JAL赤字決算でも需要拡大で急回復予想…投資タイミングは?

2022年5月6日、「日本航空(JAL:9201)」が2022年3月期決算を公表し、純利益が1,775億円の赤字になることがわかりました。
航空会社はコロナの影響で需要が減って大変な1年だったよね。
それでも2021年3月期決算では純利益が2,866億円の赤字だったから、大幅な赤字縮小で着地しました。
本日のブログは決算発表で大幅な赤字を出したJALの投資タイミングについて考えます。
JALの投資については過去ブログ「【緊急宣言解除】アフターコロナ狙い目はANA、JAL」も見て下さい。
JALは今期、旅行需要回復見込みで黒字化を予想
「JAL(9201)」が2022年3月期の決算を発表しました。
- 売上 : 6,827億円(前期4,812億円)
- 経常利益 : △2,466億円(前期△4,040億円)
- 純利益 : △1,775億円(前期△2,866億円)
2021年3月期よりは改善されたけど、経常利益で2,466億円、純利益で1,775億円の赤字は大きいね。
やはりオミクロン株の流行で、まんえん防止措置を発出したのが大きいねよね。
オミクロン株の流行は予想していなかったから、仕方がない状況ですよね。
2020年秋にはGoToトラベルで需要が増加していたので残念な結果です。
しかし、赤字幅は縮小しており、現在はコロナ対策もひと段落しているので、今期である2023年3月期は大幅な回復が見込まれます。
今期の予想は450億円の黒字
JALの決算発表では2023年3月期については純利益で450億円の黒字を予想しています。
- 売上 : 1兆3,900億円
- 純利益 : 450億円
売上は2倍を予想しているね。
日本だけでなく海外から日本に入国する外国人も増えているので、大幅な売上増を予想しています。
また現在、1日の入国者数が1万人に制限されていますが、近い段階で3万人に増加する予定です。
そうなるとJALの国際便には追い風となるでしょう。
円安の影響でインバウンド需要が復活か?
現在のドル円は1ドル130円水準で推移しており、数ヵ月前と比較して20円近く円安になっています。
円安の原因は原油高やウクライナ紛争、アメリカの利上げと言われていますが、実際の原因はよくわかっていません。
つまり、円安がどこまで続くのか予想できない状況で、このまましばらくは円安が続く可能性が高いと思います。
円安の状況はインバウンド需要にとっては有利ですが、アウトバウンド需要にはマイナスです。
円安では外貨が強くなるから、外国人は安い費用で日本旅行ができるね。
円安は18%程度進んでいるから、単純に18%安く日本旅行ができるんだよ。
そうだね。
でも日本人が海外旅行に行くには18%以上値上がりする可能性もあるよ。
とくに海外で食事やお土産を買うにも、外貨に両替した時点で高くなってしまうんだ。
その意味では外国人は日本に来やすいけど、日本人は海外旅行に行きにくい状況なんだね。
しかし、JALの赤坂社長は国内の旅行需要は増しており、円安による影響は限定的だと話しており、大きなマイナス要因にならないとの考えを示しています。
ただし、コスト増により実施した運賃値上げは暫定ではなく、継続的な値上げとしています。
どうも燃料費だけでなく、北米のインフレ加速による人件費の高騰もあるみたいだ。
いよいよ最後の投資タイミング到来か?

過去にもJALの投資タイミングについては考えてきたJ塾長ですが、いよいよ最終的な投資タイミングが来たと考えています。
現在の株価は2,242円水準で、昨年秋から膠着状態が続いています。
一時的には1,800円まで下落しましたが、長い陰線も出ておりそろそろ上昇を始めると考えています。
まずは入国者制限の緩和が重要なポイントです。
政府の制限措置が緩和されることは、JALの業績に直結するので注目ですね。
またGoToトラベルの再開も予定されており、それらが実現することで株価はしっかりと上昇に向かうのではないでしょうか?
入国者制限とGoToトラベルに注目です。
J塾長は既にJAL株を保有しており、新たに購入する予定はありません。
しかし、これから投資を検討している人は、そろそろタイミングかなぁ?と思います。
コロナの新株の報道も出ていますが、マスコミの話ほど酷い状況ではなさそうです。
緊急事態やまんえん防止を意識する必要もないかもしれません。
JALは赤字で配当はありませんが、株主優待で航空券の優待を受けられます。
オークションなどの売却可能で、配当代わりにも活用できます。
そろそろ旅行に行きたいですよね?…ついでにJALの投資もいかがでしょうか?
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。