配当利回り30%も夢じゃない!この高配当株に投資するか?
FIRE(ファイア)生活では投資で生活費を稼ぐ必要がありますが、J塾長は高配当株に対する株式投資がその役割を果たしています。
父ちゃんの場合は高配当株に分散投資する投資スタイルだよね。
基本的には3%以上の銘柄に投資するようにポートフォリオを組んでおり、中には6%近い銘柄もあるよ。
しかし、高配当株の中には業績悪化により株価が下がったことで、高配当に見える銘柄もあるから注意が必要だね。
本日のブログは高配当マニアでは春先から話題になっている特別配当銘柄「ノーリツ鋼機(7744)」を紹介します。
高配当株については「高配当、利回り7%超え…配当性向100%目標三ツ星ベルト」も見て下さい。
今期は子会社の株式譲渡益で940億円の利益確保
「ノーリツ鋼機(7744)」は音響機器、素材材料およびペン先事業をおこなう企業の持ち株会社で、とくにペン先事業の「テイボー」は世界トップシェアで有名です。
2021年12月期通期決算では本来の期末配当の予想が1株当たり年24円でしたが、中期経営計画の達成を記念して160円の特別配当を加えた184円に増配されました。
160円の特別配当とは凄いね。
中間配当の14円を加えると198円の大盤振る舞いだよ。
この発表を受けて株価は上昇したのはもちろんですが、ノーリツ鋼機にはさらに大きな材料がありました。
ノーリツ鋼機は決算発表と同時に子会社である「JMDC」の株式を「オムロン」に譲渡することを発表しました。
さらにこの譲渡で得られる利益を940億円(税引後)としています。
ノーリツ鋼機はJMDC社の株式を48%程度保有していましたが、譲渡により15%程度になります。
前期は記念配当で配当利回りが高まったノーリツ鋼機ですが、今期はJMDC株の譲渡益により配当が増える予想が出ています。
前期は特別配当で今期は株式売却益で高配当を達成
2021年12月期の決算報告と同時にJMDC株の譲渡についての計画は発表していましたが、2022年12月期の業績予想には譲渡益は含めていませんでした。
実際に譲渡が履行されるかが確定していなかったのかな?
しかし、2022年5月の発表された2022年12月期第一四半期の決算報告では、既にJMDC株の譲渡が終了したことが分かる内容で記載されており、業績予想や配当予想について上方修正されています。
2022年12月期第一四半期の決算報告を見てみましょう。
- 売上 : 142億円
- 経常利益 : 20億円
- 純利益 : 1,001億円
経常利益が20億円なのに純利益が1,001億円…
譲渡益が入ったのね。
さらに2021年12月期同様に、特別配当として期末配当に110円を加算する修正を行っています。
これにより2022年12月期の配当は、中間21円、期末131円の合計152円の予定です。
現在の株価が2,320円程度なので、配当利回りは大台の6.55%です。
しかし、投資家の間では「さらに増配がされるのではないか?」との憶測が出ています。
その理由を見てみましょう。
ノーリツ鋼機の配当性向は25%の方針
2021年12月期の本決算時に発表した今期の業績予想を見ると、1株当たりの当期利益予測が159円とされています。
それに対して修正前の配当予定額が年間40円なので、配当性向は25%です。
25%の配当性向は少ない印象を受けるけど、JMDC株の譲渡益で利益が上がるから特別配当が出るんだよね。
説明した通り152円と増配予定を発表したけど、実は上方修正した1株当たりの純利益はなんと2,742円にもなるんだよ。
現在の株価を超えているよ。
ノーリツ鋼機の配当性向が25%なら、2,742円の25%だから配当は年間685円になるはずだよ。
そうなると現在の株価で考えると配当利回りは29.5%まで上昇するんだ。
これが一部の個人投資家をざわつかせている話なんだよね。
増配の発表はあるのか?が問題
投資家の間では「子会社の株式譲渡益は配当性向にはいるの?」などの話が出ていますが、基本的に株式譲渡益であっても利益は利益なので、株主としては還元を受ける権利があると考えます。
1株当たりの純利益が2,742円なので、最新の配当予測である152円のままなら配当性向は5.5%程度しかありません。
株主の立場では、それは許せないでしょう。
だからさらに増配される可能性は少なくないと思います。
たとえば配当性向を25%とすると配当は685円ですが、仮に20%としても548円なので、さらに396円の増配になります。
金額はわかりませんが、再増配の可能性は非常に高いと思います。
これはあくまでJ塾長の予想ですが、配当性向として15%程度、年間で400円~500円程度の配当になるのではないでしょうか。
また、さらに増配が発表された場合、株価もここから一段高くなることが予想されます。
ノーリツ鋼機の投資は短期決戦か?
ノーリツ鋼機の配当はあくまで特別配当によるもので、基本的な配当スタンスは配当性向25%程度と考えられます。
つまり業績から考えると来季からは配当利回りが2%程度に下がる可能性があります。
だから、ノーリツ鋼機への投資は、短期決戦で考えた方がよいでしょう。
株価は配当落ちになると下落するのは間違いないと思います。
配当の権利を得てから売却するよりも、再度増配が発表された時点で売却した方が効果的かもしれません。
これはあくまで再度増配を発表すると考える場合の話ですが…
投資家をザワつかせた、30%の配当利回りを狙えるノーリツ鋼機。
どう予想しますかね?
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。