原発再稼働で注目される銘柄!高配当で割安の新日本空調

先日のブログで書きましたが、英国で岸田首相が行った講演で、原子力発電所(原発)の再稼働に触れていましまた。
「すみやかに再稼働」っていってたよね。
日本は点検が終わっている原発が複数基あり、それらを再稼働することで現在のエネルギー不足は大幅に解消されます。
アフターコロナの状況で日本は、外資や外国人投資家からの投資が必要で、そのアピールとしてもエネルギー不足を解消しなくてはならないはずです。
でもさぁ…なかなか再稼働しないよね。
ほんとうに大切なことは何一つも決められない総理大臣だよね。
岸田さんは非常時に総理をやる器ではありませんよ。
安倍元総理や高市氏だったら…と考えてしまいますね。
何も決められない岸田総理ですが、近い内には原発再稼働はしなくてはならないと思います。
そこで本日のブログは原発再稼働時に注目される銘柄のなかから、高配当で格安水準にある「新日本空調(1952)」を紹介します。
何も決められない岸田総理の発言については「英国から電力株に追い風?岸田総理が原発再稼働に言及」も見てください。
新日本空調は原子力発電所の空調設備で国内首位
「新日本空調(1952)」は、空調設備の専門企業で、「空気」、「熱」、「水」などの基本要素だけでなく、電気設備などの空調も提供しています。
提供される場所は会社のオフィス、病院、大型店舗、店舗、ホテルなどに留まらず、原子力発電所や付随施設などにも及びます。
ほとんどすべての空調設備を提供しているんだね。
タワーマンションなどの高層ビルの空調などは、経験がものを言う作業だから新日本空調のようなパイオニア企業は圧倒的なシェアを持っているよ。
また原発の原子炉施設のクリーンルームなども国内トップシェアだよ。
新日本空調が提供する原子力施設の空調
新日本空調が関わっている原発施設は、日本中で約20ヶ所あり以下のような設備を提供しています。
- 適切な温度、湿度を維持する設備
- 室内の空気を清浄化する設備
- 地震などの災害に耐える設備
- 原発内を負圧に維持する設備
- その他
空調設備だから温度湿度を保つのは大切だよね。
とくに原発施設内は室温を一定にしないと事故を誘発させる可能性もあるよ。
また放射能の問題もあるから空気清浄も大切。
ところで「負圧を維持する」ってなに?
建物内の気圧を外より低くすることだよ。
建物内の気圧を下げることで、原発施設内の空気が外に漏れにくくなるんだ。
出入りするときに耳は「キーン」ってなるかもね。
新日本空調はこれらの空調設備を設計・施工するだけでなく、保守や修理まで一貫しておこないます。
現在稼働していない原発においても、実際には原発設備は稼働しておりメンテナンスや改修、保守も行われています。
休止中の原発であっても完全止めることができないので、原子炉は低出力で稼働しています。
つまり原子炉が完全に停止しない限りは、空調設備は必須で新日本空調の役割も重要です。
2022年3月期の決算報告書では原子力規制に対応する設備改修を順次すすめており、それら工事も計画通り進捗していることが報告されています。
原発の再稼働が始まることで、新基準に合わせた改修が必要な原発の工事も加速する可能性があります。
そうなると新日本空調にとっては追い風ですね。
新日本空調の業績と株価

新日本空調の株y化は2021年9月をピークに下落しており、1株2,600円水準から現在は1,800円水準です。
約30%程度の下落だよね。
2022年5月12日に発表した2022年3月期本決算では売上は若干下がりましたが、経常利益、純利益ともに増益です。
- 売上 : 1,067億円(前期:1,072億円)
- 経常利益 : 73億円(前期:66億円)
- 純利益 : 54億円(前期:46億円)
コロナが落ち着いたので不動産開発の再開や、海外工事の再開による売上が好調です。
しかし、今期である2023年3月期は、円安や材料の高騰もあり、増収減益予想となっています。
- 売上 : 1,150億円
- 経常利益 : 69億円
- 純利益 : 46億円
売上は増えるけど経費高により利益幅は小さくなるね。
これはしかたがないかな?
円安や材料価格の高騰はどこの会社も厳しいのですが、さらに技術者の人件費が上昇している問題がありますね。
とくに海外の現場の人件費が高騰しているみたいだよ。
まぁ日本人の賃金も上げろよって言いたいですが…
新日本空調の配当と配当性向
2022年3月期の配当は年間75円と決まったので、配当利回りは4.2%程度です。
また今期である2023年3月期の配当予想も同じく75円を予定しています。
配当利回り4.2%もあればFIRE(ファイア)銘柄としては合格だね。
新日本空調の配当性向は30%以上またはDOE(株主資本配当率)3%を下限としています。
2023年3月期の配当予想も75円なので、予想純利益で考えると配当性向は38%になります。
株主還元はしっかりしているイメージの会社だよね。
新日本空調は格安水準で買場到来
PER:9.07倍、PBR:0.78倍で、ミックス係数は7.07倍と、新日本空調の株価は現在安値水準にあると判断できます。
これだけ大きい会社なのにPBRも低く、株価が放置されていたイメージがあるよ。
新日本空調にとって原発事業は事業の約2割程度ですが、再稼働があれば割合が増えると思うよ。
そうなると株価は一気に上昇する可能性も考えられるね。
また2022年3月の決算でみるとROAは5.4%、ROEは10.37%と合格圏だ。
2023年3月期の業績予想では増収減益予想となっていますが、増収であることはビジネスが順調であることを示しているので、これ以上の下落リスクは小さいと予想します。
チャート的にも2020年2月の安値の約1,670円がサポートとして機能してると見えるので、現状が投資チャンスだと推測しています。
配当利回り4%を超える原発銘柄、新日本空調に注目したいと思います。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。