで日本も防衛の見直しは必須であり、三菱重工株がそれに反応しているようです。

 

三菱重工業の株価は上昇トレンド

三菱重工チャート
参照:yahoo!ファイナンス

三菱重工の株価は2021年11月下旬に一時1株2,511円の安値をつけてから上昇トレンドに入っています。

紛争が始まった2月中旬にはさらに上昇を強めて、現在は4,200円水準まで上昇しているね。

短期間で70%程度の上昇なので、やはり防衛銘柄の中心として投資家に注目されています。
三菱重工は2015年に8,000円近い高騰を見せており、今回のトレンドもそこを目指す展開になる可能性は考えられます。

現在の三菱重工のPERは14.42倍、PBR:1.03、ミックス係数は14.85倍なので、まだ安値水準と考えてもよいと思います。

配当利回り2.10%なので、NISA運用であればFIRE(ファイア)銘柄としても考えられます。

しかし、三菱重工は配当狙いではなくキャピタル狙いで投資して、株価が上昇したタイミングで売却、高配当株に乗り換えるのがオススメです。

 

日本の防衛費も増額へ向かう

ヨーロッパでは国防費を増額する国が早くも出ていますが、日本も防衛費の見直しをおこなうことは間違いないでしょう。

防衛費の増額は三菱重工の売上に直結するので、業績も大きく改善されます。

また、日本では「防衛装備移転三原則」により、一定の条件で防衛装備を輸出することも可能なので、西側友好国に対する防衛装備の輸出も本年から本格化する可能性があります。

日本の潜水艦など積極的にアピールしているよね。

いままでは防空レーダーなどの輸出実績がありますが、潜水艦や哨戒機などは検討段階ですね。
しかし、今回のウクライナ紛争で日本の防衛技術に注目が集まるのは間違いないので、防衛製品の輸出も本格化すると思いますね。

日本の防衛費の増額と輸出の本格化…どちらも三菱重工にとっては追い風だぁ。

 

三菱重工業の決算はきびしいけど…

三菱重工の2022年3月期第3四半期累計の決算では、経常利益の進捗率が62%と3Q平均を下回っています。

しかし、累計の純利益は500億円に急拡大しており、前年同期比の15倍です。
計画に対して実績が下回っている印象があり、厳しい内容ですが着実に業績を回復していることがわかります。

さらに防衛費の増額が決まれば、急激に業績がアップするでしょう。

三菱重工の株価は外因により上下するので、今年に限っては過去決算よりも今後の防衛予算で動くと考えています。

 

三菱重工業は昨年の商船三井になれるか?

昨年はコロナ禍における海運需要から商船三井、日本郵船などに注目が集まり、株価も高騰を見せています。

今年の注目は何かを考えると、やはり防衛銘柄も本命の一つだと思います。

とくに過去の水準を見ると三菱重工は割高とは言えない株価なので、現状でも投資を検討してもよい状況ですね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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