18期連続増配!高配当で業績安定のFIRE銘柄は過去最高益

連続増配で高配当

J塾長が考えるFIRE(ファイア)銘柄の条件は、単に高配当だけでなく株価の変動が少なく減配リスクが小さいものです。

いくら高配当でも一期かぎりで、すぐに減配する会社もあるから気を付けたいよね。

その意味では投資対象を探す上で、連続増配状況を確認することも大切ですね。
連続増配については過去のブログでも紹介しているよ。

※「【連続増配株ランキング】増配を連続しているトップ7は?」も見て下さい。

 

本日のブログは今期で連続増配18期予定の高配当株「みずほリース(8425)」を紹介します。

 

興銀リースからみずほフィナンシャルグループ傘下へ

みずほリースは旧日本興業銀行が中心に設立したリース会社で、現在は「みずほフィナンシャルグループ」の持ち分会社です。

商社の丸紅とも業務提携しており、「みずほ丸紅リース」の株式を50%所有しています。

みずほリースはものを通じたファイナンスを行う会社で、「医療機器」、「不動産」、「航空機」、「テクノロジー」など様々な分野でファイナンスサービスを提供しています。

 

みずほリースの増配は17期達成…今期で18期連続に

みずほリースの配当は17期連続増配で、今期も増配が予想されていることから18期連続は間違いない状況です。

 

18期連続って…18年間も毎年増配しているんだよね。
ところで日本の連続増配のトップはどこだっけ?

日本株で連続増配と言えば「花王(4452)」ですが、花王の増配は33期連続だよ。
それに比べたら18期連続は「まだまだ」みたいな印象を受けるけど、実際に18年間を通して毎年増配するのは難しんだよ。
長期間、経営が安定していることを示しているね。

みずほリースは今期の業績予想で早くも増配を発表しており、このまま着地すると18期連続増配が達成します。

またJ塾長がみずほリースに注目したのは、増配記録とともに配当利回りが高いことです。

 

2022年3月期の決算は増収減益

2022年3月期の決算を見ると増収減益となっています。

 

  • 売上   :  5548億円(前期比11.4%増)
  • 経常利益 :  200億円(前期比27.2%減)
  • 純利益  :  149億円(前期比31.6%減)

 

売上は過去最高だったけど、利益が大きく落ち込んでいるよね。

これはコロナやウクライナ紛争の影響で、半導体不足がおきたり航空機業界が低迷したりで、貸倒引当金を計上したことが要因だよ。
今期はそれらが改善されることから、みずほリースとしては増収増益を予想しています。

2023年3月期の業績予想を見てみましょう。

 

  • 売上   :  5,700億円
  • 経常利益 :  350億円
  • 純利益  :  260億円

経常利益、純利益ともに前期と比較して74%増を予想しているよ。

この予想でいくと、純利益も過去最高を達成しますね。

前期の2022年3月期については、コロナやウクライナ問題によりリース業は器機の入荷が遅れ、さざまなな問題が噴出しています。

しかし、みずほリースの決算を見る上では、大きな負担になっておらず、一時的に落ち込んだ業績も1年で回復すると見られます。

 

連続増配なのに配当利回りが4%もある

2022年3月期の決算発表と同時に2023年の3月期の配当予想も出ています。

増配って聞いたけどいくらなの?

2022年3月期の配当は年間110円でした、前年の2021年は92円だったので18円の増配ですね。

そして注目の今期予想は年間130円と20円の増配を予定しています。

みずほリースの株価は現在3,200円水準で、配当利回りは4.0%もあります。

18期連続配当で今期最高益予想なのに、配当利回りが4%もあるの?

FIRE(ファイア)投資では配当利回り3.0%以上の高配当株を対象にしますが、みずほリースのように安定性のある会社で4%の配当利回りは嬉しいかぎりです。

配当性向は高くないから連続増配は続くと予想

高配当が注目のみずほリースですが、実は配当性向は高いとは言えません。

 

年別配当性向

  • 2018年    :  21.9%
  • 2019年    :  20.1%
  • 2020年    :  22.7%
  • 2021年    :  20.4%
  • 2022年    :  35.7%
  • 2023年(予想) :  24.2%

 

配当性向がだいたい20%~25%程度だね。
利益が落ち込んだ2022年は35%だけど、それ以外は割と低いよ。

連続増配の秘密は配当性向を抑えることで、安定した配当を実現させることなんだ。

つまり、配当性向の高い会社は、配当の余裕が少ないので、突発的な要因で業績が落ち込んだら減配します。

しかし、みずほリースのように普段の配当性向を抑える代わりに、業績が落ち込んでも配当を予定通り出すやり方もあるんだよね。
連続増配銘柄の多くでこの方法を採用しているよ。

 

配当性向が低い企業は株主還元に非積極的だと言われますが、配当利回りがしっかり出ている状況であれば、配当を安定させるために配当性向を抑えるのもありだと思います。

 

また配当性向が低い会社は、増配余地の高い会社とも考えられるので、そこにも注目して下さいね。

 

株価は緩やかに上昇中

みずほリースチャート

みずほリースのPERは6.05倍、PBRは0.72倍、ミックス係数は4.35倍と格安の状態です。

リース業界は比較的、PER等が低いことから、一概に格安とは言えませんが、割高でないことは間違いありません。

またチャート的には2022年3月の2,800円水準を下値に、緩やかな上昇トレンドになっているようです。

3,300円を超えると3,500円まで上昇するのではないでしょうか?

みずほリースの株価は大きな変動が少ないので、高騰や急落を意識することは少ないと考えます。

その意味でもFIRE投資目的の銘柄として、投資初初心者も投資しやすいと思います。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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