ヤマダホールディングスが自社株買いでストップ高!買うなら今
大手電器販売であるヤマダデンキを展開する「ヤマダホールディングス(9831)」が2022年5月6日に本決算を発表しました。
J塾長も持っている優待株で人気の銘柄だよね。
ヤマダデンキで使用できる額面500円の割引券がもらえるんだ。
ヤマダホールディングスはヤマダデンキのも親会社(持ち株会社)で、株主優待だけでなく配当利回りもたかいことからFIRE銘柄としても人気です。
しかし最近は業績もパッとせず、株価も低迷したままでした。
さらに昨年は株主優待の改悪などもあり、しばらくは低迷したままだとあきらめていました。
しかし、2022年3月期本決算を発表した翌営業日である5月9日、ヤマダホールディングスの株価はストップ高の471円に上昇しています。
本日のブログは自社株買いの発表で株価が急騰した人気優待株「ヤマダホールディングス(9831)」について紹介します。
ヤマダホールディングスの株価については過去ブログ「大丈夫かヤマダ電機!ヤマダHDの下げが止まらない…投資は?」も見てください。
ヤマダホールディングスの決算はイマイチだった
5月6日に「ヤマダホールディングス(ヤマダH)」は、2022年3月期の連結決算を発表しました。
- 売上 : 1兆6193億円(前期:1兆7525億円)
- 経常利益 : 741億円(前期:988億円)
- 純利益 : 505億円(前期:517億円)
ムムム…
前期と比較して減収減益じゃない!
この決算では株価がストップ高になるはずないよ。
みんな勘違いしたんじゃないの?
もしや…記念配当とかの裏技を使ったとか…
そうだよね。
普通だったらこの決算内容でストップ高はないよね。
また配当も18円に決まったようで、配当利回りは3.9%程度です。
とくに記念配当もありません。
でも株価が上昇したには理由があります。
それが決算と同時に発表された「大規模な自社株買い」です。
ヤマダホールディングスの大規模自社株買いを好感
ヤマダHは決算と同時に「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」を発表、今後1年間で2億株を上限とする自社株買いをおこなうとしています。
自社株買いって発行済みの自社株を、市場を使用して自社で取得することだよね。
流通している株式総数が減るから1株当たりの利益が高まり、それが株価上昇の要因になるんだ。
さすがべっちゃん、よくわかっているね。
今回は発行済株式のなかから2億株を取得する計画です。
また取得費用は上限1,000億円で期間は約1年だね。
ヤマダHDの発行済株式総数は8億3602万8153株だから23.9%の株式が取得される計画だよ。
そうなると市場に出ている株式が現在の76%程度に減るから、それだけ1株あたりの利益が増すんだよね。
ヤマダHが自社株買いを実施することは、株主の利益を高めることで株主還元が改善されます。
実際にヤマダHの説明では自社株買いの理由について「経営環境の変化に応じた機動的な資本政策遂行、資本効率の向上を通じて株主の皆さまへの利還元の充実を図るため。」と説明しています。
決算については減収減益でしたが、大規模な自社株買いが好感されることで、5月9日の取引は1株371円から471円とストップ高になりました。
これからヤマダホールディングス株の動き
自社株買いによる株価の高騰幅は5月9日の100円高水準でとりあえず収まっており、翌日の5月10日は下落に動いています。
自社株買いでお祭りだったけど、業績の問題もありこのまま上昇するとも限らないよね。
ヤマダHは2023年3月期の業績予想を公表しており、2022年3月期と比較して若干の増収増益を計画しています。
売上 : 1兆6,940億円
経常利益 : 800億円
純利益 : 519億円
2022年3月期実績と比較して売上で5%、経常利益で7.9%、純利益で2.7%増ってとこかな。
決算報告書では今期の不安材料としてコロナ感染の拡大や半導体不足を上げています。
しかし総売り場面積を年5%増加させるなどの、積極的な店舗開発も計画しており、さらにリフォームなどの住宅事業にも力を入れるそうです。
それではチャート的に見るとどうでしょうか?
チャート的にはこのまま上昇を続けるのは難しい印象を受けます。
とくにストップ高となった5月9日の出来高も少なく、翌日の5月10日の出来高も多くありません。
トレンドを変えるほどのお祭りにはならなかったようですね。
ヤマダホールディングスへの投資タイミング
ヤマダHは昨年株主優待の改悪を実施しており、現在の優待利回りは100株保有で3.2%です。(株価458円として)
配当は1株当たり18円なので配当利回りは3.9%、総合利回りは7.1%もあります。
PERは7.38倍、PBRは0.58倍、ミックス係数は4.28倍なので、割安水準の株価と考えられます。
J塾長としては自社株買いもあるので、今の水準よりも大幅に下落することは考えにくいので、タイミング的に投資はありだと思います。
450円~550円程度で推移すると思っているので、400円~410円程度で買えたらラッキーかな?
しかし、家電業界はネット通販が主流なので、これからも安売りの時代が続くと思います。
またインフレによる家電製品の買い控えも起こる可能性が高いと感じています。
半導体不足だけでなくインフレによる影響も踏まえて判断してください。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。