VTIの下落で投資チャンス?厚切りジェイソンを責める初心者

VTI暴落

米国の利上げやウクライナ紛争、さらに資源高やインフレ…など、現在世界中で起きていることは投資家からすると悪材料しかありません。

そのなかでに日本人の投資熱は冷めていないようで、はじめて投資をおこなう20代が増えているようです。

なんで若い人の投資が増えているの?

日本人は投資を始めるのが遅いと言われているよ。
アメリカやイギリスでは社会に出たと同時に投資信託などを定期購入して資産形成を始めるんだよ。
だから日本人が若い年代から投資に興味を持つことは、彼らだけでなく日本経済にとっても良いことだね。
しかし、まだ投資になれていない人の中には、ベテラン投資家の話を完全に理解せず、結果として損失を生み、さらにネットで誹謗する問題が出てきています。

それは酷いな。
投資は自己責任で他人に頼る投資はクソだ!」って、ブログを始めた頃にJ塾長も言っていたよね。

よく覚えていたね。
J塾長も若いころに役員逮捕で有名な大手証券のラップファンドで、大きな損失を生んだことがあるんだ。
彼らの酷い対応や資産を食いつぶすやり方を目にして、それ以来、投資は全て自己判断と決めてきました。

もう一度言いますよ。

投資は自分で考えてやる!人の意見で投資することはクソだ!

本日のブログはお笑いだけでなく、IT企業の役員も務める「厚切りジェイソン」氏が推奨していた米国ETF「VTI」が下落したことで、一定の人に大きな損失が生まれた背景を探ってみましょう。

そしてこの内容をみながらVTIの投資判断と、これからの動きを考えてみましょう。

米国ETFについては過去ブログ「配当13%超の米国ETF「QYLD」カバード・コールの意味」も見て下さい。

 

VTIの下落で厚切りジェイソン氏が責められる

今回話題になっている問題は、米国ETFのVTIの下落が要因です。

「Why Japanese people?」のフレーズで有名な厚切りジェイソン氏が、VTIへの投資を推奨する本を出版し、さらにSNSにおいてもVTIを押したことで多くの投資初心者が購入したそうです。

厚切りジェイソンさんはお笑いだけでなく、IT企業の役員もやっていてインテリなイメージがあるよ。
投資についても経験が豊富で彼に推奨されれば、信じる人も少なくないよね。

厚切りジェイソン氏(ジェイソン)は過去のデータを分析してVTIを推奨しているよ。
米国の長期チャートを見ると、米国株はリーマンショックやテロで一時的に下落しても数年で価格は戻って上昇を再開しています。

だから「米国株全体に投資するVTIを定期購入すれば、長期的に見れば損失が生まれることはない」との理論さ。

最近ではコロナショックで一時的に下げたVTIでしたが、2020年3月に109ドルを下限として上昇を開始し、2022年1月には240ドルを超えるまでに上昇していました。

しかし、その後は米国の利上げ懸念、インフレさらにウクライナ紛争も始まり、米国市場の株価が低迷しています。

2022年5月20日には190ドル付近まで下落しており、今年に入っての下落率は20%近くになります。
この状況でVTIを購入した人の中から、ジェイソン氏を非難する声が上がっているようです。

 

長期投資であれば特に問題なしかな?

J塾長も米国ETFを保有していますが、VTIと同じく今年に入って下落しています。

VYMとVIGだよね。
大丈夫なの?

正直、チャートも見ていなかったし、ETFの下落は意識していませんでした。
反対に円安が進んでいたので、ドル資産は追い風だと思っていたよ。

ジェイソン氏の話題を見て、そんなに損失が出た人がいることを知ったんだよ。

VYM、VIGともに下落していますが、VYMは13%程度、VIGは10%程度の下落です。

円安が15%程度進んでいるので、全体的には損失にはなっておらず、問題と捉えていませんでした。

円安になっているので、昨年までにドルで購入した人は問題ないと思いますが、とくに今年の3月以降に購入した人は損失が大きいと感じます。

しかし、ジェイソン氏の話している投資法はあくまで10年以上の長期投資であり、最低でも10年スパンで結果を判断する手法です。

ジェイソン氏の言うとおり米国株は長期では上昇を続けており、戦争が起きてもテロが起きても最終的には米国市場の株価は上昇しています。

一時的な下げがあっても数年で回復し、上昇を始めているんだよね。

これはダウ平均などの長期チャートをみればすぐにわかるよ。

だからジェイソン氏の話は矛盾はなく、あくまで長期で投資を続けることが大切なんだ。

たしかに今年の2月~5月にかけて、円をドルに交換しVTIを購入した人のなかには、為替を含めると25%以上の損失を出した人もいると思います。

しかし、VTIに対する投資の結果は10年後に来ると思います。

もともとジェイソン氏は「余裕資金」で投資することを話しており、生活費とは切り離すことを主張していたそうです。

それならすぐに売却を考えるのではなく、長期保有を考えた方が賢いと思います。
また反対に買い増しのチャンスと見るもの良いかもしれません。

 

VTIの状況は今後どうなる?

ところでVTIってどんな商品なの?

VTIは「VANGUARD TOTAL STOCK MARKET ETF」と言って、米国バンガード社が販売するETFだよ。
トータルストックでわかるように、CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する目的で、米国株式市場に上昇している3,500銘柄以上に投資しているETFだ。
投資配分は時価総額ベースだから、時価総額の大きいアップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラ、アルファベットなどGAFAMが上位を占めているよ。

じゃVTIに投資すればGAFAMに分散投資されているんだ!
さらに3,500銘柄以上にも分散投資されているから、米国株を個別に買う必要もないね。

だからジェイソン氏も米国市場全体への投資としてVTIを勧めていたんだよ。

しかし20%以上も下落したVTIに対して否定的な感情を持つ人が増えているようです。

しかし、これから米国株に投資を始めるのであれば、VTIを仕入れる絶好のチャンスかもしれません。

現在のVTIの価格水準は2021年春の水準であり、これからの米国経済を考えると割安感を感じます。

ここで考えたいのは米国の利上げは米国経済が好調だから実施するもので、米国経済が悪化する理由はありません。

あくまで一時的に下落したと見るのが正しく、一定期間で240ドルまで回復、さらに上昇を始めると思います。
J塾長的には年末から来年夏までには回復すると考えています。
それだけ米国経済は強いと感じますね。

 

VTIの投資タイミングは?

何回も話した通り、短期ではなく10年~20年の長期でみればいつ投資しても損失はないと思います。

J塾長も現在購入を検討しており、近いタイミングで投資したいと考えています。

円安の動きがよくわからいので、そこだけ注意して投資したいと思います。

楽天VTIなどの投資信託を購入する方法もありますが、日本の投資信託であっても結局は為替の影響をうけるので、やはり直接VTIを購入する方向で考えています。
理由は米国ETFを直接買う方が手数料も低く、わかりやすいからです。

それとJ塾長は投資信託はあまり好きじゃないから…

投資はベテランであっても初心者であっても自己責任です。

色々な人の意見を聞くことは投資の勉強にもなるのでお勧めですが、妄信して投資を決断するのは間違っています。

J塾長も過去に大手証券会社を信じてやらかしましたが、それからは全て自分で判断して誰も恨まずに投資しています。

投資でFIRE(ファイア)を実現させるには、自分で投資を勉強するしか方法はありません。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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