急げ!増配発表前に買いたいキャノン、いよいよ本格上昇へ

増配発表前

現在進行している円安についてはさまざまな評価がありますが、輸出企業が多い日本では円安は経済の起爆剤になる可能性を秘めています。

 

「円高はデフレだからダメ~」、「円安ならインフレ来るから終わり~」って騒いでいる人もいるけど、実際の経営者からはそこまでネガティブな反応は見られないよね。

実は日本の産業の多くが輸出で利益を出す会社が多いから、円安は業績の追い風となる可能性があるんだよ。
もちろん円安で苦しんでいる会社も多いと思うけど、全てが円安で困っていないと言うことだね。

 

数十年ぶりの円安のなか、大企業のなかににも息を吹き返し、株価上昇が顕著な銘柄があります。

本日は円安下で業績を伸ばす「キャノン(7751)」について紹介します。

 

高配当株については「配当利回り30%も夢じゃない!この高配当株に投資するか?」の記事も見て下さい。

 

コロナ禍の在宅勤務と円安でいよいよ業績拡大へ

キャノン(7751)」は日本を代表する光学メーカーで、カメラ、半導体光学装置、複合プリンター、監視カメラ、医療機器などを製造しています。

もともとキャノンは高配当銘柄としても有名な銘柄で、ディフェンシブ銘柄として長期保有目的で投資する人もすくなくありませんでした。

 

だけどここ数年は業績も悪く、減配により株価も大きく低迷していたよね。
たしか父ちゃんも持っていなかった?

実は400株ほどキャノン株を持っているよ。
J塾長はかなり古い株主だけど、2018年には4,300円水準だった株価が、2020年夏には半値以下の1,670円まで下がったのには参ったよ。
キャノンの下落トレンドは2年続いていたことになるね。

 

キャノンは2018年から2020年にかけて業績も悪化、減配などが原因で大きく株価を落としてきましたが、2020円年末あたりから株価も上昇しています。

2020年はコロナ禍による悪影響が出た時期ですが、在宅勤務の増加により複合機プリンターの需要が増したこと、さらに半導体の需要が増したことなどが考えられます。

 

キャノンの社長兼最高経営者の御手洗氏は、世界的な経営者として有名な方で、2020年からの業績回復も御手洗氏が社長に復帰したことも要因かもしれません。

 

キャノンは世界的な光学メーカーなので、輸出により利益を出すことから、円安はキャノンにとってさらに追い風となっているようです。

円安によりさらに業績拡大を狙うキャノンの最新の決算を見てみましょう。

 

増収増益、業績上方修正…さらに増配期待も出た

キャノンチャート
参照:Yahoo!ファイナンス

2022年4月に発表された2022年12月期第一四半期の連結決算では、売上が前期比で4.4%増と堅調な推移を見せています。

 

2022年第一四半期連結決算(2022年1月1日~3月31日まで)

  • 売上   :  8,793億円(前期比4.4%増)
  • 営業利益 :  761億円(前期比7.9%増)
  • 純利益  :  459億円(前期比3.4%増)

 

第一四半期だけど、好調なスタートの印象をうけるよ。
今年はコロナ明けで経済も活況になる可能性があるから期待できると思う。

さらにキャノンは円安の恩恵も受けやすいので、早くも業績予想を上方修正しています。

 

  • 売上   :  3兆9,800億円(前回予想3兆8,700億円)
  • 営業利益 :  3,600億円(前回予想3,320億円)
  • 純利益  :  2,520億円(前回予想2,450億円)

 

1Qの決算は一見して好決算のように感じましたが、アナリストの予想を下回ったことから、売りが一定程度出て一時的に株価は2,900円水準まで下がりましたが、2022年6月には3,300円台を回復しており、現在は3,100円水準です。

 

今期の第一四半期で株価が下落した要因はアナリスト予想を下回ったことも原因ですが、増配を期待していたにもかかわらずそれが見送られたことも要因だと思います。

 

しかし、キャノンの社長は1Qの決算報告で、今期の増配を強く示唆する発言をおこなっています。

 

キャノンの増配は既定路線だ

第一四半期(1Q)の決算で業績の上方修正をおこなったキャノンですが、このタイミングでの増配発表は見送られました。

 

業績好調なのに増配はやらないの?

いやJ塾長は今月7月26日に開催される第二四半期(2Q)の決算報告で増配が発表されると思ってているよ。

 

J塾長が増配を予想する理由としては、業績が好調なのはもちろん円安による利益が大きく出ていることです。

キャノンは円ドルの為替レートを113円程度に設定していましたが、それを120円に変更し、さらに今回130円に変更しています。

 

第一四半期で上方修正した理由には、円安で為替レートを見直したことも要因です。
またこの円安状態がしばらく続くことも想定されており、しばらくはキャノンにとって追い風が吹くでしょう。

 

さらにキャノンの有利子負債が完済することも大きく、借金がなくなることで配当性向50%を目指すとの発言もありました。

 

過去の配当は年間160円もあったから、その水準に戻すのかな?

 

御手洗社長は早い段階で配当を160円水準まで上げることを示唆しており、有利子負債がなくなる現タイミングで増配がされると思います。

 

だから7月26日のQ2決算報告で増配があると見ているんだよ。

 

現在の配当利回りは3.2%、買うなら増配前に

キャノンの配当は現在年間100円を予想しており、配当利回りは3.2%程度です。

 

しかし、増配が30円程度されることで、配当利回りは4%台に上がります。

 

増配が発表されたら株価も高騰するかも?

チャート的には増配が発表されることで、株価は6月8日につけた3,400円水準まで上昇すると考えます。
また業績が安定することで4,000円を目指す展開になるのではないでしょうか?

 

キャノンは長く低迷していましたが、ようやく目覚めた印象を受けます。

投資を考えるならQ2決算発表前が理想ですが、もし増配が見送られたら株価下落が考えられます。

そこは十分考えて投資判断を行って下さい。(あくまで期待と予想ですから…)

FIRE(ファイア)投資のディフェンシブ銘柄として早い復活を期待します。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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