24期連続増配!SPKは9期連続最高益で配当利回り3%超え
クラッチ、ブレーキ、各種フィルター、プラグなど自動車部品を取り扱う「SPK(7466)」が2022年3月期の本決算を発表しました。
SPKと言えば連続増配株としても有名だよね。
現在のトップは32年期連続の「花王(4452)」ですが、「SPK(7466)」は2位の23期連続増配となっていました。
そして今回の決算時に発表された配当では前期よりも3円増配の1株あたり40円に決定しました。
よって…ここに24期連続増配が決定しました。(祝)
本日のブログは24期連続増配となった「SPK(7466)」について紹介します。
連続増配については過去ブログ「連続増配株の花王、株価下落で高配当、オーケーとの対立が懸念」も見てください。
SPK 9期連続の最高益を達成
それでは2022年5月2日に「SPK(7466)」が発表した本決算を見てみましょう。
- 売上 : 476.8億円(前期419.0億円)
- 経常利益 : 22.8億円(20.4億円)
- 純利益 : 16.2億円(前期13.8億円)
売上は13%増、経常利益は11.7%増だね。
純利益も17.3%増と自動車業界は苦戦しているのに健闘しているよね。
決算報告を見るとコロナの影響や半導体不足からくる新車販売台数の減少から業績に悪影響が出ているようですが、自動車補修部品の安定供給などに力を入れた結果、一定の利益が上がったようです。
また海外事業ではコロナの影響が薄れた、中南米エリアで過去最高レベルの受注を達成しています。
今期(2023年3月期)はウクライナ紛争とコロナ次第
今回の決算発表と同時に今期である2023年3月期の連結業績予想も発表しています。
2023年3月期業績予想
- 売上 : 500.0億円
- 経常利益 : 23.0億円
- 純利益 : 17.0億円
今期も売上、経常利益、純利益ともに増収増益を予想しているよね。
経常利益は0.6%程度の増益だけど、それでも増益には変わらない。
コロナが収まれば実際にはさらに収益が拡大すると思うよ。
ウクライナ紛争や原油高も問題ですが、SPKにとっては中国のロックダウンの影響が大きいようですね。
中国のロックダウンが長期化しているので気になる問題です。
配当は24期連続配当が決定
冒頭にも説明した通り、SPKは花王と並ぶ連続増配銘柄です。
今回の決算でも増配が決まったから24期連続増配だよ。
スゲー
SPKは2020年に1:2の株式分割を実施しているので、そのまま比較できません。
株式分割後の換算で比較します。
- 2022年3月 : 40円
- 2021年3月 : 37円
- 2020年3月 : 36円
- 2019年3月 : 33.5円
- 2018年3月 : 32.5円
- 2017年3月 : 31.5円
- 2016年3月 : 30.5円
- 2015年3月 : 29.5円
- 2014年3月 : 28.5円
- 2013年3月 : 27.5円
ここ10年間の配当を比較してみました。
実際にはこれが24期続いているので、長期的に経営が安定していることを示しています。
見方を変えてSPKの配当性向をみるとここ数年は23%~26%あたりを推移しています。
また2022年3月期の配当性向は24.7%と少ないイメージですね。
J塾長が考える配当性向は30%~40%なので、SPKはまだまだ増配余力がある会社だと思います。
悪く言えば連続増配をする目的で、配当性向を少なく抑えているとも感じますね。
今期である2023年3月期の年間配当は4円増配の44円を予想しており、このままなら25期連続増配は間違いないと思います。
増配はされているけど配当性向が下がるのはあまり意味がないと思うなぁ。
J塾長も増配よりも配当性向を明確に定めている企業の方が、株主還元がしっかりしている印象を受けます。
増配しても配当性向が下がっていたら、株主還元が不十分だと思えますから。
SPKは割安水準でチャートも安定
チャートを見るとSPKの株価は1,250円~1,400円のレンジ幅で推移しており、大きな株価の変動はみられません。
株価が安定しており、暴騰もなければ暴落もない印象ですね。
SPKのPERは9.27倍、PBRは0.67倍、ミックス係数は6.21倍と株価的には割安水準です。
また今回の増配により1株あたりの配当が40円となり、配当利回りは3.03%に上昇しました。
ミックス係数でも割安、配当利回りも3%超えだからFIRE(ファイア)銘柄として利用できるよね。
株価の変動も少なく、業績も安定、さらに連続増配中なので、FIRE(ファイア)銘柄としてはおススメできる銘柄です。
ただしあくまでFIREの配当狙いで、キャピタル狙いには不向きでしょう。
今期予想も控えめなので、株価が大きく値を上げることは難しいと思います。
長期保有で安定配当を狙う人は、投資を検討されてもよいと思います。
自動車産業は半導体不足で新車の納車が遅れていますが、中国のロックダウンが解消されれば一気に動き出す可能性もあります。
3%の配当利回りが見込める状態で投資を検討されてはいかがでしょうか?
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。